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第1回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:世界征服物語 ~ユマの大冒険~/神代明

世界征服物語
1.月の月 渇望の代理人
2.火の月 赤貧の代理人
3.水の月 忙殺の代理人
4.木の月 偏愛の代理人
5.金の月 窃盗の代理人
6.土の月 盗掘の代理人
7.日の月 商人の代理人
etc...

answer.――― 42 点

出版業界の最大手―――集英社にライトノベル専門のレーベルがあることを貴方はご存じだろうか?スーパーダッシュ文庫、略称・SD文庫として表記されるその文庫は、01年より公募新人賞として「スーパーダッシュ小説新人賞」を創設し、現在(2011年12月)までに計11作もの<大賞>作を輩出しているものの、未だ<大賞>作それ自体が看板となりきれず、もどかしい状況が続いている。これはひとえに編集部のプロデュース不足と、新興レーベルに不可欠なコンセプトが明確に定まっていない実態からなのだが、近年は一部の作家(ex.片山憲太郎、山形石雄、アサウラ)による実力行使及び爆弾(現金、アニメ化)攻勢により認知度を高め、書店にて平積みこそされずとも、棚の一画を占めることに成功している。新人賞の応募投稿数も1,000間近となり、いよいよ「出版業界」最大手の実力を発揮するか!?という現況だ。そんなこんなで、本作は「スーパーダッシュ小説新人賞」、記念すべき第1回の<大賞>受賞作。上述したように、―――編集部、ナニ考えてんだ?と首を傾げるどころか、コキッ!と捻りたくなる<大賞>作だ。ライトノベル=子どもが読むもの、というのを具現化させたような一作で、文章からして平易である。確実に読者対象を小学生までロックオンしている。ライトノベルがどういうものか分からないまま、「ライトノベルって儲かるらしいね?一丁、レーベル立ち上げてみる?」的発想が本作の受賞より透けて見える。内容それ自体は、「エロゲー」という単語が出てくるあたり小学生に読ませるには適度にスパイシー。主人公が魔物たちの救世主として召喚される設定も適度にスパイC!……まあ、中学生が対象年齢の上限だと思われるゴーカート(健全)な内容。やはりというか、調べてみると著者は現在、小学生向けの小説を執筆している模様。そりゃそうだわな。

第1回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:世界征服物語 ~ユマの大冒険~/神代明

category: か行の作家

tag: スーパーダッシュ小説新人賞大賞 OPEN 40点 神代明

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第1回スーパーダッシュ小説新人賞 佳作:D.I.Speed!!/狭山京輔


1.謎の依頼
2.過去と現在
3.赤毛のヒッチハイカー
4.銃と少女と爆弾魔
5.境界線
6.黒コートの暗殺者
7.生死の境で
etc…

answer.――― 51 点

地震で荒廃した日本を舞台に、「運び屋」を兼業する運送会社<D.I.Speed>……そこに持ち込まれた政府からの依頼に「巻き込まれる」形で引き受けることになったメンバーたちのCarアクション!と謳いたいところだが、Carアクションよりも人間ドラマにこそ力点が置かれていたのが勿体無かった。本来ならそんなドラマは歓迎するものだが、著者の作家としての実力がまだまだ足らなかった印象。それというのも、逃走劇、瀕死の重傷、タイマンのGunファイトなど相応の動的展開がありながら、どうにも平坦に読めてしまう事実。まとめてきたのは良いが、これなら巧遅拙速、拙くても荒くても良いのでセールスポイントを全面に押し出して欲しかった。それは「車」。著者自身好きなのか、選んできただけあって説明描写でもよほど「動いて」見えた。どんなレーベルでも、第1回からしばらくは公募賞でアタリを拾うことは出来ない。本作もハズレに該当するとは思うが、「車」というオリジナリティを提示してきた点は称賛したい。実際、車を題材にしたライトノベルって他にもあるんだろうか?ちなみに、表題は「Dive Into Speed!!」の略とのこと。

第1回スーパーダッシュ小説新人賞 佳作:D.I.Speed!!/狭山京輔

category: さ行の作家

tag: スーパーダッシュ小説新人賞優秀賞(佳作) OPEN 50点 狭山京輔

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