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第19回日本ファンタジーノベル大賞 大賞:厭犬伝/弘也英明

厭犬伝
1.岳稜警
2.厭太郎
3.仇討ち
4.犬千代
5.皇木族
6.汚花林
7.大風洞
8.他人力
9.合前夜
10.帰着点
11.後の事

answer.――― 77 点

―――【仏】、GETだぜーッ!ヾ(ヽ・∀・)パッパッパラッパパパラパヾ(ヽ・∀・)パッパッパラッパパパラパ-!! …………たとえ火の中、水の中、草の中、森の中!土の中、雲の中、幼馴染みのスカートの中!―――eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeekkkk!なかなか、なかなか、なかなか、なかなか大変だけど!必ずGETだぜ!【仏】、GETだぜ!Yeah、Oh、Ahhh、Oh!Yeah、Yeah、Yeah!東都(イーストタウン)にさよならバイバイ!オレはコイツと旅に出る (力士~!)!鍛えた技で勝ちまくり、仲間を増やしてまた東都へ!いつもいつでもうまく行くなんて保証はどこにもないけど―――そりゃそうじゃ!なんて、100万枚のセールスを上げそうなOPはそこそこに、本作は人間の骸から生えた「汚木」を基に操り人形の「仏」を作り、仏同士を戦わせる「合」という風習がある異世界を舞台にしたファンタジー。何と言っても本作のセールスポイントは、ポケットモンスターを想起させるおどろおどろしい人形格闘「合」だろう。そこに主人公の一流半の実力、彼が扱う曰くつきの【力士】、それが傷つく度に異形の姿に朽ちていく様、対する天才な相手、それを倒すために修行に出掛けた先で出会う未知なる強豪!転じて、師!仲間!(悪)友情!努力!勝利!と出てくる要素を並べてみれば、本作が難しく考えず、……の娯楽ファンタジーであることを理解して頂けるだろう。冒頭はややとっつきにくい、古めかしい書き口だが、選考委員たちからも評価高い「造語」での世界観の演出は実際、○を打てる出来。戦闘描写に力点を置き過ぎて、肝心のドラマが展開し切れていないのが残念だが、中盤での和気藹々と「合」に明け暮れる修行場面など、ライトノベル仕様と云えるキャッチーな場面造りは上々なので、それこそライトノベルレーベルでリリースすればどんな反応になったのか興味深い。イケてない表題「厭犬伝」は主人公・厭太郎と敵対ヒロイン・犬千代の名前の頭文字を拝借した模様。この辺も詰めが甘い。

第19回日本ファンタジーノベル大賞 大賞:厭犬伝/弘也英明

category: は行の作家

tag: 日本ファンタジーノベル大賞大賞 OPEN 70点 弘也英明

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