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第3回スニーカー大賞 大賞:ラグナロク 黒き獣/安井健太郎

ラグナロク
1.序章
2.第1章
3.第2章
4.第3章
5.第4章
6.終章

answer.――― 65 点

創作物に置いて、《視点》は非常に重要な役割を持っている。ともすると内容そのものよりも《視点》それだけで高い評価を得たりする場合さえあるくらいだ。人類の最終兵器《ラグナロク》。主人公リロイ・シュヴァルツァーはラグナロクを手に、人類の仇敵《闇の種族》へと挑む。物語としてはドのつくオーソドックスなストーリーラインだが、序章の引き際に明かされる《視点》は「おおっと!?」と手放しで誉められる。また、安井健太郎=戦神、とでも表したくなる同業者にも評判高い戦闘描写は本作のメインディッシュ。全編を通して展開される、いつまでも、どこまでも続く、戦闘シーンのフルコースは圧巻の一言に尽きる。物語の魅力は正直乏しいが、ヴァルハラを目指す戦闘狂の読者諸氏には満足の一冊となるだろう。逆に、物語性を求める人には大いに不満が残る。前半は《視点》の物珍しさとアクシデンタルな構成、ムッツリ助平なバランスが優れていて期待大だったんだが……虎のお父さん、本当に出てくる意味あったのかね?それを言い出したら、他の登場人物たちの必然性についても色々と議論が始まっちまうんだが。狙い澄ましているにせよ、表紙のデザインは目を惹く出来栄え。スニーカー文庫の看板《ロードス島戦記》に次ぐ、文庫のエース格だった作品。兎にも角にも、戦闘シーンでご飯をおかわり出来る人には堪らないシリーズだ。

第3回スニーカー大賞 大賞:ラグナロク 黒き獣/安井健太郎

category: や行の作家

tag: スニーカー大賞大賞 OPEN 60点 安井健太郎

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