ナマクラ!Reviews

05/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30./07

第24回ファンタジア大賞(後期) 金賞:空戦魔導士候補生の教官1/諸星悠

空戦魔導士候補生の教官
(あらすじ)
人類が大地から離れ、魔甲蟲という畏怖と戦う世界。「特務小隊の裏切り者」と蔑まれる学園の嫌われ者カナタは、連戦連敗のE601小隊の教官に任命される。そこには一癖も二癖もありそうな3名の少女がいて……?

answer.――― 62 点
「古典を読め」という助言があったとする。だが、それをそのまま鵜呑みにして読破しても、ほとんどの人にとっては《読んだ》という事実以外に収穫を得ることは難しいだろう。古典(の原典)を読むなら、その古典について解説&考察した本を4、5冊読んだほうが余程その後に実を結ぶ。貴方の周りに「古典を読め」と仰る有難い御方がいるのなら、こっそり上記の対応をした上で、その古典への高説を賜ってみよう。きっと、目の前の相手が本物のインテリゲンチャなのか、ナンチャッテ!な輩なのかが解るだろう。さて、本作は先日、アニメ化企画進行中!の発表もされたファンタジア文庫が期待掛ける俺Tueeee!一作。俺Tueeee!というと、もはや説明不要のキリトさん、カッケー!だが、本作も主人公カナタ・エイジは“黒の剣聖”だけれども“特務小隊の裏切り者”であり、半端なく強いけど、俺には制約が!という説明不要のカナタさん、だけどカッケー!と一応、落ちこぼれの少女たちを預かる「教官」としてアレンジを施しているのが本作の特徴なのだが、俺Tueeee!にはやはり違いなく、その辺は読んでご確認あれ、といったところ(ちなみに、俺Tueeee!はエンタメの「王道」兼「覇道」なのでそれを否定する意味は全くないのでdisりたい人は違う角度から攻めよう)。時に本作、個人的にちょっと推したいのが、主人公と落ちこぼれの少女三人との出会い方。(著者が意図的に用いたのかは定かではないが)現在にも継がれる大デュマの名作『三銃士』を思わせるバッティングもので、古典のチョイス、その引用アレンジの参考例に挙げたい。ダルタニャンと三銃士の出会い方はタイムレスに魅力的なので、プロ&アマ問わず、物は試しにアレンジしてパクってみましょう。

第24回ファンタジア大賞(後期) 金賞:空戦魔導士候補生の教官1/諸星悠

category: ま行の作家

tag: ファンタジア大賞準入選(金賞) OPEN 60点 諸星悠

[edit]

page top