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第2回電撃小説大賞 大賞:ブラックロッド/古橋秀之

ブラックロッド
1.ブラックロッドは笑わない
2.吸血鬼もどきはもういない
3.見た目ほどにはヒマじゃない
4.魔女は男を眠らせない
5.永劫の夜に悪夢は覚めない
6.ヒトオオカミなんか怖くない
etc...

answer.――― 72 点

ピーターパン・シンドロームに罹るボーイズ&ガールズの愛読書ライトノベル。表紙に扉絵、所狭しと女の子が飾る現在ならば、「……ここから先は進入禁止だ」と頁をめくることさえ拒ませるガードマンな表紙は、「はい、そうさせて頂きます」と読者にごく自然に三枚目を演じさせてくれる。法政大学の新人作家誕生請負人・金原瑞人創作文芸ゼミ出身の著者のデビュー作。そして、本作はWikipediaの言葉を借りるなら、電撃文庫のその後の流れを決めた作品として知られる(しかし当時代を生きた一般読者感覚で言えば、電撃文庫の流れを変えた作品はどう考えても『ブギーポップは笑わない』だと思う。まあ、確かにスニーカーやファンタジアらしい作風ではない)。その内容は、漫画『攻殻機動隊』を想起させるサイバーパンク。よくぞここまで造語を飛び交わせながら、読者の注意を引けるものだと感心してしまった。構成の点で云えば、二度、三度読むことで張られていた伏線(?)を確認出来る。逆に言えば、一度目ではよく分からない描写として処理される場面が多々あるということだ。間違いなく好みが分かれる作品だが、ハマれば心に残る名作として「今だ―――仏締(ぶっち)めろ!!」となる。初版はハードカバーでの出版。現在は、文庫版とともに新品では手に入りにくい。

第2回電撃小説大賞 大賞:ブラックロッド/古橋秀之

category: は行の作家

tag: 電撃小説大賞大賞 OPEN 70点 古橋秀之

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