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第6回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 審査員特別賞:俺、ツインテールになります。/水沢夢

俺、ツインテールになります (199x290)
(あらすじ)
ツインテールを愛する普通の高校生・観束総二。ある日、彼の前に異世界から来たという美少女トゥアールが現れる。時を同じくして、総二の住む町に怪物たちが出現!彼らは人々の精神エネルギー『属性力』を糧にする異世界人だった。トゥアールから強力なツインテール属性で起動する『空想装甲』を託された総二は、幼女のツインテール戦士・テイルレッドに変身!こうして異世界の変態たちとの壮絶な戦いが始まった!?

answer.――― 75 点
「もうこのまま出版するといいよ。もしくは来週からアニメ化とかするといいよ」とは、ゲスト審査員を務めた漫画家・畑“ハヤテのごとく!”健二郎の弁だが、いざ読了してみれば、これがどうして審査員特別賞なのか?と首をひねりたくなる、ザ・ライトノベルな仕上がり。どうかしてるぜッ!な表題からも察せられる通り、ツインテールに妄執する少年がツインテールの美少女ヒーローとなってツインテールをこの世から回収しようと企む極まって残念な怪人たちと戦うというド直球の馬鹿ノベルで、主人公は巨乳痴女、貧乳幼馴染、ついでに未だ現役の中二病罹患者の母親(個人的MVP)とともに、様ざまな角度から貞操の危機を迎えていく。下ネタをたっぷり練り込んだ台詞&次の場面では回復する暴力なツッコミは需要を満たす高度なもので、ハイテンションにもかかわらず、緩急を利かせて飽きさせない。本作はアングラ販促賞、第2回ラノベ好き書店員大賞にもランクインしているが、第1回の覇者『のうりん』への投票者が本作へ投票したことも推測出来るキャラクター重視のコメディーが徹底されている。主人公のツインテール好きが両親のDNA由来というのは壮大な馬鹿で、笑いつつもスケールを感じて感心してしまった。馬鹿ノベルだけに読了後には何も残らないのは玉に瑕ではあるものの、故に振り返ってみれば、……という思春期の泡沫作品として思い出にも残りやすい。何も考えず、時間の浪費を楽しみたいときにどうぞ。

第6回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 審査員特別賞:俺、ツインテールになります。/水沢夢

category: ま行の作家

tag: 小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門)審査員特別賞 OPEN 70点 水沢夢 ラノベ好き書店員大賞

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