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第8回本屋大賞 9位:キケン/有川浩

キケン
1.部長・上野直也という男
2.副部長・大神宏明の悲劇
3.三倍にしろ! -前編-
4.三倍にしろ! -後編-
5.勝たんまでも負けん!
6.落ち着け。俺たちは今、

answer.――― 63 点

男子というイキモノは独特の世界を持っていると思います。男子しか共有できないその世界は女子から見るととてもキラキラしていて、自分もあの中に混ざりたいなぁといつも思います。でも、その世界は女子が一人でも居合わせると「本来の姿」ではなくなるのです。……以上が、本作のあとがきにおける著者の言の抜粋である。これを読んでの私の感想は「分かってんじゃねえか」である。それでは有川浩さん、作家業、お疲れ様でした。引退してください。そんなわけで【機研】(仮)の皆さんありがとうございました。 ← あ、これも本作のあとがきからの引用です。

第8回本屋大賞 9位:キケン/有川浩

category: あ行の作家

tag: OPEN 60点 有川浩

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第8回本屋大賞 10位:ストーリー・セラー/有川浩

ストーリーセラー
Hiro Arikawa
Presents
Story Seller
1.Side:A
2.Side:B

answer.――― 66 点

「面白い物語を売る」というコンセプトで「Story Seller」というアンソロジーを作りたい、という編集者の要請に応じて執筆された「Side:A」……それでもって、「Side:B」は単行本化にあたっての書き下ろしという制作背景を持つ本作。有川浩の作風はミリタリーの要素を配すことで有名だが、その一方で、<ベタ甘>と評される恋愛を盛り込んでくる。本作はミリタリー関連を排しての<ベタ甘>のアクセルを躊躇なく踏み込んだ作品で、結論から言わせてもらえば、ファンでも無いかぎりは受け入れ難いナルシズムに満ちた内容となっている。ナルシズムに関しては、作品の概要で説明は事足りるだろう。登場人物は女性作家とその夫であり、小説家は謎の不治の病に罹り、夫の献身的な愛に包まれながら、己の創作万歳!と。当然、女性作家とは自分であり、夫は自分の夫である。それが「Side:A」であり、「Side:B」では立場を変えて(ファンでさえ賛否両論の)その夫がガンに罹り、今度は自分が支える側に廻って、私たちってサイコー!な展開。はいはい、……四十路女がゆるゆるのヴァギナに自前のフィスト突っ込んでグチョグチョさせながらの潮吹き、確かに拝読させて頂きました。嗜好が違うから辛口なんだな、と私を侮蔑する貴方、それはまったく違う。冷静に分析させて頂くと、本作は完全に手を抜かれて書かれているのが分かる。というのも、登場人物に<作家>を出す場合、まず真面目に取り組むなら一人称からして……はっ、馬鹿らしい。止めだ、止め。何故に俺ほどの者が有川浩如きに真面目に文章解析せねばならんのだ。そもそも、「面白い物語を売る」というコンセプトって何だ?編集者は馬鹿か?売り出してるのは、大なり小なり面白いもんじゃねえのか。もっと具体的に考えろよ、五流。本気で売りたいなら作家のネームバリューに頼るな、自分のセンス(人生)を賭けろ。誰に書かせても面白くなるコンセプトあるだろうが、十流―――中略。手癖が散見された、自分のファンを含めた購買者を舐め切った完全な駄作。

*注意* かなりマイルドにレヴューを改訂しました。

第8回本屋大賞 10位:ストーリー・セラー/有川浩

category: あ行の作家

tag: OPEN 60点 有川浩

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第7回本屋大賞 8位:植物図鑑/有川浩

植物図鑑
1.ヘクソカズラ
2.フキノトウ/フキ そしてツクシ
3.ノビル/セイヨウカラシナ
4.春の野花 - タンポポ/イヌガラシ/スカシタゴボウ
5.ワラビ/イタドリ
6.ユキノシタ/クレソン
7.ノイチゴ
etc...

answer.――― 55 点

有川浩が嫌いだ―――と前置いてみると、いつぞやの手前味噌の記事を思い出してしまったが、今回の「嫌いだ」には確たる理由がある。代表作となった『図書館戦争』以来、有川浩は手を抜いて書くことを覚えた。労せずに売れることに酔い始め、語彙は単調になり、題材への掘り下げはただでさえ無かったのに参考資料をその辺の漫画で済ませるようになり(注:あとがき参照)、挙げ句にはデビュー当初より賛否さえ分かれずに否を下されていた自己中極まりない「ベタ甘」を、「ほぉれ、お前らお望みの聖水(小便)だ!」とばかりにBukkakeてくる!ぎぃゃああああああああああああ!……取り乱した。本作は、「男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にもイケメンが落ちてきて何が悪い!」という有川浩の「ベタ甘」路線の一作。概要は、「拾っちゃたら情が移るじゃない、このまま出ていかれたら、それでもう二度と会えない人になったら寂しいって思っちゃったんだから仕方ないじゃない!そのうえ人の胃袋までがっちりつかまえてさ!」と、まとめるのが面倒だったので台詞から抜粋させてもらったが、意訳すれば、拾ってきたイケメンに有川浩が「仕事疲れたぁ……」と甘えて、そのままパコパコパコパコ、パコパコパコパコする話です。文章も練られた跡がなく、台詞を馬鹿にするように頁に隙間なく並べてきたり、と読んでいるとまさに知らないオバサンに小便を浴びせ続けられる気分に陥る。もっとも本作の弁護を引き受ければ、ケイタイ小説サイトでの連載らしいので、文章云々のサボりは合法となる。何にせよ、読者を馬鹿にした一作。

第7回本屋大賞 8位:植物図鑑/有川浩

category: あ行の作家

tag: OPEN 50点 有川浩

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第4回本屋大賞 5位:図書館戦争/有川浩

図書館戦争
図書館の自由に関する宣言

一、図書館は資料収集の自由を有する。
二、図書館は資料提供の自由を有する。
三、図書館は利用者の秘密を守る。
四、図書館はすべての検閲に反対する。

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

answer.――― 75 点

有川浩によるライトノベルと大衆小説のクロスオーバーを成立させた代表的シリーズ作。その概要は、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律「メディア良化法」が施行された架空の現代日本を舞台に、不当な検閲から「本」を守ろうとする図書隊員たちの戦いとその日常を描いたもの。正味な話、私の琴線に触れる内容ではないのだが、本作がライトノベラーだけでなく、一般読者層にも支持を広げられたのは理解出来る。その要因は<図書館>という日常の要素と、<自衛隊>という非日常の要素を掛け合わせている点。特に、一番「効果的」だったのは後者、<自衛隊>だ。本作の比較対象にSD文庫の『ベン・トー』を挙げたい。そのあらすじは、半額弁当を奪い合う、というシュールなものだが、不当な検閲から本を守る、という本作のあらすじと実際問題、何が違うのか?その答えが<自衛隊>という訳だ。自衛隊を取り扱う作品は総じてシリアスなため、本作を読む構えも頭ではB級と分かっていてもシリアスなものとして捉えてしまう。それがライトノベルと大衆小説のクロスオーバーを成立させた最大の要因だろう。登場人物たちの台詞回しは自衛隊色を色良く反映し、銃撃戦を含めた本を守る行動もまた、シュールながらに迫力がある―――というより、しっかりと死人が出る。構成も凝っていて、襲撃/防衛ばかりかと思えばマスコミを絡めての図書館利用に関してのフォーラムがあったりの、政治を絡めた展開は実にミリタリーマニアらしい著者ならでは。本作における有川浩的恋愛は前面に押し出されておらず、無駄な忌避反応をせずに済み、頁の推進に貢献。終盤にきっちりとクライマックスな攻防戦を配するなど、バランス感覚の優れた作品に仕上がっている。個人的には本作が「OK!」の読者ならば、上記のライトノベル『ベン・トー』にも手を出して貰いたいところ。果たして「……これはライトノベル(笑)」と見下げるのか、その判断が興味深い。

第4回本屋大賞 5位:図書館戦争/有川浩

category: あ行の作家

tag: OPEN 70点 有川浩

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第10回電撃小説大賞 大賞:塩の街 wish on my precious/有川浩

塩の街
Scene – 1.
街中に立ち並び風化していく塩の柱は、もはや何の変哲もないただの景色だ。
Scene – 2.
それでやり直させてやるって言ったんじゃねえのかよ。
Scene – 3.
この世に生きる喜び そして悲しみのことを

answer.――― 69 点

ライトノベル業界からの一般書籍への刺客として、天誅!天誅!!天誅!!!とまさに人斬り抜刀斎なご活躍をなされている有川浩のデビュー作。塩が世界を埋め尽くす、いわゆる終末モノにカテゴライズされる本作だが、そのストーリーラインは大きく<前半>と<後半>、二つに分けられる。そして、世間評として高いものが前半部分であり、「おろ~浩殿~おろ~(×▽×)」と目を×にして困りたくなるのが後半部分だ。前半は塩害という理不尽な現象を用いて丁寧に「終末」を演出出来ている。ゲストキャラクターの死に際、死に様、ヒロインのレイプ未遂体験の回想なんかは終末だからこその説得力があり、テーマの消化具合に受賞作らしいポテンシャルを感じられた―――が、後半は一転、完全な恋愛モノになったのには驚いた。その後半からは評価の分かれ目。主人公とヒロイン、二人の恋愛を楽しみたかったのかどうかで良し悪しが決まる。文章は総じて手堅い印象。ただ、ミリタリーへの造詣披露になると、しつこい部分が目立つ。作りとしては粗い出来だと思うが、一章、二章と続く「終末」の感覚が残っていれば名作に数えたくなる作品だろう。ただ、やはり、後半の恋愛モノへのシフトチェンジがどうも首を傾げたくなる。

第10回電撃小説大賞 大賞:塩の街 wish on my precious/有川浩

category: あ行の作家

tag: 電撃小説大賞大賞 OPEN 60点 有川浩

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