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LAST DANCE/BLANKEY JET CITY (2000)

last dance
(内容)
横浜アリーナで行なわれたラスト・ライヴから初日の模様を完全収録。ファンにとっては忘れられないメモリアル・ライヴをたっぷり楽しめる必須アイテム。ライヴでしか鳴らされない隠れた名曲「BABY BABY」収録。

Price Check.――― ¥ 500

<LAST DANCE>と銘打ったバンド最期の公演(よく注釈されている通り、本当の最期はフジロックだが、バンド主催の単独コンサートはこれが最後)を収録した2枚組ライヴアルバム。最高のアルバム『HARLEM JETS』からのナンバーを中心にしながら、主だった代表曲はすべて収められているセットリストはBEST盤としても活用出来る豪華なもの。演奏面でミス(別に構わないのだが、Disc 2の⑧はClassic並みにカッチリ決めて欲しかった)はあれども総じてテンション高く、何よりDisc 1の⑤やDisc 2の⑥での観客の自作自演とも云えるシンガロングな熱狂が良い。ライヴで目立つのは、やっぱり中村達也(Dr.)の存在感。ベンジーのヘロヘロのギターを釘打つように叩きつけて、その都度、バンドの体裁を整えてくれている。もちろん、Ahhhhhhhhhhhhhhhhhh!の照井利幸(B.)も良いけど、目立つのはね。昨今はDVDなりでの映像で「聴く」のが主流になって、ライヴアルバムの名盤が生まれにくい状況ではあるが、2枚組というボリュームと充実したセットリスト、ライヴの背景(解散)、何よりライヴならではの音が詰め込まれた本作は、ライヴアルバムの名盤に数えられるクオリティ。あ、ライヴでしか演奏されない隠れた名曲「Baby Baby」を、―――こういう気分で、と紹介して収録。そんな意味でも、稀少価値が高いアルバム。

LAST DANCE/BLANKEY JET CITY (2000)

category: A-G

tag: MUSIC 500円

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HARLEM JETS/BLANKEY JET CITY (2000)

Harlem Jets
1. SEA SIDE JET CITY
2. CAMARO
3. ADVENTURE OF GOOFY
4. PANTERA
5. SALINGER
6. 不良の森
7. SWEET DAYS
8. 動物実験撲滅ソング
9. DERRINGER
10. リス (STRIPヴァージョン)
11. COME ON

Price Check.――― ¥ 300

私見だが、ロックスターには「元よりそうであった」人と、それを「自覚的に演じる」人がいると思う。たとえば前者はベンジーこと浅井健一で、たとえば後者は吉井和哉だ。活動再開以降、シングル、アルバムのセールスこそ伸びているものの、その作風に懐疑の声がいよいよ高まって来たBLANKEY JET CITY―――本作は、発売前の新聞広告上にて「最高のアルバムが出来たので俺達は解散します」と突然の解散宣言を告げた最後のスタジオアルバム。故にか、どうしてか。本作での浅井健一は元来の姿ではなく、自覚的にロックスターを演じている節がある。グラマラスなリフで攻め立てる①、そのPVからして「格好つけている」のが象徴的だ。このアルバムはとにかくPOPで、聴きやすい。聴き手を試す踏み絵のような曲が無い。旧来のファンにはそれで不興を買っているわけだが、過去にその歌詞からインディーズでのリリースとなった問題作「悪いひとたち」を彷彿させる10分を超える長尺の⑥があることで、批判は幾ばくか抑えられている。このアルバムを評価するときに必要なのは、<ロックスター>の捉え方にあるように思う。元来のベンジーをイメージして聴けば曲はセルアウトしたように聴こえるし、ベンジーがロックスターを演じていると思って聴けば「最高のアルバム」として聴ける。本作に収められた曲群はそういうものなのだ。……なんて、ベンジーでレヴューがまとめられてしまったあたりで、BLANKEY JET CITYのアルバムとしてはどうなのかな?とは改めて思う一作。ただ、⑤と⑦を良いと言える旧来のファンが本作を否定するのはどうかと思う。この2曲こそセルアウトでしょ?アルバムジャケットはベンジーの手によるもの。……HI-HO!

HARLEM JETS/BLANKEY JET CITY (2000)

category: A-G

tag: MUSIC 500円

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ロメオの心臓/BLANKEY JET CITY (1998)

ロメオの心臓
1. パイナップルサンド
2. ぼくはヤンキー
3. VIOLET FIZZ
4. 彼女は死んだ
5. 君の手のひらに
6. スクラッチ
7. 赤いタンバリン
8. ロメオ
9. HAPPY SUNDAY MORNING
10. 古い灯台
11. 幸せな人
12. ドブネズミ
13. 小さな恋のメロディ
14. ハツカネズミ

Price Check.――― ¥ 100

一般層を取り込むことに成功したヒット・シングル⑦が収められていることで知られる本作は、“ギターも弾ける”ロックスター・浅井健一ことベンジーの、ギター・プレイヤーとしての限界を証明してしまったアルバム。バンドの作曲の舵を握っているのは時たま、照井利幸(B.)なことはあるものの、やはりベンジーであり、本作での新味と云えるインダストリアル・ミュージック、打ち込みサウンドを積極的に取り入れたのも彼だ。冒頭①こそお約束のドライヴ・チューンながら、②からしばし続く往年のファンなら「勘弁してくれ……」となるテクノロジーの導入は、ジャズを大胆に取り入れた5thアルバム「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」を彷彿させる迷走的な作風。しかし何よりも印象的だったのは、ギターパートがつまらないこと。音を飾っていても「この音があれば……」というバンドとしての根幹が維持されていると有難がられるものだが、インダストリアル・ミュージックにおいては例外に思う。ベンジーのギターはいつも通りで、それが“新しい音楽” であるインダストリアル・ミュージックのなかでは「遅れていた」。ベンジーはそこに気づいて、ギターのスタイルを変えなければならなかったと思う。自分の個性を捨てなければならなかったと思う。その為に、(おそらく毛嫌いしているだろう)シュラプネル系ギタリストたちからギターを学び直さなければならなかったと思う。……でもまぁ、あの人、嫌なことは結局、出来ないでしょ?だから、このアルバムもその程度の作品。自分の個性を捨てず、やりたいと思ったからやってみただけの作品。⑧はBOBSONジーンズのCMソング、⑬は人気番組「家族そろってボキャブラ天国」のEDと前作以上にタイアップが目立つように本作、ファンの評価とは裏腹に、しっかり「売れた」。

ロメオの心臓/BLANKEY JET CITY (1998)

category: A-G

tag: MUSIC 100円

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LOVE FLASH FEVER/BLANKEY JET CITY (1997)

LOVE FLASH
1. プラネタリウム
2. PUDDING
3. MICKEY DUCK
4. 皆殺しのトランペット
5. 感情
6. SPAGHETTI HAIR
7. CANDY STORE
8. ガソリンの揺れかた
9. デニス ホッパー
10. 海を探す

Price Check.――― ¥ 250

2nd、3rdを絶頂期とした初期作品こそ<本当の>ブランキーという意見に異論は無い。実際、後追いながらにそれらのアルバムを聴いたときには、「後期」と一括りにされる作品群はどうしても聴き劣る。さて、本作はその後期の始まり―――メンバーの各々のソロ活動を経た活動休止後、初めてのアルバム。この作品を取り上げるときに判で押したように言及されるのが、シングル⑧の「あの細く美しいワイヤーは初めから無かったよ」という歌詞。これは前作収録「Dynamite Pussy Cats」の歌詞に出てくるカウンターワードで、詩人ベンジーが聴き手に向けて分かりやすく「何か」をアピールしてきたもの。個人的にはこういう意図したメッセージよりも、「BLANKEY JET CITY」というバンド名の由来だったり、特定の単語に自分の価値観を反映させたり、のベンジーの<ズレた>詩才にこそ注目すべきだと思う。肝心の音楽性は実のところ変わっておらず、むしろセルフプロデュースの分だけ音が粗く、性急性が強調されている印象。オープニングからアクセル全開のスピードチューンが続いての④は、中村達也(Dr.)によるシュールなトランペットとベンジーの語りを組み合わせた実験的な曲。アルバムに絶妙な小休止を与えてくれる。曲調が似ている故に⑧ばかり取り沙汰されるが、「初期」作品と勢いだけなら十分に張り合える快作。セルアウトしたと揶揄される「後期」の悪印象は実質、次作「ロメオの心臓」でもたらされている気がしてならない。⑥は聴くよりも、歌詞をただ読むほうがイケてる珍しい曲。

LOVE FLASH FEVER/BLANKEY JET CITY (1997)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Layla and Other Assorted Love Songs/Derek & The Dominos (1970)

Layla and Other Assorted Love Songs
1. I Looked Away
2. Bell Bottom Blues
3. Keep On Growing
4. Nobody Knows You When You're Down And Out
5. I Am Yours
6. Anyday
7. Key To The Highway
8. Tell The Truth
9. Why Does Love Got To Be So Sad
10. Have You Ever Loved A Woman
11. Little Wing
12. It's Too Late
13. Layla
14. Thorn Tree In The Garden

Price Check.――― ¥ 250

洋楽にかぎらず、ジャズ、クラシックといった《J-POP以外》に手を出そうとする人が誰しも出くわす困難が「どこから手を出して良いか分からない」という事態だと思うが、洋楽に手を出した際には御多分に洩れず、私もそこに陥り、日本盤についてくるライナーノーツ、一部ではエロ漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』に出てくる登場人物、魔法を参考にしてメタル、メタル、また、メタルと散財していった。そうして、当てのない散財も慣れてくると、いよいよジャケットに目を向ける余裕が出て、いわゆる「ジャケ買い」なる―――当たらぬも八卦、当たらぬも八卦!という自棄じみた衝動買いに突き動かされるまでが《お約束》の道である。人生で初めて「ジャケ買い」したアルバム、私の場合、それがエリック・クラプトン(G.)とデュアン・オールマン(G.)というビッグ・ネームの奇跡的共演が為されている本作『いとしのレイラ』だった。何の予備知識もないまま、《Greatest Songs of All Time》なんて企画があれば100%選ばれる、また、選ばれるべき名曲⑬が流れたときの驚きといったらなかった。上述から察せられる通り、Heavy MetalでAll hail!していた私でさえ(……遅い曲のくせにイケてんじゃん?)とセンスの欠片もない上から目線で褒めて遣わした。情念渦巻くギターソングからピアノを中心とした牧歌的なインストゥルメンタルに移る二部構成も渋い。この通り、否が応でも⑬にばかり焦点が当たってしまうアルバムだが、寝取り男の哀歌「……お揃いのジーンズ買ってきたぜ?」②やジミ・ヘンドリックスのカバー⑪(イントロのアレンジは必聴!)など聴き所も多い。がしかし、地味なのは事実なので、名盤かと訊かれると首を傾げざるを得ない。巷でも言われているように、クラプトンよりもデュアンのスライド・ギターを目当てに聴くアルバムだと思う。

Layla and Other Assorted Love Songs/Derek & The Dominos (1970)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Rotator/Dizzy Mizz Lizzy (1996)


1. Thorn In My Pride
2. Run
3. Rotator
4. 11:07 PM
5. Back-Bone-Beat
6. When The River Runs Dry
7. Break
8. I Like Surprises
9. Riff Sang
10. Take It Or Leave It
11. Find My Way
12. Two Of You
13. Rise And Fall
14. Outro

Price Check.――― ¥ 100

デビューアルバム『Dizzy Mizz Lizzy』の大ヒットを受けて、期待高まるなかでリリースされた2ndアルバム。しかしながら前作に引き続きトレードマークの変拍子、転調は施されているものの減退。オーソドックスなハードロックとなってしまい、前作からの+αを望んでいたファンから失望を買って、……あれよあれよで「はい、解散!」のバンドあるあるが起こってしまった。表題を担い、シングルにも選ばれた本作随一のHRソング③、ティム・クリステンセン(Vo.&G.)がジョン・レノンが死んだニュースを聞いたときに時計を見た時刻から付けられた④、どういう風に組み立てたのか奇怪な⑩など、バンドとしてのクオリティは諸所に感じられるだけに需要と供給が合致し切れなかったのが無念だ。そう、ヨーロッパの辺境(デンマーク)のバンドに期待していたのは、アメリカやイギリス、ロックのメインストリートで見掛けない音楽性であって、それなりに質が高かろうが、―――The Goo Goo Dollsの新曲です!と紹介されても違和感のない楽曲では支持出来ないのだ。そういう意味では過小評価に落ち着きがちなアルバムだが、だからといって好んで聴こうとも思えないのが実情。それでも、③はやっぱり格好良いな、とも思う。

Rotator/Dizzy Mizz Lizzy (1996)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Dizzy Mizz Lizzy/Dizzy Mizz Lizzy (1994)

dizzy mizz lizzy
1. Waterline Intro
2. Waterline
3. Barbedwired Baby's Dream
4. Love Is A Loser's Game
5. Glory
6. 67 Seas In Your Eyes
7. Silverflame
8. Love Me A Little
9. Mother Nature's Recipe
10. And So Did I
11. Wishing Well
12. Hidden War
13. For God's Sake
14. Too Close Too Stab

Price Check.――― ¥ 300

デンマークのThe Beatles!と喩えると実際の彼らの音楽性から語弊が生じてしまうが、バンド名「Dizzy Mizz Lizzy」がThe Beatles由来のものであるせいか、随所でThe Beatlesを引き合いに出して言及するレヴューを見掛けた覚えがある。確かに変拍子、転調が多用されているにもかかわらず、あたかもポップスのように響くのは驚きでしかなく、デンマークでの歴代のセールスを更新した事実からもThe Beatlesというポップ・アイコンがピタリとハマる。ながらに、やはりDizzy Mizz Lizzyが演じているのはハードロックだ。ジョージ・ハリスン(G.)やリンゴ・スター(Dr.)が本作の楽曲をプレイしていたら絶対に笑ってしまう自信がある。前置きが長くなったが、本作について言及する際、避けては通れないのが不朽の名曲⑤「Glory」。むしろ、この名曲のせいでバンドが「一発屋」として扱われている感があるのが残念だ。このアルバム、(ひねくれ方がやや一本調子ではあるが)間違いなく佳曲揃いの名盤だと思う。1stシングルに選ばれた⑦なんてアメリカのオルタナティヴ・バンドがリリースすればバンドの代表曲、そのバンドが著名ならば時代を代表する曲になったはずだ。しかし、本作は「Glory」一曲が全部持っていってしまった。それもこれも、―――Welcome to my inspiration.から始まるサイケデリック・ワード・アート。この曲はまず歌詞を読んで頂きたい、きっと貴方を幻想の彼方へ連れて行ってくれる。Could this remind you of the sixties or am I making a mistake?I mean one guitar a bass and a drummer that's really all it takes!これぞ、オルタナティヴ・ロックに求められていた歌詞である。さて、例によって私も「Glory」のレヴューを書いてしまったが、歌詞についての言及は巷ではあまりされてなかったと思うので良しとする。こんな歌詞を書けてしまうティム・クリステンセン(Vo.&G.)には、もっと光が当たって欲しい。

Dizzy Mizz Lizzy/Dizzy Mizz Lizzy (1994)

category: A-G

tag: MUSIC 500円

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Royal Albert Hall London May 2-3-5-6, 2005/Cream (2005)


(内容)
37年間の不在を経てクリームは2005年5月に再結成をした。ロイヤル・アルバート・ホールでの一連のコンサートのためで、これが彼らの最後のイギリスでのステージだった。常に真摯に音楽に取り組んできた3人組らしく、彼らはファンファーレもなしに舞台にあがると、手短にサウンド・チェックをして、完璧な「I'm So Glad」を演奏した。

Price Check.――― ¥ 150

リヴァイヴァル・ブームの先駆けだったのか、便乗だったのか、それとも、あくまで「たまたま」だったのか。再結成の経緯&通説はもはや思い出せないが、エリック・クラプトン(G.)、ジャック・ブルース(B.)、ジンジャー・ベイカー(Dr.)のレジェンドたちが「伝説、再び……」と銘打ってロイヤル・アルバート・ホールを満員にして、お金をたんまりと稼いだ。本作は、そんな身も蓋もないようなライヴを吹き込んだもの。誰しも聴後の印象は、枯れている、に尽きると思う。「あの」インプロビゼーションは当然起こるはずもなく、Creamへの思い入れがなければ、耳に届いてくるのは老いたレジェンドたちの「出来るうちに演っておこう」的共演である……なので、決して期待して聴いてはいけない。しかし、実際に観たことも聴いたこともない「バンド」、Creamへの憧憬、老いたロックスターたちの今現在というゴシップ的興味から聴きたくなってしまうのも人間の性だと思う。頭から馬鹿にするつもりで聴いてみれば、瞬間、瞬間に煌めきも捉えられる。個人的には、ジンジャー・ベイカーのドラムの「軽さ」に暗い喜びを見い出してしまった。老いるということを教えてくれる2枚組ライヴアルバム。

Royal Albert Hall London May 2-3-5-6, 2005/Cream (2005)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Live Cream Volume II/Cream (1972)

live cream vol 2
1. Deserted Cities Of The Heart
2. White Room
3. Politician
4. Tales Of Brave Ulysses
5. Sunshine Of Your Love
6. Steppin' Out

Price Check.――― ¥ 550

意地になって選びに選んだ苦心の企画『All Time Best Album 100!』で、本作へ「エリック・クラプトン(G.)、ジャック・ブルース(B.)、ジンジャーベイカー(Dr.)の当時名うての三者が三すくみになって原曲を壊していくドキュメンタリー Vol.2。②「White Room」、⑤「Sunshine of Your Love」と知名度の高い曲が収録されている分、取っつきやすさは『Live Cream』よりもある。」なんて短評を載せていたが、流石に自分の言葉だけに「……そうですな」と読んでみれば頷く他なかったが、中古市場の買い取り価格的にも本作のほうが『Live Cream』よりもウケが良い印象。もっとも、楽曲の壊し具合ではその『Live Cream』には譲るだろう。上述のヒット曲の存在もあるように、本作は「歌」を聴かせにきた形で、その意味では割とオーソドックスなライヴアルバム……ながら、大迫力なのは変わらない。どちらもライヴの名盤に数えられると思うが、Creamに何を求めるかで『Live Cream』と本作の甲乙が付けられる。本作なら13分を超える⑥をフェイバリットに挙げるところからも察せられるように、私は『Live Cream』のほうがお気に入りです。

Live Cream Volume II/Cream (1972)

category: A-G

tag: MUSIC 750円

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Live Cream/Cream (1970)

LIVE CREAM
1. N.S.U.
2. Sleepy Time Time
3. Sweet Wine
4. Rollin' And Tumblin'
5. Lawdy Mama

Price Check.――― ¥ 600

Creamと云うと、洋楽にかぶれ立ての頃は「ギターの神様」エリック・クラプトン(G.)が在籍していたバンド程度の認識だと思うが、実際に聴いてみれば、ジャック・ブルース(Vo.&B.)、ジンジャー・ベイカー(Dr.)の自己主張の凄まじさに呆然となり、Creamがいわゆる《スーパーバンド》だと悟る。そして、それはスタジオアルバムよりもライヴアルバムでこそ確認が出来る。とにかく、三者が三様に己の楽器を用いて原曲を壊していく。①は原曲ならば3分に満たないのだが、本作では10分を超える。③も原曲はこれまた3分+αながら、本作では15分を超える。隙あらばギターは主役は俺だろ!!と前へ出て下がらず、ベースはもはやソロを弾くように所構わずのたうち回り、ドラムは手数を増やしながらその顔が気に食わない!!と殴りつけるように喚き立てる。まさに《破壊》である。高校時代、友人に私はCreamをジャムバンドと教えられたが、本作を聴くまではその意味が解らなかった。リッチー・ブラックモア(G.)は雑誌のインタヴューでクラプトンについて「特に巧いとは思わなかったが、インプロビゼーションが素晴らしい」なる評価を下していた(と思う。記憶があやふやです)が、本作を聴いて友人のジャムバンド言及と合わせ、ひどく納得した覚えがある。ギターの神様「だった」、なる揶揄も見かける昨今だが、本作こそ《Clapton is God》の真髄が刻まれたライヴの名盤だと思う。もっとも、個人的には本作はクラプトンよりもジンジャー・ベイカーのエゴイスティックなプレイを目当てに聴いている節がある。いや、マジで信じられないくらい五月蝿く叩いてるんだわ。

Live Cream/Cream (1970)

category: A-G

tag: MUSIC 750円

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