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電撃文庫:しにがみのバラッド。momo the girl god of death “ballad”/ハセガワケイスケ

しにがみのバラッド。
1.ヒカリのキセキ。
2.きみのこえ。
3.傷跡の花。
4.あの日、空を見てた女の子。

answer.――― 66 点

ライトノベルにおいて連作短編の活路を拓いた『キノの旅』に続く、電撃文庫が仕掛けた連作短編のヒット商品が本作「しにがみのバラッド。」。主要登場人物は表紙を飾っている死神モモと使い魔ダニエルながら、この二人の役回りは実際のところ、狂言回し―――短編の観察者、進行役であり、ストーリーそれ自体には積極的に関わることは無い。本作に収められているのは四編。基本的に死神を題材としているように各話、<命>を扱う。ハッピーエンドとバッドエンド、そのどちらにも取れる配慮があり、ライトノベルの主な購買層であるはずの中高生にとっては一考の余地を与えてくれるのが良い。筆力は迫力に欠けるものの、それを創作センスでカバーしている印象。第一話の主人公を「少年」芸術家に配するなどが、その創作センスの典型に挙げられる。続刊ではこの第一話の主人公が再登場するなど、短編同士の繋がりも見られるため、本作を気に入ったならばシリーズを追うのも良いだろう。ただ非常に読みやすくはあるものの、上述の通り、筆力不足のために読み応えが薄いのも事実。語彙を含め、著者には文章力の向上を求めたかった。付け加えるなら、この第一話の「少年」芸術家をシリーズ通しての主役にすべきだったね。……何故って?そりゃ、モモとダニエルの存在意義が感じられないからね。「少年」芸術家の成長を見届ける話って形にすればまた面白かったと思うんだがねえ……。ライトノベル・バブル、時流に乗った作品。よく「売れました」。

電撃文庫:しにがみのバラッド。momo the girl god of death “ballad”/ハセガワケイスケ (2003)

category: は行の作家

tag: OPEN 60点 ハセガワケイスケ

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Hail to the Thief/Radiohead (2003)


1. 2 + 2 = 5
2. Sit down. Stand up.
3. Sail to the Moon.
4. Backdrifts.
5. Go to Sleep.
6. Where I End and You Begin.
7. We suck Young Blood.
8. The Gloaming.
9. There there.
10. I will.
11. A Punchup at a Wedding.
12. Myxomatosis.
13. Scatterbrain.
14. A Wolf at the Door.

Price Check.――― ¥ 250

おそらくレディオヘッドのディスコグラフィーで、もっとも過小評価を受けているのが本作だろう。それというのも、前作、前々作がリスナーに事実上、評価することを放棄させる作品だったがために、エレクトロニカ路線からバンドサウンドへ回帰したことによる音楽性の“分かり易さ” が逆に仇となった。要は、これなら何か言えるわ、的安心感から前作を批判出来なかった反動がここに帰結。本作、非難、批判にこそ晒されていないが、―――なんとなく「無かった」ことにされている。本稿では省略させて頂いたが、曲タイトルには全曲、()の付いた副題が付けられているのだが、これまた狙い過ぎていると見做されてか、ほとんど触れられず、―――なんとなく「無かった」ことにされている。評論家連中もあれだけ「あの歌詞が……」「この歌詞が……」と詩の才能も無いくせにあーだこーだ語った割に、トム君が文学気取って調子に乗ったらこの酷薄なスルーっぷり……流石に罪深いと言わざるを得ない。ちなみに本作以降、その評論家たちの歌詞についての言及/考察が著しく減ったのは本当の意味で個人的に相当「興味深い」。……お前ら、何なの?脱線したが、つまりは世間の期待に実質応えられなかったアルバムが本作。しかしながら、90年代には登場しえなかったギター、ドラムの刻み方は心地良く、バンドの作品中、もっともRollしているようにさえ思える。まあ、キラーチューンが無いのが画竜点睛を欠く根本的な原因なんだろうね。俺は何気に『OK Computer』の次に好きよ、これ。

Hail to the Thief/Radiohead (2003)

category: O-U

tag: MUSIC 250円

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