ナマクラ!Reviews

02/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31./04

MF文庫:IS<インフィニット・ストラトス>/弓弦イズル


1.クラスメイトは全員女
2.クラス代表決定戦
3.転校生はセカンド幼馴染み
4.決戦!クラス対抗戦

answer.――― 60 点

女性にしか使用できない世界最強の兵器IS<インフィニット・ストラトス>、しかし主人公・織班一夏は世界で初めて男性でありながらISを操縦することが出来た―――2011年1月より絶賛アニメ放映中!背表紙からして緑萌ゆるMF文庫より放たれた、対メディア戦略の一作!……と考えるには、アニメ化までやや時間が掛かった印象。概要としては、ISというギミックを除けば、女子高に狼が一匹紛れ込むという設定。この状況下に置かれた場合、哀しい男の性が発動して、悶々とした男ならではの葛藤や、具体的なけしからん場面で……(∩∀`*)キャッ!としたいところだが、本作の時点では幼馴染みのバスタオル姿の目撃程度で何だか拍子抜けといった感じ。ノベルゲーム出身の作家らしく、台詞を軸に置いた文章は読みやすい。ものの、途中から間の取り方が悪いのか、小説としての厚みに欠ける印象を受けた。他のレヴュワーの方もその点について記載しているので、錯覚ではないのだろう。女子高侵入とともに読者のもうひとつの関心事であろうISでの戦闘描写も、アニメからさかのぼる形で本作を読む人にとっては残念な出来。こうなってくると、女の園に男一匹って設定を生かし切れていないのがやはり痛い。そういう意味で、色欲の足りない主人公から、逆に鈍に感な主人公に悶々としているヒロインたちへの視点切り替えは良かった。日英中と国際色豊かなヒロインは全員がツンデレ属性。この辺の思い切りの良さは買える。ただ、現時点では続刊を買うよりも、アニメで満足するパターンになりそう。

MF文庫:IS<インフィニット・ストラトス>/弓弦イズル (2009)

category: や行の作家

tag: OPEN 60点 弓弦イズル

[edit]

page top

ソノラマ文庫:星虫/岩本隆雄

星虫
1.プロローグ
2.一日目
3.二日目
4.三日目
5.四日目
etc...

answer.――― 73 点

日本ファンタジーノベル大賞、第1回の最終選考作品(の改訂版)。ある日、流星とともに額に宇宙からの虫が寄生し、新たな力が目覚める……というシュールな<起>から、それがどんどん大きく育っていく<承>、と物語を要約すればシュールレアリズムの結晶のようなあらすじになるSFだが、読了して思うことは、読者がヒロインの「夢」への努力を受け取る物語ということ。そこに着地したとき、ちょっとした驚きと感慨を抱く。これは読み終わらないと分からないストーリー展開で読後感が良い。ただ、作者のセンスを拒絶する瞬間が確かにあるのも事実で、①虫は大きくなります、②寄生された人が変身します、③空を飛びます、メチャクチャ飛び回ります、④そのまま大気圏飛び越えます、……なんてことが終盤にハルマゲドンのように勃発するが、意外にこれら自体はさほど抵抗感無く受け取れてしまうサプライズ。だが、変身後の造形が「うわっ、やっぱり〇×△□なんだ!」となる。このガッカリな作者のセンスが無駄に本作への評価を下げさせてくれる。あらすじとSFらしい表紙がマイナスの極みだが(改訂版でもコレだし……)、10年後に続編が出版されるだけの面白さがある。10年後に続編されるくらいに固定ファンがいる作品、と解釈すれば恐いもの見たさで手に取り易いでしょう。

ソノラマ文庫:星虫/岩本隆雄  (2000)

category: あ行の作家

tag: OPEN 70点 岩本隆雄

[edit]

page top