ナマクラ!Reviews

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第20回ファンタジア大賞 準入選:蒼穹のカルマ1/橘公司

蒼穹のカルマ
1.ねえさまは笑わない?
2.ねえさまはお仕事が忙しいです。
3.ねえさまはとても強いです。
4.ねえさまは人望があります。
5.ねえさまはすごく優しいです。
etc...

answer.――― 66 点

空を扱った作品は飛ばない(売れない)、とはダ・ヴィンチ・コードばりのライトノベルの機密事項だったが、近年はそれも時効となったのか、―――Amazon運営推し!という半ば反則とも云える後援を受けた『とある飛空士への追憶』を始め、そこそこに世に羽ばたくようになってきた。ファンタジア大賞、最後の<準入選>作としてライトノベル界にフライング・バイした本作『蒼穹のカルマ』もまた、登場人物たちが空を駆けるファンタジー作品。冒頭の圧倒的絶望からの救出、そして、最強のヒロイン・駆真が溺愛する姪にデレるまでの忙しい展開は、著者の確かな筆力のまさに見本市。空を舞台にした珍しい設定もあり、本格ファンタジーの予感に胸高鳴ることは必至だ。が、本編はファンタジーにファンタジーを重ねる(ex.異世界へ召喚される、古代のロボットを起こす、神への挑戦)、まさかのファンタジー・コメディ路線で、これは誰もが面喰うだろう。Amazonのレヴュー欄にて<ライトノベル的設定と発想の走れメロス>と評した人がいるが、その通りの的を射たレヴュー。2010年度の「このライトノベルがすごい!」にて第10位にランクインしているように、エンターテイメント性は高いのでコメディと知って読むのが吉。個人的には本編らしい本編を用意して、こういう傍流のストーリーを作って欲しかったな、と。

第20回ファンタジア大賞 準入選:蒼穹のカルマ1/橘公司

category: た行の作家

tag: ファンタジア大賞準入選(金賞) OPEN 60点 橘公司 このライトノベルがすごい !

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第20回ファンタジア大賞 佳作:これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です/木村心一

これはゾンビですか
1.プロローグ 「あんたは今、現時点をもって魔装少女だっ! 光栄だろっ!」
2.「好きなものは秘剣、燕返し。特技は秘剣、燕返し。趣味は秘剣、燕返しです。」
3.「―――倒せない敵はいないっ!」
4.「……………………にゃー」
5.「死んで」
6.エピローグ 『嫌いじゃない』

answer.――― 59 点

ライトノベルとは何か?それぞれ一家言あるだろうが、選考にあたりセールスを第一に考えるなら、<女の子>が戦うこと、である。故に、本作の表紙では女の子がチェーンソーを持っている。女の子がチェーンソーを持てば、ライトノベラーは丸太を切る話だとはまさか思わない。事実、このチェーンソーで敵と戦う。そう、女の子が戦いますよ、ですから、とりあえず買って下さい♪というのが編集部最大のアピールポイント。『スレイヤーズ!』『魔術士オーフェン』の二枚看板以降、絶対エースを発掘出来ず、大手のライトノベル専門レーベル中、最もそのブランドに陰りが見える富士見ファンタジア文庫。近年、自前の公募賞では他文庫に倣ったのか、「準入選」「佳作」の名称を廃止し、「金賞」「銀賞」に差し替えるなど、よく分からない改革を実施。その効果のほどは定かではないが、表紙は「……もう崖っぷち!」との自覚からか、『戦鬼 ―イクサオニ―』のような手抜きが減ってモダンにシフト。日夜、売らなきゃ!売らなきゃ!と他文庫と同じ「ライトノベル」の発掘に情熱を傾けている。本作はそのような改革前夜の作品―――というよりも、他文庫の物真似試行作第1弾。表紙/イラストで押して、内容は二の次パターン。がしかし、想定より「売れた」ため、11年にはついにアニメ化……あとがきによれば、著者は<プロット>を用意せずに本作を脱稿したらしい。その真偽はともかく、―――表紙である。カバーデザインを手掛けるのは、伸童舎。富士見書房御用達のデザイン会社ながらさすがの仕事っぷりである。ああ、本作の内容のレヴューをば。アニメ映えする動きがある。(ex.パンツが見えたり、裸になったり、主人公が表紙の女の子の恰好に変身(コスプレ)して戦ったり...

第20回ファンタジア大賞 佳作:これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です/木村心一

category: か行の作家

tag: ファンタジア大賞佳作 OPEN 50点 木村心一

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