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第13回電撃小説大賞 金賞:世界平和は一家団欒のあとに/橋本和也

世界平和は一家団欒のあとに
(あらすじ)
星弓家の兄弟姉妹はみんな特殊なチカラを持っている。長女は「災魔」、魔法を自在に操る。次女は「超越」、宇宙スケールで戦うスーパーウーマン。長男は「冒涜」、生命の流れを思いのままにする。三女は「創生」、生命を創りだす力を持っていた。四女は「祝福」、回復魔法の使い手。次男は「破壊」、優しいけれど怪力の正義漢。彼らは世界の危機をめぐる事件に巻き込まれ、否応なくそれを解決しなければならない<運命>にあった―――。

answer.――― 72 点

終わり良ければすべて良し!ならぬ、出だし良ければすべて良し!なんて格言があれば、ライトノベルという隙間大産業には多くの該当作が見受けられると思うが、本作もその一派に属する作品。少し違うのは中盤まで「大当たり!」感を漂わせ、読了前ながらも続編を希望したくなる点にある。事実、改善の要望こそ付けたくなるものの、読了後も続編希望!のスタンスは変わらなかった。そんな積極的評価をさせてくれるのは、家族全員が世界の危機を救うスーパーヒーローでありながら、ごく普通(?)に日常生活を送っている―――なんてデカダン極まりない設定を<破綻なく>描けている点にある。これは巧い!の一言に尽きる。ともすれば白けるギャンブルな設定/世界観には違いないのだが、見事にセンスの良いコメディに仕上げている。兄弟喧嘩で心が躍るなんてそうそうない展開だ。このまま駆け抜けるか!?と期待したところで、終盤のシリアスなストーリーがそれまでの展開を考えると重過ぎた。ヒロイン格の登場人物が予想外に役割を果たせなかったのも問題。点数で満足ラインの<75点>以上を打てなかったのも、この土壇場での展開のアヤにある。ただ、全10巻としっかりシリーズ化したように非常に面白かった。トンデモ設定についていく追っかけ的エンターテイメント溢れる一作。続編を読みたいと思わせるコメディ小説は貴重です。

第13回電撃小説大賞 金賞:世界平和は一家団欒のあとに/橋本和也

category: は行の作家

tag: 電撃小説大賞金賞 OPEN 70点 橋本和也

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