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第15回電撃小説大賞 銀賞:ロウきゅーぶ!/蒼山サグ

ロウきゅーぶ
(あらすじ)
高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った、県下屈指のバスケットマン・長谷川昴。ただでさえ小学生の話題はタブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って……!?5人の個性的な少女たちの猛烈アピールに戸惑いながらも、それぞれの想いを守るため、昴はついに男を魅せる!!小学生の女子だって抱えている悩みは多いのです。

answer.――― 72 点

ロウきゅーぶ=籠球部=バスケットボール部―――表紙も表紙、主人公が小学校女子バスケ部コーチに就任する、という紹介文もあり、ロリですか、萌えですか、はあ、そうですか。と食傷気味に辟易するものの、いざその小学生たちがコーチ歓迎にコスプレしたメイド服を脱いでからは徐々に、そして、確実に切り替わっていく真面目なスポ根劇場。ラストに用意された男バスとの試合は、昨今、稀に見る<練られた>展開で拍手喝采となる。巷で語られているように、<萌え>系ならぬ、まさかの<燃え>系ライトノベル。バスケットボールと言うと、一億部突破したあの漫画がどうしても思い浮かぶが、本作もその影響が著者の意識、無意識関係なく感じられ、その辺を選考委員が指摘する<既視感>となるのは仕方のないところ。それでも、十分に熱い、―――面白い!と好印象が強く残っているのは間違いなく上述の通り、作中、一試合しかない試合がラストでしっかり弾けているから。前半はともすると平坦で、著者の高い文章力が無いと<退屈>と気づいてしまう危うさがある。しかし、―――<試合>だ。主人公が指揮官として、語り手として、見事な戦況を披露してくれている。頬を叩いて気合を入れ直す男バスのエースを称えるところなんてGJ!としか言いようがない。銀賞受賞作としては、名シリーズとなった『狼と香辛料』以来の拾い物だろう。ちなみに、ロウきゅーぶ、というタイトル。「籠球部」以外にも、様ざまな解釈が出来る何気に天晴れな名タイトルです。

第15回電撃小説大賞 銀賞:ロウきゅーぶ!/蒼山サグ

category: あ行の作家

tag: 電撃小説大賞銀賞 OPEN 70点 蒼山サグ

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