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第3回小説新潮長編小説新人賞 受賞作:手紙 The Song is Over/佐浦文香

手紙
(あらすじ)
英国ロックバンドのギタリスト兼シンガーである主人公カーティスが、バンドメンバーである親友ゴードンに書き綴った告白の手紙。イギリスを舞台に愛と癒しを瑞々しい感性で描き、第3回小説新潮長編新人賞を受賞した、17歳の高校生のデビュー作。

answer.――― 30 点

綿矢りさ、金原ひとみに始まる10代作家の先駆け……過ぎて話題にならなかったが、1997年、17歳の高校在学時に本作で受賞、そして、デビュー!した才媛。ながらに、まだまだまだ……の評価になるのは致し方ないところ。井上ひさしはこの辺厳しく巻末にて、―――神父と牧師の違いも分からんのか!と作中の教養不足をバッサリと一刀両断。そこから文章までボロクソに酷評している。流石、DV男は10代だろうが容赦がない。舌舐めずりしながらのレイプ、御苦労様である(ちゃんとゴムは嵌めてくれたんだろうか?)。まあ、他の選考委員はそんなレイプ後を狙って、撫で撫で無暗にボディタッチしてくれているので問題ない。……終わり、と〆ても良いのだが、一応。個人的には、勿体無いな、と。あらすじの通り、舞台は英国(と米国)、主人公は外国人。この時点で、高校生ではまず扱い切れない。The Beatles、Sex Pistols由来の登場人物を出したりの又聞きの創作はオッサンたちの神経を逆撫でしてしまうから止めておきなはれ。そんな中、The Jam、ポール・ウェラーを引き合いに出したのは正解。文学において力点に置くべきは、選考委員のオッサン/オバサンたちの青春時代からハズれたものを描くべきで、それを描くと途端に甘くなる。射精した直後、潮を吹いた直後のようなアヘ顔となる。冒頭の綿矢りさ、金原ひとみは、インターネットを、タトゥー(否、入れ墨。タトゥー・ファッション☆彡)を描いた。その他諸々モロッコな要素はあるが、押さえるところを彼女たちは実は押さえている。まあ、……まだまだまだ、だね。一番良いのは候補作にも入れず、陰で「育てる」のがベストだったと思う。……勿体無いな、と。

第3回小説新潮長編小説新人賞 受賞作:手紙 The Song is Over/佐浦文香

category: さ行の作家

tag: OPEN 30点 佐浦文香 小説新潮長編小説新人賞

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