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第11回電撃小説大賞 銀賞:奇蹟の表現/結城充考

奇跡の表現
1.Scene. 1
2.Scene. 2
3.Scene. 3
4.Scene. 4
5.Epilogue

answer.――― 61 点

期待を裏切ってくれた、その印象が一番残ってしまう作品。幾つかのレヴューサイトで映画『レオン』が引き合いに出されているように、悲哀を背負ったハードボイルドな雰囲気が全編を貫いている。そう、雰囲気は良い。マフィアのボスだった過去を持つイノシシのサイボーグ、盲目に神を信じる孤児の少女、遺伝子のレベルから改造された「根源的暗殺者」といった設定を持つ登場キャラクターも合格点を挙げられるだろう。実際、読み始めはスロウな展開ながら「焦らされつつのぉ~」と先をザキヤマさん的に想像させてくれた。……おや?となるのは、臓器売買という題材としては埃をかぶった事件と、過去の「死闘」とされる戦闘描写の拙さから。そこから肩透かし気味に続くところ、陰のある女司祭さまが何かアクションを起こしてくれるのかと思ったが、早々にまさかの退場をしてしまい、あとはそのまま山も無く「……(パタン)」と本を閉じることに。イノシシのサイボーグと「根源的暗殺者」の戦闘、イラストレ-ターのグッドデザインもあってかなり期待していたんだが……。見事なまでの本格派な肩透かし。雰囲気だけは○、ということで。

第11回電撃小説大賞 銀賞:奇蹟の表現/結城充考

category: や行の作家

tag: 電撃小説大賞銀賞 OPEN 60点 結城充考

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