ナマクラ!Reviews

04/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31./06

第3回小説新潮長編小説新人賞 受賞作:手紙 The Song is Over/佐浦文香

手紙
(あらすじ)
英国ロックバンドのギタリスト兼シンガーである主人公カーティスが、バンドメンバーである親友ゴードンに書き綴った告白の手紙。イギリスを舞台に愛と癒しを瑞々しい感性で描き、第3回小説新潮長編新人賞を受賞した、17歳の高校生のデビュー作。




answer.―――¥ 10


綿矢りさ、金原ひとみに始まる10代作家の先駆け……過ぎて話題にならなかったが、1997年、17歳の高校在学時に本作で受賞、そして、デビュー!した才媛。ながらに、まだまだまだ……の評価になるのは致し方ないところ。井上ひさしはこの辺厳しく巻末にて、―――神父と牧師の違いも分からんのか!と作中の教養不足をバッサリと一刀両断。そこから文章までボロクソに酷評している。流石、DV男は10代だろうが容赦がない。舌舐めずりしながらのレイプ、御苦労様である(ちゃんとゴムは嵌めてくれたんだろうか?)。まあ、他の選考委員はそんなレイプ後を狙って、撫で撫で無暗にボディタッチしてくれているので問題ない。……終わり、と〆ても良いのだが、一応。個人的には、勿体無いな、と。あらすじの通り、舞台は英国(と米国)、主人公は外国人。この時点で、高校生ではまず扱い切れない。The Beatles、Sex Pistols由来の登場人物を出したりの又聞きの創作はオッサンたちの神経を逆撫でしてしまうから止めておきなはれ。そんな中、The Jam、ポール・ウェラーを引き合いに出したのは正解。文学において力点に置くべきは、選考委員のオッサン/オバサンたちの青春時代からハズれたものを描くべきで、それを描くと途端に甘くなる。射精した直後、潮を吹いた直後のようなアヘ顔となる。冒頭の綿矢りさ、金原ひとみは、インターネットを、タトゥー(否、入れ墨。タトゥー・ファッション☆彡)を描いた。その他諸々モロッコな要素はあるが、押さえるところを彼女たちは実は押さえている。まあ、……まだまだまだ、だね。一番良いのは候補作にも入れず、陰で「育てる」のがベストだったと思う。……勿体無いな、と。

第3回小説新潮長編小説新人賞 受賞作:手紙 The Song is Over/佐浦文香

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: 小説新潮長編小説新人賞

tag: OPEN 文学 佐浦文香

[edit]

page top

第2回小説新潮長編小説新人賞 受賞作:決闘ワルツ/秋月煌

決闘ワルツ

(あらすじ)
華やかなりし鹿鳴館の頃。麗しき令嬢を巡り―――青年男爵とイギリス商人が恋の鞘当て、「日本刀VSピストル」で血の果たし合い!選考会騒然、紅葉・鏡花風の美文調に目も眩む鬼才の超問題作。





answer.――― ¥ 50


詳しくは省くが、絶対に「売れる」文章、というものがある。本作はそれに意図的に手を掛け、そして、知らず知らずのうちにそれを綴る著者自身が魅入られ、やがては溺れてしまった典型的作品。化学式と同じように、一定の設定と舞台を与えれば、どんな人でも「それ」らしい文章を書くことが出来る。ただ、ほぼ間違いなく溺れるし、―――「誤る」。この「誤る」とは著者にとっての<正解>でも、読み手各々にとっては<不正解>と見定められることを指す。絶対に「売れる」文章、そこに<正解>は実のところ求められておらず、合っているような、合っていないような……そんな『中庸』の答えこそが求められている。結局、それを導き出すのはセンスで、著者には少なくとも本作においてそれが足りなかった。本作は、かの鹿鳴館を舞台の中心に、一人のヒロインを巡って明治貴族と英国紳士、二人の親友が刀とピストルで決闘する物語。刀とピストルという互いの武器の長短を論い、「平等」を説くのがユーモアという体。それを分かった上で読むべきは、冒頭の数頁と巻末の選考委員たちの反応のみで十分だろう。選考委員たちは本作の文章を一方は錦絵と称えたり、一方は駄文と貶したり、と反応は見事に相反する。しかし、トリで“キング・オブ・DV”井上ひさし御大が、特異な文、として結局、本作へ受賞への消極的な一票を投じた。つまりは、そういうことなのだ。本作は、絶対に「売れる」文章、その一端が披露され、しかし、それだけで終わってしまった情けない受賞作。スッカスカの内容です。ちなみに絶対に「売れる」文章、その中庸の答えを出し続けた稀有な作品として『家守綺譚』を挙げておきます。

第2回小説新潮長編小説新人賞 受賞作:決闘ワルツ/秋月煌

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: 小説新潮長編小説新人賞

tag: OPEN 秋月煌 文学

[edit]

page top

Sgt.Pepper Live/Cheap Trick (2009)

Sgt. Pepper Live
1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2. With A Little Help From My Friends
3. Lucy In The Sky With Diamonds
4. Getting Better
5. Fixing A Hole
6. She's Leaving Home
7. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
8. Within You Without You
9. When I'm Sixty-Four
10. Lovely Rita
11. Good Morning Good Morning
etc...


[¥ 250 ]

Rod Stewartによる『The Great American Songbook』シリーズの大成功からいつかはやるんじゃないかと睨んでいたが、案外と時間を置いて、そういう意味では満を持してリリースされた企画ライヴ盤が本作「Sgt.Pepper Live」。タイトルから連想出来る通り、The Beatlesの歴史的名盤『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』をフルオーケストラを招いて再演するという内容だが、……まあ、チープ・トリックがやれば成功するのは必然の流れ。1991年にリリースされた2枚組のベストアルバム『Greatest Hits』に収録された「Magical Mystery Tour」と同じように、あまりに堂に入ったカバー群は、本家のファンも目くじら立てて不満を示すことはまずないだろう。ロビン・ザンダー(Vo.)のあの声質もあり、ポール・マッカトニーがリード・ヴォーカルを取る曲(ex. 砲麓然と拍手さえ送りたくなる。もちろん、完全なコピーというわけでもなく、リック・ニールセン(G.)のギターがさらっとお茶目に、派手目に挿し込まれたり、と「らしさ」も健在。中盤ではリード・ヴォーカルをゲストに譲り、では懐かしのJoan Osborneが登場。メリハリをしっかり付けてくる。個人的に、The Beatlesはポップ・ロックだと思っているので、チープ・トリックが演奏する本作は『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のハード・ロック版と捉えている。The Beatlesが苦手でも、ハード・ロックが好きな方は本作なら受け入れられるかもしれない。

Sgt.Pepper Live/Cheap Trick (2009)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: Cheap Trick

tag: MUSIC 250円

[edit]

page top

The Latest/Cheap Trick (2009)

Latest.jpg
1. Sleep Forever
2. When The Lights Are Out
3. Miss Tomorrow
4. Sick Man of Europe
5. These Days
6. Miracle
7. Everyday You Make Me Crazy
8. California Girl
9. Everybody Knows
10. Alive
11. Times of Our Lives
12. Closer, The Ballad of Burt and Linda
13. Smile



[¥ 250 ]

リリース後、前作ほどに騒がれていないが、これまたバンドの70年代の全盛期の作品と並べても遜色ない快作。前作で散見されたあからさまなThe Beatles色は薄れたが、その分だけファットなギター&コーラスを持つ【The】と強調したくなるチープ・トリックが戻って来た感じ。本作は70年代というよりも、どこか80年代の薫りがするアルバム……と書くと不安に思う方もいるかと思うが、ニュアンスとしてはチープ・トリックの低迷期と云える80年代前半の作品群ではなく、80年代に入ってもその勢い、創作意欲が衰えなかった場合にリリースされたと仮定した、……たら、……ればの喩え話。,海集凌佑箸覆辰人Э佑鮨兇衒屬辰討離轡螢▲垢幣曲だが、続く英国のグラム・ロックの雄Sladeのカバーからはいつも以上のパワーポップが炸裂。ロビン・ザンダー(Vo.)がとにかく素晴らしい!前半のハイライトであろうい任離僖侫ーマンスはもはや年齢詐称と疑って掛かりたくなるシャウトに次ぐシャウトを披露。それで、Δ筬のような円熟のバラードまで歌ってくれるんだから堪らない。Г聾機垢魯撻廛靴離献鵐哀襪里燭瓩暴颪れた曲らしく、その背景が分かると彼らのコマーシャリズムの高さが理解出来る。前作に引き続きU.S. Billboard 200にて初登場78位と100位を切ってチャートイン。古くからのファンのみならず、新しいファンを開拓していることを証明した愛聴出来る好盤となった。

The Latest/Cheap Trick (2009)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: Cheap Trick

tag: MUSIC 250円

[edit]

page top

Rockford/Cheap Trick (2006)



1. Welcome to the World
2. Perfect Stranger
3. If It Takes a Lifetime
4. Come On Come On Come On
5. O Claire
6. This Time You Got It
7. Give It Away
8. One More Day
9. Every Night and Every Day
10. Dream the Night Away
11. All Those Years
12. Decaf



[¥ 200 ]

再生ボタンを押してみれば、―――The Beatlesの「Magical Mystery Tour」を下敷きにしたような弩級のウェルカムソング,展開される本作は、かのRolling Stone誌をして2006年のベストアルバムのひとつにうっかり数えちゃった事実が示すように、前作の出来を考えると、まさに度胆を抜かれる名誉挽回の快作。本作があからさまに「狙って」作られたと分かるのは、い筬イ妨られる自身の過去の曲をもじった表題、何より後者のように、マジでポール・マッカトニーが歌っているかのようなパフォーマンスが証明してくれる。いや、これは本当に「狙い」過ぎだ―――が、そもそもにチープ・トリックとはそういうバンドだった。美男子とひょうきん者の2対2の編成、甘い声とハードなギターのロックンロール、そんなThe Beatlesなのだ。ファンから評論家に到るまで総じて70年代のバンド全盛期のアルバムと並べて讃辞を送るアルバム。ちなみに、表題はバンド結成の地にちなんだもの。この辺まで「狙って」回帰している。

Rockford/Cheap Trick (2006)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: Cheap Trick

tag: 250円 MUSIC

[edit]

page top

Special One/Cheap Trick (2003)



1. Scent of a Woman
2. Too Much
3. Special One
4. Pop Drone
5. My Obsession
6. Words
7. Sorry Boy
8. Best Friend
9. If I Could
10. Low Life in High Heels
11. Hummer



[¥ 10 ]

ライヴアルバムこそ複数枚挟んだものの、インディーズでの活動故か過去最長の6年というインターバルを置いてのリリースとなった本作は、スタジオ・アルバムとしては通算14枚目となるアルバム。待たされての作品だけにどんなもんかと期待して聴くと、何とも中途半端な出来にガックリ。シングルカットされた,らして肩透かし気味なのに、他の曲はまさかのその肩透かしからの空気投げ―――このリリース当時、五十の齢を迎えたロビン・ザンダー(Vo.)の声が衰えたとかならまだしも、単純に曲が弱いのは勘弁して欲しかった。東洋風のメロディを持つ表題曲は新味と云えば新味。日本盤のボーナストラックでは日本語に訳されて歌われているが、まさにボーナストラックの出来なのでこれまた、期待してはいけない。はの別バージョンとのことだが、バンドの遊び心が悪い方向に転んだ典型だ。前作での若々しい、硬質なサウンドが好みだっただけに、何とも残念な作品となった。唯一、の歌詞はポップバンドが扱う歌詞としては最高の部類のインテリジェンスが含まれているので、その辺は評価したい。

Special One/Cheap Trick (2003)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: Cheap Trick

tag: MUSIC 100円

[edit]

page top

Cheap Trick (1997 album)/Cheap Trick (1997)



1. Anytime
2. Hard To Tell
3. Carnival Game
4. Shelter
5. You Let A Lotta People Down
6. Baby No More
7. Yeah Yeah
8. Say Goodbye
9. Wrong All Along
10. Eight Miles Low
11. It All Comes Back To You



[¥ 150 ]

端正なルックスのロビン(Vo.)とトム(B.)、その2人とは対照的な、ファニーな風貌のリック(G.)とバン(Dr.)―――世界に「BUDOKAN」を知らしめたバンドはThe Beatlesでも、Deep Purpleでもなく、このチープ・トリックだった。代表作「At Budokan」は演奏している当人たちさえおののく尋常でない嬌声が飛び交い、まさに世界屈指のライヴアルバムと評すに値する名盤だが、本作はそこから20年近く時を経ての円熟の一作。1stと同様のセルフタイトルからして、Rollしている。ロビン・ザンダーのスウィートな声質、リック・ニールセンのポップでありながらハードなギター、そして、オルタナの息吹を取り込んだサウンドはひたすら若々しく、躍動的だ。かと思えば、過去の曲のフレーズの引用などしっかりと遊び心も忘れていない。元祖パワーポップとしての彼らを慕うソングライター/バンドは多く、カート・コバーン、ビリー・コーガンといった時のバンドのフロントマンから時代を共にしたAerosmithまで活動期間に比例してその層も幅広い。≪アメリカのビートルズ≫的な形容が許されるのはそのポップ職人としての実力とともに、さらりとΔ里茲Δ陛儀薪な Rock 'n Roll!ソング(ギターソロ前のシャウトが失禁モノ!)が収まっているところからも分かる。本作、実はインディーズ作品なのだが、それだからこれだけハードロック出来たのかもしれない。絶品の一枚。

Cheap Trick (1997 album)/Cheap Trick (1997)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: Cheap Trick

tag: MUSIC 250円

[edit]

page top

LAST DANCE/BLANKEY JET CITY (2000)

last dance
(内容)
横浜アリーナで行なわれたラスト・ライヴから初日の模様を完全収録。ファンにとっては忘れられないメモリアル・ライヴをたっぷり楽しめる必須アイテム。ライヴでしか鳴らされない隠れた名曲「BABY BABY」収録。



[¥ 500 ]

<LAST DANCE>と銘打ったバンド最期の公演(よく注釈されている通り、本当の最期はフジロックだが、バンド主催の単独コンサートはこれが最後)を収録した2枚組ライヴアルバム。最高のアルバム『HARLEM JETS』からのナンバーを中心にしながら、主だった代表曲はすべて収められているセットリストはBEST盤としても活用出来る豪華なもの。演奏面でミス(別に構わないのだが、Disc 2の┐Classic並みにカッチリ決めて欲しかった)はあれども総じてテンション高く、何よりDisc 1のイDisc 2のΔ任観客の自作自演とも云えるシンガロングな熱狂が良い。ライヴで目立つのは、やっぱり中村達也(Dr.)の存在感。ベンジーのヘロヘロのギターを釘打つように叩きつけて、その都度、バンドの体裁を整えてくれている。もちろん、Ahhhhhhhhhhhhhhhhhh!の照井利幸(B.)も良いけど、目立つのはね。昨今はDVDなりでの映像で「聴く」のが主流になって、ライヴアルバムの名盤が生まれにくい状況ではあるが、2枚組というボリュームと充実したセットリスト、ライヴの背景(解散)、何よりライヴならではの音が詰め込まれた本作は、ライヴアルバムの名盤に数えられるクオリティ。あ、ライヴでしか演奏されない隠れた名曲「Baby Baby」を、―――こういう気分で、と紹介して収録。そんな意味でも、稀少価値が高いアルバム。

LAST DANCE/BLANKEY JET CITY (2000)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: BLANKEY JET CITY

tag: 500円 MUSIC

[edit]

page top

HARLEM JETS/BLANKEY JET CITY (2000)

Harlem Jets

1. SEA SIDE JET CITY
2. CAMARO
3. ADVENTURE OF GOOFY
4. PANTERA
5. SALINGER
6. 不良の森
7. SWEET DAYS
8. 動物実験撲滅ソング
9. DERRINGER
10. リス (STRIPヴァージョン)
11. COME ON



[¥ 300 ]

私見だが、ロックスターには「元よりそうであった」人と、それを「自覚的に演じる」人がいると思う。たとえば前者はベンジーこと浅井健一で、たとえば後者は吉井和哉だ。活動再開以降、シングル、アルバムのセールスこそ伸びているものの、その作風に懐疑の声がいよいよ高まって来たBLANKEY JET CITY―――本作は、発売前の新聞広告上にて「最高のアルバムが出来たので俺達は解散します」と突然の解散宣言を告げた最後のスタジオアルバム。故にか、どうしてか。本作での浅井健一は元来の姿ではなく、自覚的にロックスターを演じている節がある。グラマラスなリフが印象的な △修PVからして「格好つけている」のが象徴的だ。このアルバムはとにかくPOPで、聴きやすい。聴き手を試す踏み絵のような曲が無い。旧来のファンにはそれで不興を買っているわけだが、過去にその歌詞からインディーズでのリリースとなった問題作「悪いひとたち」を彷彿させる10分を超える長尺のがあることで、批判は幾ばくか抑えられている。このアルバムを評価するときに必要なのは、<ロックスター>の捉え方にあるように思う。元来のベンジーをイメージして聴けば曲はセルアウトしたように聴こえるし、ベンジーがロックスターを演じていると思って聴けば「最高のアルバム」として聴ける。本作に収められた曲群はそういうものなのだ。……なんて、ベンジーでレヴューがまとめられてしまったあたりで、BLANKEY JET CITYのアルバムとしてはどうなのかな?とは改めて思う一作。ただ、イ鉢Г鯲匹い噺世┐覽賤茲離侫.鵑本作を否定するのはどうかと思う。この2曲こそセルアウトでしょ?アルバムジャケットはベンジーの手によるもの。……HI-HO!

HARLEM JETS/BLANKEY JET CITY (2000)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: BLANKEY JET CITY

tag: 500円 MUSIC

[edit]

page top

ロメオの心臓/BLANKEY JET CITY (1998)

ロメオの心臓
1. パイナップルサンド
2. ぼくはヤンキー
3. VIOLET FIZZ
4. 彼女は死んだ
5. 君の手のひらに
6. スクラッチ
7. 赤いタンバリン
8. ロメオ
9. HAPPY SUNDAY MORNING
10. 古い灯台
11. 幸せな人
12. ドブネズミ
13. 小さな恋のメロディ
14. ハツカネズミ


[¥ 100 ]

一般層を取り込むことに成功したヒット・シングルが収められていることで知られる本作は、“ギターも弾ける”ロックスター・浅井健一ことベンジーの、ギター・プレイヤーとしての限界を証明してしまったアルバム。バンドの作曲の舵を握っているのは時たま、照井利幸(B.)なことはあるものの、やはりベンジーであり、本作での新味と云えるインダストリアル・ミュージック、打ち込みサウンドを積極的に取り入れたのも彼だ。冒頭,海修約束のドライヴ・チューンながら、△らしばし続く往年のファンなら「勘弁してくれ……」となるテクノロジーの導入は、ジャズを大胆に取り入れた5thアルバム「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」を彷彿させる迷走的な作風。しかし何よりも印象的だったのは、ギターパートがつまらないこと。音を飾っていても「この音があれば……」というバンドとしての根幹が維持されていると有難がられるものだが、インダストリアル・ミュージックにおいては例外に思う。ベンジーのギターはいつも通りで、それが“新しい音楽” であるインダストリアル・ミュージックのなかでは「遅れていた」。ベンジーはそこに気づいて、ギターのスタイルを変えなければならなかったと思う。自分の個性を捨てなければならなかったと思う。その為に、(おそらく毛嫌いしているだろう)シュラプネル系ギタリストたちからギターを学び直さなければならなかったと思う。……でもまぁ、あの人、嫌なことは結局、出来ないでしょ?だから、このアルバムもその程度の作品。自分の個性を捨てず、やりたいと思ったからやってみただけの作品。┐BOBSONジーンズのCMソング、は人気番組「家族そろってボキャブラ天国」のEDと前作以上にタイアップが目立つように本作、ファンの評価とは裏腹に、しっかり「売れた」。

ロメオの心臓/BLANKEY JET CITY (1998)

ブログランキング・にほんブログ村へ

category: BLANKEY JET CITY

tag: 100円 MUSIC

[edit]

page top