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オーバーラップ文庫キックオフ賞 金賞:きんいろカルテット!①/遊歩新夢

きんいろカルテット
(あらすじ)
ユーフォニアムという楽器の演奏者である摩周英司は、恩師の紹介で中学生の少女たち4人の楽器コーチをすることになる。清楚で真面目な菜珠沙、元気な性格の貴ノ恵、しっかり者の美夏、上品で大人しい涼葉。「ブリティッシュ・カルテット」と呼ばれる日本の吹奏楽では馴染みのない楽器を演奏する少女たちに英司は感動し、彼女たちが最高の四重奏を奏でられるように奔走する。

answer.――― 62 点

「文学」作品の読み方に【主人公=著者】と見る型がある。これを当て嵌めて読めば、何てことのない描写もリアリティをまとい、よくある台詞も時に生々しい告白となる、一種のドーピング的「技」法なのだが、……【主人公=著者】、ここに潜むリスクを書き手は十二分に理解した上で、《仕掛ける》ならば仕掛けなければならない。本作は、第0回オーバーラップ文庫大賞とも云うべきオーバーラップ文庫キックオフ賞《金賞》受賞作であり、現役の「プロ」ユーフォニアム奏者が贈る異色のライトノベルJC青春譚。その概要は、音大に馴染めない大学生がこれまた学校の吹奏楽部より排斥された女子中学生たちに音楽を教えるうちに、失っていた音楽への情熱を取り戻す、という王道モノ。冒頭より「ユーフォニアム」、そして、「ブリティッシュ・カルテット」という耳馴染みのない言葉が躍るように、本作は著者自身を投影して「しまった」入魂の一作。


ここからのレヴューは我ながら神懸かった切り口で(全くディスではないが、結論的にディスに解釈される)、わずかな訪問者とは言え、一部界隈で「このライトノベルがすごい!(2015年版)」のダークホースに挙げられている本作の販促に悪い意味で影響しかねないので、《ある日》、こっそりとこのレヴューの続きを更新しようと思う。とりあえず、本作は大好評なので「我こそはライトノベラー也!」という未読の方は読書メーター(←コチラをClick!!)に飛んで色んな人の書評を読んでみよう!


……せっかくだから1ポイント入れてみるか。俺は著者のデビューは早過ぎたと思っている。というのも、筆力が作品内容に追いついていないためだ。正確に言うと「目」が開いてない。読書量が根本的に足りていない。才能だけで書いている典型的な書き手だ。巷で大絶賛のクライマックスの演奏シーンを、とあるレヴュワーさんのレヴューを例に挙げよう。

何より、クライマックスが圧巻だ。演奏シーン。発表のシーンだ。正直言って、何が書かれているか、サッパリ不明だ。付点四分音符、一拍目、三泊目など、原曲を知らないせいもあるだろうが、意味がわからない。目が滑る。

まさに、俺はこの感想に落ち着いた。ああ、何も描けてない、と。実はこのレヴューの後、「それでも、気が付けば目に涙を貯めている。」と繋げられるんだが、俺とそのレヴュワーさんの同じようで結論が違う理由が何なのか著者には考えて欲しい。BESTでなく、BETTERな書き方は本を読まないと解らない。慢心せず、克己なさい。

オーバーラップ文庫キックオフ賞 金賞:きんいろカルテット!①/遊歩新夢

category: や行の作家

tag: オーバーラップ文庫大賞金賞 OPEN 60点 遊歩新夢

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