ナマクラ!Reviews

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2013年6月のレヴュー更新(まとめ)

更新を止めようと思ったものの、ブルックがまだヨミヨミの実を消化し切れていないようなので急遽、気まぐれに更新してみますた。まあ、レヴューを書くこと自体は無意識下で培ってるモノを文字で再確認出来るから良いんだが、何かもっと見やすいデザインにしたいのよね、どうせなら。とりあえず、7月はどうなるか?自分でも分からんな。

●ファンタジア大賞●
第24回ファンタジア大賞(前期) 金賞:勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。/琴平稜
第16回ファンタジア大賞 佳作:ムーンスペル!!/尼野ゆたか

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category: 更新情報

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Get There/Bôa (2005)

Get Free
1. Angry
2. Get There
3. Wasted
4. Believe Me
5. Courage
6. A Girl
7. Daylight
8. America
9. Older
10. Passport
11. Stand By
12. On the Wall

Price Check.――― ¥ 100

『Race of a Thousand Camels』が日本でのみ発売された作品のため、アニメ『serial experiments lain』の海外での好評を受けて名曲「Duvet」を1stトラックへと編集し直された『Twilight(2001) 』へ続く、事実上の2ndアルバム。一聴して本作がバンドの紅一点、ジャスミン・ロジャースのVo.をフィーチャーしてきたのが分かる。これにはバンドがリスナーのニーズを把握してきたと歓迎したいところだが、前作でアイディアを出し尽くしたのか、曲がどれもこれもつまらないのが致命的。イントロだけは気を遣っているようで始まる度に(……おっ)と期待させてくれるものの、そこからの構成は金太郎飴、曲同士の区別をつけるのが難しいほど「同じ」に聴こえてしまう。肝心のジャスミンのVo.パフォーマンスも想定外の引き出しの無さを露呈。前作であれだけ耳を惹いて止まなかったスキャットが、あまりに予想出来てしまう「間」で挟まれる展開はもはや閉口せざるを得なかった。それでも、中東域を想起させるメロディをエレキギターで歪ませた⑥はこのバンドならではの佳曲で、多少なりとも留飲を下げてくれる。本作のレコーディング自体は2003年から始まったのに対し、リリースされたのが2005年と間が置かれたように、間もなくバンドは活動を休止。本作の入手も困難となり、公式サイト及びiTunes Store(未確認)でしか手に入らなくなってしまった。本稿を取り扱うために改めて聴き直して思うのは、アクセント程度にしか思えなかったヘヴィロックへのアプローチがこのバンドの生命線だったのね、と。

Get There/Bôa (2005)

category: A-G

tag: MUSIC 100円

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Race of a Thousand Camels/Bôa (1998)

Race of a Thousand Camels
1. Fool
2. Twilight
3. Duvet
4. Rain
5. Elephant
6. Scoring
7. Deeply
8. One Day
9. Welcome
10. For Jasmine
11. Anna Maria

Price Check.――― ¥ 200

Free、Bad Companyで活躍したポール・ロジャースの息子&娘が中核メンバーという触れ込み以上に、アニメ『serial experiments lain』のOPを担当したことで評判になったイギリスのオルタナティヴ・ロックバンド。このバンドはすでに活動を停止しているが、それはひとえに大成しなかったからで、その要因と云うのもVo.のジャスミン・ロジャースにある。Bjorkを想起させる歌唱法、呪術的なスキャット、張り上げてもあくまで物憂げな声質などあまりに強烈な個性を持つジャスミンはバンドのメンバーというよりも、ソロアーティストに相応しく、取り扱いがとにかく難しい。冒頭のアニメのOP③こそジャスミンのVo.を軸にしたブライトな曲に仕上がっているが、その他の曲はバンドありきの曲であり、必ずしもジャスミンを必要としていない。が、ジャスミンが歌えばジャスミンの色に染まってしまうからどうしようもない。このあたりが聴いていてもどかしく感じてしまう。バンドの音楽性自体は面白く、当時隆盛を誇っていたUSへヴィロック的なアプローチが見られるものの、そこにストリングス、エスニックなリズムアレンジが混ざっているため先が読めない。⑧は唯一、ジャスミンの実兄であるスティーヴ(G.)が歌っている。こちらもなかなか上手い。今日も数多のバンドがデビューし、同じ数だけ消えている。Bôaもまた、自分達の持つ最大の魅力を活かし切れずシーンから消えてしまうことになったが、忘れられるには惜しいポテンシャルを持っていた。

Race of a Thousand Camels/Bôa (1998)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Sgt.Pepper Live/Cheap Trick (2009)

Sgt. Pepper Live
1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2. With A Little Help From My Friends
3. Lucy In The Sky With Diamonds
4. Getting Better
5. Fixing A Hole
6. She's Leaving Home
7. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
8. Within You Without You
9. When I'm Sixty-Four
10. Lovely Rita
11. Good Morning Good Morning
etc...

Price Check.――― ¥ 250

Rod Stewartによる『The Great American Songbook』シリーズの大成功からいつかはやるんじゃないかと睨んでいたが、案外と時間を置いて、そういう意味では満を持してリリースされた企画ライヴ盤が本作「Sgt.Pepper Live」。タイトルから連想出来る通り、The Beatlesの歴史的名盤『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』をフルオーケストラを招いて再演するという内容だが、……まあ、チープ・トリックがやれば成功するのは必然の流れ。1991年にリリースされた2枚組のベストアルバム『Greatest Hits』に収録された「Magical Mystery Tour」と同じように、あまりに堂に入ったカバー群は、本家のファンも目くじら立てて不満を示すことはまずないだろう。ロビン・ザンダー(Vo.)のあの声質もあり、ポール・マッカトニーがリード・ヴォーカルを取る曲(ex.①)は自然と拍手さえ送りたくなる。もちろん、完全なコピーというわけでもなく、リック・ニールセン(G.)のギターがさらっとお茶目に、派手目に挿し込まれたり、と「らしさ」も健在。中盤ではリード・ヴォーカルをゲストに譲り、⑩では懐かしのJoan Osborneが登場。メリハリをしっかり付けてくる。個人的に、The Beatlesはポップ・ロックだと思っているので、チープ・トリックが演奏する本作は『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のハード・ロック版と捉えている。The Beatlesが苦手でも、ハード・ロックが好きな方は本作なら受け入れられるかもしれない。

Sgt.Pepper Live/Cheap Trick (2009)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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The Latest/Cheap Trick (2009)

Latest.jpg
1. Sleep Forever
2. When The Lights Are Out
3. Miss Tomorrow
4. Sick Man of Europe
5. These Days
6. Miracle
7. Everyday You Make Me Crazy
8. California Girl
9. Everybody Knows
10. Alive
11. Times of Our Lives
12. Closer, The Ballad of Burt and Linda
13. Smile

Price Check.――― ¥ 250

リリース後、前作ほどに騒がれていないが、これまたバンドの70年代の全盛期の作品と並べても遜色ない快作。前作で散見されたあからさまなThe Beatles色は薄れたが、その分だけファットなギター&コーラスを持つ【The】と強調したくなるチープ・トリックが戻って来た感じ。本作は70年代というよりも、どこか80年代の薫りがするアルバム……と書くと不安に思う方もいるかと思うが、ニュアンスとしてはチープ・トリックの低迷期と云える80年代前半の作品群ではなく、80年代に入ってもその勢い、創作意欲が衰えなかった場合にリリースされたと仮定した、……たら、……ればの喩え話。①こそ故人となった友人を振り返ってのシリアスな小曲だが、続く英国のグラム・ロックの雄Sladeのカバー②からはいつも以上のパワーポップが炸裂。ロビン・ザンダー(Vo.)がとにかく素晴らしい!前半のハイライトであろう④でのパフォーマンスはもはや年齢詐称と疑って掛かりたくなるシャウトに次ぐシャウトを披露。それで、⑥や⑫のような円熟のバラードまで歌ってくれるんだから堪らない。⑦は元々はペプシのジングルのために書かれた曲らしく、その背景が分かると彼らのコマーシャリズムの高さが理解出来る。前作に引き続きU.S. Billboard 200にて初登場78位と100位を切ってチャートイン。古くからのファンのみならず、新しいファンを開拓していることを証明した愛聴出来る好盤となった。

The Latest/Cheap Trick (2009)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Rockford/Cheap Trick (2006)


1. Welcome to the World
2. Perfect Stranger
3. If It Takes a Lifetime
4. Come On Come On Come On
5. O Claire
6. This Time You Got It
7. Give It Away
8. One More Day
9. Every Night and Every Day
10. Dream the Night Away
11. All Those Years
12. Decaf

Price Check.――― ¥ 200

再生ボタンを押してみれば、―――The Beatlesの「Magical Mystery Tour」を下敷きにしたような弩級のウェルカムソング①が展開される本作は、かのRolling Stone誌をして2006年のベストアルバムのひとつにうっかり数えちゃった事実が示すように、前作の出来を考えると、まさに度胆を抜かれる名誉挽回の快作。本作があからさまに「狙って」作られたと分かるのは、④や⑤に見られる自身の過去の曲をもじった表題、何より後者のように、マジでポール・マッカトニーが歌っているかのようなパフォーマンスが証明してくれる。いや、これは本当に「狙い」過ぎだ―――が、そもそもにチープ・トリックとはそういうバンドだった。美男子とひょうきん者の2対2の編成、甘い声とハードなギターのロックンロール、そんなThe Beatlesなのだ。ファンから評論家に到るまで総じて70年代のバンド全盛期のアルバムと並べて讃辞を送るアルバム。ちなみに、表題はバンド結成の地にちなんだもの。この辺まで「狙って」回帰している。

Rockford/Cheap Trick (2006)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Special One/Cheap Trick (2003)


1. Scent of a Woman
2. Too Much
3. Special One
4. Pop Drone
5. My Obsession
6. Words
7. Sorry Boy
8. Best Friend
9. If I Could
10. Low Life in High Heels
11. Hummer

Price Check.――― ¥ 10

ライヴアルバムこそ複数枚挟んだものの、インディーズでの活動故か過去最長の6年というインターバルを置いてのリリースとなった本作は、スタジオ・アルバムとしては通算14枚目となるアルバム。待たされての作品だけにどんなもんかと期待して聴くと、何とも中途半端な出来にガックリ。シングルカットされた①からして肩透かし気味なのに、他の曲はまさかのその肩透かしからの空気投げ―――このリリース当時、五十の齢を迎えたロビン・ザンダー(Vo.)の声が衰えたとかならまだしも、単純に曲が弱いのは勘弁して欲しかった。東洋風のメロディを持つ表題曲②は新味と云えば新味。日本盤のボーナストラックでは日本語に訳されて歌われているが、まさにボーナストラックの出来なのでこれまた、期待してはいけない。⑪は⑩の別バージョンとのことだが、バンドの遊び心が悪い方向に転んだ典型だ。前作での若々しい、硬質なサウンドが好みだっただけに、何とも残念な作品となった。唯一、⑨の歌詞はポップバンドが扱う歌詞としては最高の部類のインテリジェンスが含まれているので、その辺は評価したい。

Special One/Cheap Trick (2003)

category: A-G

tag: MUSIC 100円

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Cheap Trick (1997 album)/Cheap Trick (1997)


1. Anytime
2. Hard To Tell
3. Carnival Game
4. Shelter
5. You Let A Lotta People Down
6. Baby No More
7. Yeah Yeah
8. Say Goodbye
9. Wrong All Along
10. Eight Miles Low
11. It All Comes Back To You

Price Check.――― ¥ 150

端正なルックスのロビン(Vo.)とトム(B.)、その2人とは対照的な、ファニーな風貌のリック(G.)とバン(Dr.)―――世界に「BUDOKAN」を知らしめたバンドはThe Beatlesでも、Deep Purpleでもなく、このチープ・トリックだった。代表作「At Budokan」は演奏している当人たちさえおののく尋常でない嬌声が飛び交い、まさに世界屈指のライヴアルバムと評すに値する名盤だが、本作はそこから20年近く時を経ての円熟の一作。1stと同様のセルフタイトルからして、Rollしている。ロビン・ザンダーのスウィートな声質、リック・ニールセンのポップでありながらハードなギター、そして、オルタナの息吹を取り込んだサウンドはひたすら若々しく、躍動的だ。かと思えば、過去の曲のフレーズの引用などしっかりと遊び心も忘れていない。元祖パワーポップとしての彼らを慕うソングライター/バンドは多く、カート・コバーン、ビリー・コーガンといった時のバンドのフロントマンから時代を共にしたAerosmithまで活動期間に比例してその層も幅広い。≪アメリカのビートルズ≫的な形容が許されるのはそのポップ職人としての実力とともに、さらりと⑥のような典型的な Rock 'n Roll!ソング(ギターソロ前のシャウトが失禁モノ!)が収まっているところからも分かる。本作、実はインディーズ作品なのだが、それだからこれだけハードロック出来たのかもしれない。絶品の一枚。

Cheap Trick (1997 album)/Cheap Trick (1997)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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Live at Reading/Nirvana (2009)

Live at Reading
1. Breed
2. Drain You
3. Aneurysm
4. School
5. Sliver
6. In Bloom
7. Come As You Are
8. Lithium
9. About A Girl
10. Tourette's
11. Polly
12. Lounge Act
13. Smells Like Teen Spirit
14. On A Plain
etc...

Price Check.――― ¥ 550

出るぞ、出るぞ、と噂されていながらもいつまでもリリースされることなかった本作は1992年のレディング・フェスティバルのライヴ音源を収録したもので、アンプラグド、ライヴ<コンピレーション>アルバムしかなかったバンドのカタログに、待望の「ライヴ」アルバムが加わった形。かねての評判の通りの名演で、全24曲のボリュームを含め圧巻の内容となっている。収録時期が1992年とあってリリースが1993年の3rd「In Utero」の曲目が少なく、2nd「Nevermind」がセットリストの多くを占めてしまうのは仕方のないところ。とりあえず、……ベースの音が異様にデカい。③に見られるのように、ニルヴァーナというバンドが元より低音にアクセントを置く作風ながら、ここまでクリス・ノヴォセリック(B.)が目立つ展開は想定外。それでも、主役がカート・コバーン(Vo.&G.)であることは変わりなく、代表曲⑬では自己主張として「わざと」音を外したり、と大活躍。音質、テクニックはそもそもに求められないバンドだが、ここでの演奏はそのアティチュードを含め、プロ・ミュージシャンらしいクオリティがギッシリと詰め込まれている。⑧の観客の大合唱は、その歌詞から考えればシュール極まりないレスポンスで、このバンドが病んだ時代の人身御供だったことが証明された瞬間。……そりゃ、カートも猟銃で頭をぶっ放すわな。アンダーグラウンドに拘りながら、何万と人を集めるスタジアムバンドになってしまった矛盾は、端的に言うなら、一人で歌うべき歌を皆が一緒になって歌うこの⑧に表れていると思う。

I'm so happy. Cause today I found my friends. They're in my head. I'm so ugly. But that's OK. 'Cause so are you. We've broke our mirrors. Sunday morning. Is everyday for all I care. And I'm not scared. Light my candles. In a daze cause I've found god.

Live at Reading/Nirvana (2009)

category: H-N

tag: MUSIC 750円

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From the Muddy Banks of the Wishkah/Nirvana (1996)

From the Muddy Banks of the Wishkah
1. Intro
2. School
3. Drain you
4. Aneurysm
5. Smells like teen spirit
6. Been a son
7. Lithium
8. Sliver
9. Spank thru
10. Scentless apprentice
11. Heart shaped box
12. Milk it
13. Negative creep
etc...

Price Check.――― ¥ 250

前作の『Unplugged』作品と対を為す、ノイズを堪能出来るライヴコンピレーションアルバム。元々は前作との2枚組を予定していたとのことだが、カート・コバーンの自殺騒動により選曲が遅れたというのが公式のアナウンス。まあ、この辺の事情は鵜呑みに出来ないのはビジネスの常。特に、ロックスターは死んでから逆に末長く稼げるコンテンツとなる場合が多々あるので、カートの死から2年後に発売された本作もその一環と捉えても何ら不自然なことはない。肝心の中身は、デイヴ・グロール(Dr.)加入以前の1989年からバンド末期の1994年にかけての全キャリアを通じた<ベスト・パフォーマンス>を集めたもので、『Unplugged』と対を為すだけあってのアグレッシヴな演奏が目立つ。前作では選曲されなかった代表曲⑤はその好例。テンポを上げてのアレンジは快活で、原曲にはないスリリングな興奮を味わえる。晩年、カートは売れ過ぎてこの代表曲を嫌悪していたとのことだが、このテイクは1991年とあって、ライヴを〆る曲として気合を入れて演奏されている。そんなところを含め、本作のハイライトを選ぶならやっぱりこの曲になるだろう。⑨は2006年にリリースされたナンチャッテ♪BEST盤「Sliver: The Best of the Box」までスタジオアルバムには収録されていない貴重な曲。別々の場所での録音なので、サウンドに統一感を持たせるために数曲ほどアンディ・ウォラスがミキシングを施したとのこと。その甲斐あって、どの曲も通して聞いても違和感を感じることはない。今となってはニルヴァーナのライヴ盤と云えば『Live at Reading』が挙げられると思うが、そのリリース前までは本作が唯一のノイズほとばしるライヴ盤だったし、事実、これで十分満足出来た。手を出してガッカリすることはまず無いだろう。

From the Muddy Banks of the Wishkah/Nirvana (1996)

category: H-N

tag: MUSIC 250円

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