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第20回日本ファンタジーノベル大賞 優秀賞:彼女の知らない彼女/里見蘭

彼女の知らない彼女
1.刺繍とサイダー
2.菜の花が咲いていた
3.跳びます
4.その男、邪魔ものにつき
5.背を向けた言葉に
6.こんにちは
7.走りだしたら
8.縁は異なもの
9.高地で落ち込んで
10.はるかな、わたし

answer.――― 66 点

編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマなどのノベライズを数多く執筆―――という経歴が示すように、ワナビあるあるなポッと出(ビュー)の出(ビューし)たとこ勝負で「I'll be back...」と沈んでいくのを嫌い、文字で禄を食みながら表舞台に立つ準備を整えてきたリアリストな著者が仕上げてきた本作は、並行世界からif......を成立させる青春譚。物語の概要は、マラソンの名選手な教え子が怪我をし、悲嘆に暮れたコーチが怪しい博士の開発した「パラレルトリッパー」なるデロリアン的いすゞ117クーペに乗って並行世界より代役のヒロインを連れて来て……と、ここから先はわざわざ語らずとも。ストーリー展開、アイディアに驚くものは無く、読みやすさを除けば、正味な話、本作は取り立てて誉める要素が無い凡作だ。暇潰しの選択肢に推すのもやや気が引けてしまう。しかしながらの、読み終わっての場外乱闘は本作の【選評】。いつもならば兎も逃げ出す勢いで弱い者イジメな評を突きつけてくる選考委員たちだが、弱みでも握られているのか?何やら勝手が180°違う。あの手この手で繰り広げられる異例のスタンディングオベーションに苦笑必至。凡作率100%の凡作な本作へ荒俣の狸はいやぁ「フツウ」と誉めて、ドメスティック井上バイオレンスもさあさあ「すらすら」と誉めて、小谷真理コスプレイヤーはもはや「人徳」と理解を超えて誉めて、椎名ネット・ミュージアム館長はとりあえず「量子物理学の入門書」を薦めながらも誉めて、リング光司は不覚にも「不覚にも」と誉めて、……何と言うか、ここは皆で(・∀・>)ゆりあピース!

第20回日本ファンタジーノベル大賞 優秀賞:彼女の知らない彼女/里見蘭

category: さ行の作家

tag: 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞 OPEN 60点 里見蘭

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