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電撃文庫:乃木坂春香の秘密/五十嵐雄策

乃木坂春香の秘密
1.プロローグ
2.第一話
3.第二話
4.第三話
5.第四話
6.エピローグ

answer.――― 64 点

Amazonのレヴューにせよ、他のレヴューサイトにせよ、ものの見事に評価が真っ二つに割れている本作。頭脳と容姿は言うに及ばず、性格や習い事、その家柄まですべてにおいて完璧な美少女・乃木坂春香。同じクラスということ以外、まるで接点の無かった主人公だが、図書館で彼女の秘密を目撃してしまったことをキッカケに―――というストーリー。アニメも第二期まで制作されているように、そこそこの人気を博しながら評価が割れるのは、まさに乃木坂春香の<秘密>ゆえ。その秘密とは、アキバ系の趣味を持っていること。完璧な彼女がこの設定を持つことは作中の世界はおろか、現実の読者にまで忌避反応が起こるらしい。それだから本作を読む前に必要なのは、アキバ系の趣味を持つヒロインへの忌避感の有無を自身で確認することだ。否定的な気持ちから入れば、どんな作品でも面白いと感じることは難しい。取り立てて非難するような癖を持っていない文章からしても、ケチをつけたくなるものだ。作品としてはまさに安全運転の構成で、凡庸な主人公がクールにヒロインを庇いながら、あらぬ軽蔑と当然の嫉妬を買っていくラブコメディ。まあ、ヒロインの寄せる好意と主人公の男前な行動を楽しむのが読者的本道となる。個人的には、お互いのくん付け・さん付けを取り払うシーンをもっと上手く描いて欲しかったかな。高嶺の花に対して、主人公が呆気なく順応し過ぎだ。ガシャポンの場面に胸キュン☆しました。

電撃文庫:乃木坂春香の秘密/五十嵐雄策  (2004)

category: あ行の作家

tag: OPEN 60点 五十嵐雄策

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