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第6回HJ文庫大賞 金賞:サムライブラッド ~天守無双~/松時ノ介

サムライブラッド ~天守無双~
1.婿探し
2.秘めたるもの
3.待人であること
4.御前試合
5.竜の力

answer.――― 57 点

歴史上の人物たちの系譜に己のファンタジーを絡めた作品。ベースとなっているのは安土桃山時代の面々で、主人公は異人の血を引く浅井長政の子孫(♀)。この手の作風は正直好みではないのだが、既知の情報が脳皮を刺激する故か、一定の需要があると見込まれてどこかしらでしぶとく出版され続けている。もっとも、本作の最大の特徴は「障害者」を登用していることだろう。ヒロインの花鳥は(強い)婿を見つけないと代々受け継がれた名門道場が潰れてしまう、ということからのストーリー。しかしヒロインの異人の容姿は避けられて、婿探しは絶望的。諦めかけたその時、身体障害者の旅芸人一座に盲目の天才が……。この少女と見紛う盲目の登場人物が、本作の実質の主役格。ところで障害者を真ん中に配するには、それに相応しい舞台(と力量)が要る。本作ではそれが整っていない。「障害者使いたいな!」という面白半分の発想で、障害者を主役にしている―――中略。著者の性格の悪さを除けば、陰陽道と云えば安倍晴明、と判で押したキャラクターの名前までラストに出してくる、そんじょそこらでよく見掛ける凡作。取り立てて誉めるところはないが、著者がレイプを題材にしたマスターベーションが好きそうなだけに、著者の代理人格と思われる織田信長の子孫がセックスの達人という設定になっているのが、個人的に非常にキモくて面白かったです。

第6回HJ文庫大賞 金賞:サムライブラッド ~天守無双~/松時ノ介

category: HJ文庫大賞

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