ナマクラ!Reviews

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Ja,Zoo/hide (1998)

Ja,Zoo
1. SPREAD BEAVER
2. ROCKET DIVE
3. LEATHER FACE
4. PINK SPIDER
5. DOUBT’97
(MIXED LEMONeD JELLY MIX)
6. FISH SCRACH FEVER
7. ever free
8. BREEDING
9. HURRY GO ROUND
10. PINK CLOUD ASSEMBLY

Price Check.――― ¥ 100

hideの死後、I.N.Aを始めとしたSpread Beaverによってリリースされた本作はhideの遺作であるととともに、ソロワークでの代表作、また、その時点での最高傑作になった「かもしれない」一作。構想段階では全13曲であったという報と、本作に収められた収録曲が全10曲という事実を照らし合わせれば分かる通り、やはり作り掛けの印象は拭えない。それはヒットシングルとなった②のB面曲であるセルフカバー⑤が収録されているのが象徴的だ。おそらくhideが生存していたらアルバムに収録されることはなかっただろう。何より歌詞はあれども、hide自身のヴォーカル・トラックが無かった⑩でhideの実弟にポエトリーディングさせたのは本作最大の失敗。せめてYOSHIKIか、万歩譲ってSpread Beaverのメンバーにしておこうよ……そもそも、Vo.無しでも良かったしさ。それでも、Ted Nugentの代表曲「Cat Scratch Fever」をもじったhide節冴える⑥、輪廻転生を歌う⑨はよくぞ完成させてくれたと讃辞を送りたくなる出来。X JAPANの解散後、hideからhide with Spread Beaver名義へと変更し、そこからのシングルはどれもソロアーティストとしての自覚を持って創られたのが分かる作品だけに、本作が完成されなかったのがとかく惜しまれる。

Ja,Zoo/hide (1998)

Pick Up!/#.4 PINK SPIDER

あんなピンクの髪が似合うヤツなんて、いねぇーよ!……高校時代の友人の何気ないそのフレーズが気に入って、hideの話題が上がると、枕詞のように披露している。現在では本格的な世界ツアーも組める人気を持ち始めたX JAPAN、そのメンバー中、リーダーのYOSHIKIに次ぐだろう人気を誇ったHIDEのソロプロジェクト「hide with Spread Beaver」。そのソロプロジェクトがシングル3枚、アルバム1枚(※)の発表に終わったのは、5万とも数えられた参列者を呼んだあの突然の事故、あるいは自殺だったのはご存知の通り。各メディアは連日紙面を割いては世間を煽ったが、その狂騒も収まらないうちに、当初の予定通りリリースされたのが本作「ピンクスパイダー」。hide自ら‘サイボーグ・ロック’と命名したように、ソロワークで垣間見せていたインダストリアル・ミュージックへの接近、実験の集大成的な一曲に仕上がっている。当時、海の向こうでは如何に暗く、よりHeavyにするかを病的なまでに追及する風潮にあったが、このガラパゴス日本でhideは方向性こそ共にしながらその真逆とも云えるPopな彩りを添えたモダンHeavinessを完成させた。その音は自らのシンボルカラー「ピンク」を冠したストーリー性豊かな歌詞と相俟って、リリースから10年以上経った現在でも新鮮に響く。06年にはJESSE率いるRIZEが本作をカヴァーし、話題になったが、こちらはUSヘヴィロック直系の耳をつんざくゴリゴリの重低音アレンジ。結果、チャートアクションこそ起こせたものの、hide、RIZE双方のファンが納得のいく出来にはならなかった。そんなところから考えても、本作の<重さ>は絶妙なんだろう。わずかでも軽く、重くしてしまっては、このPopは成り立たないのだ。ニューロマンティックなPVはMVA BEST VIDEO OF THE YEARを受賞。迷彩服にピンクの髪が映える、映える。未聴、未見の方は是非ともYouTube他の動画サイトでご覧あれ。それでは、布袋寅泰式のお別れの言葉でこの記事を〆ようと思います。さらば赤い髪のエイリアン 君の作ったロケットに 愛を込めてアディオス!アディオス、アミーゴ―――アディオス!

category: H-N

tag: MUSIC 100円

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