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第25回ファンタジア大賞 銀賞/読者賞:ブルークロニクル/白星敦士

ブルークロニクル (206x290)
1.記憶の無い少女
2.迷子の「取扱い」と「助け方」
3.崩れる嘘と芽生える望み
4.適性の搭乗者
5.ディライヴァ―

answer.――― 59 点
いつの頃からか、ファンタジア大賞に《読者賞》なる賞が設けられていたわけだが、どんな意味合いがあるのか調べてみると、 《ドラゴンマガジンで募集した読者モニターの意見をもとに決定している》とのことだった。なるほど、《読者賞》である。さて、本作『ブルークロニクル』は第25回ファンタジア大賞において《銀賞》とともに、その《読者賞》を授与された受賞作。その概要は、文明が一度滅びた世界を舞台に、「運び屋」として生きる少年リカルに依頼されたのは、謎のコンテナの運搬……その中身は、記憶喪失の少女だった、というもの。味付けは、登場人物たちが「ステアクラスト」なるロボットに搭乗すること。富士見ファンタジア文庫のロボットといえば、やはり金看板『フルメタル・パニック』があるが、そこから長らく後継者らしい後継者が現れていないのは残念なところ。本作もその後継の枠に応募するも、とりあえずのシリーズ「3巻」、その第1次審査であっさりと脱落してしまった。実際、何が駄目だったのか?というよりも、どこを推すのか?にそもそも迷う、ごくごく量産的な内容で、エンタメ溢れるこの御時世では木枯らし吹いて早々に塵芥に埋もれてしまう。<買える>のは、不遇な境遇の主人公が利他に葛藤しながらも、良心に負けて行動を選択していくライトノベルらしい「善性」か。ただ、それを目当てに買う人はいない。人間として、作家として、自身をもっと熟成してから「執筆」という作業に入るべきでは?10年後、どんな作品を書くのか興味はある。

第25回ファンタジア大賞 銀賞/読者賞:ブルークロニクル/白星敦士

category: さ行の作家

tag: ファンタジア大賞佳作(銀賞) OPEN 50点 白星敦士 読者賞

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