ナマクラ!Reviews

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2011年12月のレヴュー更新(まとめ)

本屋大賞のレヴューを中心に消化した今年もラストな師走月。今年中に電撃小説大賞作品をComplete!!したかったが、第1回~第15回までに終わったのは反省。それでも、ライトノベルの三大レーベル以外に手を出せたのは収穫だった。相互リンクもまさかこんなに増えるとは ( ´∀`)つ□ 涙拭けよ ……来年も宜しくお願い致します!来年の課題は絵師さんと知り合いになることと、目指せ毎日100人訪問だ!←ぶっちゃけ、まったく方法が思い浮かばない。

●スニーカー大賞●
第1回スニーカー大賞 金賞:黒い季節/冲方丁

●ファンタジア大賞●
第20回ファンタジア大賞 佳作:これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です/木村心一

●スーパーダッシュ小説新人賞●
第3回スーパーダッシュ小説新人賞 佳作:電波的な彼女/片山憲太郎
第1回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:世界征服物語 ~ユマの大冒険~/神代明

●えんため大賞●
第4回えんため大賞 優秀賞:リアルライフ この時代に生きることを/坂本和也

●本屋大賞●
第3回本屋大賞 5位:その日のまえに/重松清
第5回本屋大賞 1位:ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎
第5回本屋大賞 3位:有頂天家族/森見登美彦
第2回本屋大賞 4位:袋小路の男/絲山秋子
第2回本屋大賞 8位:黄金旅風/飯嶋和一


●受賞作以外の大衆小説●
角川文庫:GOSICK ―ゴシック―/桜庭一樹

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category: 更新情報

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このライトノベルがすごい!(2012年版) 4位:円環少女 1. バベル再臨/長谷敏司

円環少女
1.――Intro――
2.ここは地獄にあらず
3.素晴らしき日々
4.奇跡、遙か
5.魔法みたい
6.――Outro――

answer.――― 70 点

吉田直の『トリニティ・ブラッド』、浅井ラボの『されど罪人は竜と踊る』に代表されるように、スニーカー文庫は伝統的に読者の選民思想を煽るような<頁を漢字で敷き詰める>ファンタジーが一翼を担う。本作はその栄えある系譜に連なる一作で、『このライトノベルがすごい! 2012』において第4位にランクインしたように、スニーカー文庫の金看板『涼宮ハルヒ』シリーズとスクラムを組める人気を持つ00年代の名シリーズ。ファンタジーと云うと、剣と魔法が付きものだが、ビル群そびえる現代が舞台の本作においても縦横無尽に、敵に仲間、大地に空間を切り裂いている。破壊活動にカタルシスを覚える諸氏には「持って来いっ!(次の巻を)」の内容だろう。難点は語彙豊富ながら途中、明らかに自慰倒錯―――漢字を使いたいあまり、著者自身、何を書いているのか見失っていること。これでは一部界隈で「下手!」と断罪されても仕方ない。もっとも、本作の人気を支えているのは文章ではなく、キャラクター造形(&魔法体系)にある。特に小学生のヒロインは真性のサド性癖を持たせるという、この著者ならではのハイアレンジ。王道らしいストーリーながらオリジナリティを垣間見せる。文章に難は点けたものの、構成自体は無難にまとめられているため、作家としては決して<下手>ではない。多少ゴチャゴチャと雑音混じってはいても、バトルをちゃんとバトルとして描けているのは素直に称賛出来るのではないだろうか。アニメ化の噂は流れたまま、結局、行方不明になってしまったが、なかなか魅せてくれるファンタジー作品。全13巻完結。

このライトノベルがすごい!(2012年版) 4位:円環少女 1. バベル再臨/長谷敏司

category: は行の作家

tag: このライトノベルがすごい! OPEN 70点 長谷敏司

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このライトノベルがすごい!(2012年版) 10位:雨の日のアイリス/松山剛

雨の日のアイリス
1.解体
2.転生
3.決行
4.手紙

answer.――― 69 点

ここにロボットの残骸がある。彼女の名は、アイリス……ロボット研究者・アンヴレラ博士のもとにいた家政婦ロボットであった。主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。第17回電撃小説大賞4次選考作―――つまりは選考落選作ながらに、「このライトノベルがすごい!2012」の第10位に見事ランクインを果たした2011年の電撃文庫のダーク・ホース。落選作品でも受賞作よりセールス面で優れた結果を残した作品は『キノの旅』『とある魔術の禁書目録』などあまりにあまりな代表的事例が存在するが、しかしそれらが何故に落選したかと云えば、相応の理由があるのも事実だ。前者は短編連作という当時のライトノベルとしては商業的成功例が無かった作風ゆえ。後者は改訂前がどれ程かによるが、1巻冒頭が明らかに後で貼りつけただろう跡から察するに、巷で語られる文章の破綻云々ではなく構成上の難だろう。落選にも必ず理由があるのである。本作もまた、選考落ち―――ということは、やはり原因がある。それは何か?ズバリ、本作が「面白くないから」に他ならない。本作の読了者に「どこの場面が面白かった?」と訊いてみると良いだろう。「どんな会話が面白かった?」でも良い。おそらく挙げることは出来ない筈だ。彼らが覚えていることは、―――挿し絵。それしか無い。本作がこれ程までに支持されるのは挿し絵、イラストゆえの大勝利だった。選考時点では当然イラストが無かった故に、本作は落選したのだ。イラストが付いていれば<大賞>、ないし<金賞>だっただろう。かつてこれ程までに完璧なタイミングで、且つ、完璧なイラストが挟まれたライトノベルがあっただろうか?著者でもイラストレーターでもなく、編集者にこそ私は称賛を送りたい。「このライトノベルがすごい!2012」の第10位、これこそ編集者が出した<結果>である。著者は本作の大好評を自分の実力と勘違いせず、担当編集者の助言&提案を奴隷の如く聞き続けなさい。それがキミのためだ。編集者礼讃の記事になっているが、上述の<面白くない>をオブラートに包めば、本作は<感動>系のライトノベル。だからといって、「面白い必要が無い」というのは違うだろう。少なくとも衝撃の第2章『転生』演出の下準備とはいえ、第1章は無駄につまらなかった。なんて書きつつ、挿されるイラスト、イラストで涙腺を挑発され続けた作品でした。

このライトノベルがすごい!(2012年版) 10位:雨の日のアイリス/松山剛

category: ま行の作家

tag: このライトノベルがすごい! OPEN 60点 松山剛 ラノベ好き書店員大賞

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