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第10回スーパーダッシュ小説新人賞 優秀賞:サカサマホウショウジョ/大澤誠

サカサマホウショウジョ
1.第一章
2.第二章
3.第三章
4.第四章
5.終章
6.巻末オマケ小説

answer.――― 64 点

魔法少女と云うと、―――例えば、『おジャ魔女どれみ』、『ふたりはプリキュア』、最近(?)では『魔法少女まどか☆マギカ』などアニメの専売特許なイメージがあるが、ライトノベルでは魔法少女らしい魔法少女―――変身系のkawaii(←AVメーカーではない)魔法少女な題材の代表作となると、何が挙がるのだろうか?ある日、魔法少女たちが住まう魔法国家まほろばがこの世界に現れた。そうして、親善大使として日本の学院に派遣されてくる魔法少女ゆうま(JS)は、世界征服をこっそり企む天然ドジっ子。―――さて、手始めにこの学院を征服ですの!と思ったら、この学院、レザー光線とかいきなり凄いですのー!という本作は、盟主無きライトノベルの魔法少女戦線に時流とともに投入された意欲作。一読しての印象は、「エロ」「猫」「天才」―――とライトノベルな要素を取り揃えながら消化していく、著者の如才無さ。そでの著者紹介での「子供向け作品のゆるさや大雑把さが大好きです」なる言葉も含め、なかなかにあざとい。本作は、魔法少女ゆうまを媒介に、彼女の居候先である高校生hentai科学者・山田、彼にゾッコンの幼馴染みの大太刀振るう退魔師・嵐の過去、そして、現在の関係を絡めた物語、そしてそして、本筋の「猫」となっているアンノンによる―――なんて、あらすじを書こうとすれば混線してしまうように、複数の物語を同時に進行&展開させ、処理出来ているのが素晴らしい。正味な話、「それだけ」なのだが、「それだけ」に著者には作家として可能性を感じる。複数の物語の同時進行&展開、そして、その処理―――これが出来る作家はなかなかいない。あとは、「質」だ。汗水掻いた作品にこそ「魂」が宿る。血反吐を吐けなんて言わない、ただ楽しようなんて思わず、真面目に創ってみよう。ところで個人的には著者、大衆小説のほうが向いてるんじゃねえかな?とも思う。……理由?そうね、こういうライトノベルを書いて投稿しちゃうところとかね。

第10回スーパーダッシュ小説新人賞 優秀賞:サカサマホウショウジョ/大澤誠

category: あ行の作家

tag: スーパーダッシュ小説新人賞優秀賞(佳作) OPEN 60点 大澤誠

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