ナマクラ!Reviews

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3・2・1/zilch (1998)


1. ELECTRIC CUCUMBER
2. INSIDE THE PERVERT MOUND
3. SOLD SOME ATTITUDE
4. SPACE MONKEY PUNKS FROM JAPAN
5. SWAMPSNAKE
6. WHAT’S UP MR.JONES?
7. HEY MAN SO LONG
8. PSYCHE
9. FUCTRACK 6
10. DOUBT
11. POSE
12. EASY JESUS

Price Check.――― ¥ 200

Marilyn Mansonとの全米ツアーも企画されていた、なんて眉唾なエピソードもあるこのバンドは、ロックンロールにパンク、HR/HM、グランジ/オルタナティブ、そして、インダストリアル・ミュージック……そんな各種のロックを消化し、アメリカでの活動を睨んだhideの<洋楽コンプレックス>解消プロジェクト。メンバーには、インダストリアル・ロックの雄Killing Jokeに在籍したことで知られるポール・レイヴン(B.)、Sex Pistolsのスティーヴ・ジョーンズ(G.)が結成したThe Professionalsのレイ・マグウェイ(G.)と80年代の英国のアンダーグラウンド好きは思わずクスリとしてしまうだろう構成。収録されている楽曲は書き下ろしが少なく、X JAPANでのhide作曲の曲、ソロワークでの曲、The Sensational Alex Harvey Bandの⑤……とカバー曲が半分を占める。歌詞は原曲の日本語の発音に近い英語を当てはめていったらしく、意外なまでにすんなりと耳に馴染む。それでも、さすがに本場を意識しただけあってサウンドは総じてHeavyで、その辺はhideのソロワークとはやはり趣きが異なる。そんな中、本作のベスト・トラックを挙げるならば、邦楽と洋楽、そのどちらにも属するようで属さないロックンロール・ソング④はこのプロジェクトならではの一曲。当時のシーンを振り返ってみても、そして、現在のシーンでさえこの手の曲は思い浮かばないので、未聴の方は物は試しにどうぞ。しかし、⑪は本当に色々なバージョンがあるんだな……。

3・2・1/zilch (1998)

category: H-N

tag: MUSIC 250円

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第10回ファンタジア大賞 準入選:ザ・サード 蒼い瞳の刀使い/星野亮

ザ・サード
1.プロローグ
2.砂漠の旅人
3.機械の街
4.“蒼い殺戮者”
5.“鋼の谷”へ
6.斬る!
7.そして二人は出会った

answer.――― 68 点

黄色い砂塵の中、漆黒の佩刀を手に少女―――‘何でも屋’火乃香は今日も自分の元へと飛び込んで来たキナ臭い依頼を片付けていく。一巻での紹介文こそ「サイバー・ファンタジー」と銘打たれながらも、次巻以降は「アクション・ファンタジー」と喧伝されたように、なかなかの戦闘描写で魅せてくれる<ザ・サード>シリーズ。本作はシリーズの始まりとなる第1巻、謎の青年イクスを禁断の地“鋼の谷”へ届けるお話。男勝りなヒロイン、それはライトノベルならどこの、どんな作品でも見掛けるものだが、初版が平成11年……現在から遡ること十余年前の作品ともなると、その<男勝り>は現在の作品と比すればずっと芯のあるものとなっている。<男を庇護する>という面から女性に向けた作品と捉えることも出来る仕様。干支を一巡りして読んでみると、火乃香の硬派なヒロイン像がどうにも新鮮に映る。旧型と切ってしまえなくもないのだが、……まあ、この辺はワナビ諸氏の本作からのインスピレーションに期待だ。〇〇を××に届ける、そこに邪魔が入る―――そんなオーソドックスな展開のスパイスとなる戦闘場面は、徐々にビルドアップしていく描き方で飽きることはない。終盤、イクスを通しての壮大な会話に火乃香がひょっこり人類を代表して混ざるが、お約束とはいえ、やや場違いな印象。こういう場面ではリアルな一般人キャラクターのほうが興味深い仕上がりになると思う。もう少し工夫が欲しかった。ヒロインのバッドボーイな口調、大の男たちとのやり取りが無意識下で拒否反応を招く可能性もあるが、堅実なライトノベルのひとつに数えられる作品。

第10回ファンタジア大賞 準入選:ザ・サード 蒼い瞳の刀使い/星野亮

category: は行の作家

tag: ファンタジア大賞準入選(金賞) OPEN 60点 星野亮

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