ナマクラ!Reviews

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2014年12月のレヴュー更新(まとめ)

ブログに若干飽きてきちゃったよ、これが倦怠期ってヤツか、毎日更新出来るブロガーの人は凄いなぁ、……でも、何か雪男になりたくなってきたぞ!という空気感を堪能してしまった2014年でしたが、皆さまの2014年は如何でございましたでしょうか?ブログに関しては「この受賞作を読め!」という、そもそものこのブログのコンセプトを思い出し、日本ファンタジーノベル大賞、そして、電撃小説大賞(の第10回まで)の企画をUP出来たのが収穫だったかな?つーか、今年の最大の「―――俺、頑張った!」は「All Time Best Album 100!」の企画記事だな。投げやりにもなりつつ、よくもまあ、選べたわ。皆さんも是非、やってみて欲しい。本当に選んだ自分を誉めたくなる。何にせよ、少し遅れ気味ですが、良いお年を!

●スーパーダッシュ小説新人賞●
第4回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:滅びのマヤウェル/岡崎裕信
第7回スーパーダッシュ小説新人賞 佳作:スイーツ!/しなな泰之

●えんため大賞●
第12回えんため大賞 優秀賞:犬とハサミは使いよう/更伊俊介

●小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) ●
第5回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 大賞:こうして彼は屋上を燃やすことにした/カミツキレイニー

●ラノベ好き書店員大賞●
第1回ラノベ好き書店員大賞 6位:問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES! ウサギが呼びました!/竜ノ湖太郎
第1回ラノベ好き書店員大賞 7位:アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1/榊一郎
第1回ラノベ好き書店員大賞 8位:"葵" ヒカルが地球にいたころ……①/野村美月

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☆★ 今月のパワープレイ ☆★

2014年12月

#.3 Berio: Sequenza III for female voice/Ensemble InterContemporain 【Berio: Sequenzas[Disc 1] (1999)】
マジでコメントに困る前衛的な声楽曲。「超絶技巧曲」「超難曲」って言われているらしいが、実際問題、こんなのやり切ったら、そりゃ超絶技巧だよ、と呆れてしまうほどの女性Vo.パフォーマンスが強烈でした。……え?本当にリピートしたのかって?いや、実際は二回くらいしかリピートしてねえけどさ、超強烈に記憶に残ってるんだからここに残させてくれよ!

#.14 Know Your Enemy/Rage Against the Machine 【Live at the Grand Olympic Auditorium (2003)】
Rage Against the Machineの1stアルバムに収録された曲のなかでも、個人的にピカイチな名曲のライヴ・ヴァージョンなわけだが、トム・モレロ(G.)ってギタリストとしてオリジナリティに溢れた個性派ではあるけど、テクニックって観点ではそうでもねえんだな、とほぼ聴き専の素人ながらに思ったのが懐かしい。それでも、ナンダカンダでこのヴァージョンも大好きです。

#.6 管制塔/WEAVER 【新世界創造記・後編 (2010)】
お薦めを受けて、何となく聴き続けたピアノ・ロック。決して耳心地が良いわけではなかったんだが、それでもリピートしていたのは、推薦してくれた人自身がこの曲に何を視たのか、何を聴いたのかに興味を持ったんだと思う。もしかしたら、年を重ねてしまったから胸を打たないのかもしれんとも思う。

#.1 極東のCHAMPION feat. MSC/湘南乃風 【湘南乃風〜Live Set Best〜[Disc 2] (2011)】
馬鹿が馬鹿で何が悪い!と開き直ったような歌詞が本当に最高。QUEENの「We Will Rocck You」さえ凌駕しかねない渾身のドカンドカンがここに!

#.3 Hello,My story/天月-あまつき-  【Hello,World! (2014)】
「歪んだ世界だ」って言葉をサビに使うところが良いですね。しかし、PVはどんなもんなのか調べてみたら、なかなかの安上がりで、《選ばれた》人が歌う時代ではないな、と改めて思いましたね。そろそろ文化人(志望)たちは自分の取り分を減らしてでも手を取り合って創らなきゃいけないんでないの?

#.2 Tomorrow's Kings/Dragon Force 【Maximum Overload (2014)】
In this life we’re running out of days We’re running out of time ignoring it’s a crime No regrets just one shot at glory is all we got before we die!Sands of time are slipping through our hands So try and understand and do it while you can Don’t look back just one shot at glory is all it takes to feel alive!(なんてランニングしながら口パクって歌っている俺。

category: 更新情報

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角川スニーカー文庫:ロードス島伝説/水野良

ロードス島伝説
1.亡国の王子
2.天空の騎士
3.栄光の勇者
4.伝説の英雄
5.至高神の聖女

answer.――― 85 点

先にお断り……ナンバリングされている関係で上記に記載しているが、個人的にファンの後押しを受けて制作された第5巻「至高神の聖女」は本シリーズの外伝として扱うべき作品だと思っている。というのも、2000年前後を境に、水野良は<スケッチ>とも云えるラフな文章で物語を綴るようになってしまったからだ。『ザ・スニーカー』誌、その他にて連載していたものをひとまとめにし、ついに<2002年>に出版された第5巻はまさにソレを証明。章が進むごとに拙くなっていく文章は、一人の作家の死に行く様を見ているようでとても痛々しい。ロードス島伝説、全4巻。著者自身、あとがきにて一度断言しているこの事実が真実である。本シリーズは『ロードス島戦記』以前、前シリーズの中で謳われる<六英雄>の物語―――と見せ掛けて、著者のあとがきを信じれば、思いつきで登場させた主人公ナシェルがあれよあれよとタイトル通り<伝説>へと駆け上がっていくストーリー。人それぞれに英雄像はあると思うが、私は本作でその像を完成させた。私にとってのヒロイズムはすべてここに描かれている。このナシェルの前では、カエサルも光武帝(←逸話が全部本物だったら人類史上最高のカリスマだと思う。英雄の「手本」のない時代に、それ以上の姿を披露している点がマジで半端ない)、チンギス、豊臣秀吉、ましてや坂本龍馬なんぞ所詮、現実の人間でしかない。―――ナシェルとは何者なのか?それは各巻のサブタイトルがすべてを物語る。すなわち、「国を失った王子」が「一人の竜騎士」となり、「百の勇者を束ねる勇者」となり、そして、「すべての英雄を超える英雄」となる―――そこには何も残らない、伝説本来の本質がここに結ばれている。第4巻の終盤、風竜に乗り、各英雄に託す言葉はもはや啓示だ。ドワーフの王に生きる意味を与えた瞬間、とうとう感涙。ライトノベルで泣かされたよ、と自身を恥じた。外伝も二作あり、そちらも粒揃い。私の英雄像を掴みたいという奇特な方は必読です。

角川スニーカー文庫:ロードス島伝説/水野良 (1994~2002)

category: ま行の作家

tag: OPEN 80点 水野良

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角川スニーカー文庫:ロードス島戦記/水野良

ロードス島戦記
1.灰色の魔女
2.炎の魔神
3.火竜山の魔竜(上)
4.火竜山の魔竜(下)
5.王たちの聖戦
6.ロードスの聖騎士(上)
7.ロードスの聖騎士(下)

answer.――― 78 点

―――スニーカー文庫と言えば?これは90年代と00年代で間違いなく読者の答えが分かれる質問だろう。現在では現代を舞台にした学園モノ、アダルトゲームをノベライズ化した作品が主力を担っているスニーカー文庫だが、文庫設立当初しばらくはファンタジーの専門レーベルと見紛うほどに文庫のカラーはファンタジー一色に染まっていた。その直接的な原因が本作『ロードス島戦記』にあることに、まさか異論を挟む御仁はいらっしゃるまい。本編全7巻、足掛け5年(……あれ!?意外に短い!?)のこの大作は、エルフの耳を伸ばしたのは水野良―――という嘘のような「これ、ホンマでっせ!」なエピソードを持つように、現在に通じる他作品への影響も顕著で、ついに未完の超大作となることに帰結した栗本薫・著『グイン・サーガ』に並ぶ、日本のファンタジー作品の代表作のひとつに数えられる。そのストーリーは終わることのない戦争から「呪われた島」と呼ばれるロードス島を舞台に、村の戦士パーンが騎士となることを夢見て旅立つことから始まる。戦争を終わらせる……ただ騎士になることが目的だった血気盛んな少年が、いつしか芽生えたその想いを胸に、十余年の時を経て、“誰にも仕えない”自由騎士となる物語は圧巻の一言に尽きる。一登場人物を生まれから育ちまで絡めて、作中のすべての国に関わらせた構成は歴史を扱う作品のひとつの完成形だろう。第6巻以降、読者の評価も分かれる主人公の交代劇が起こるが、作中に流れる時間を演出する方法としては決して間違いではないと思う。……まあ、評価が割れるのは、パーンの人物造形がそれだけ成功しているからだろう。哀れ、不幸王(スパーク。第6巻、第7巻の主人公。次作シリーズ:新ロードス島戦記の主人公でもある)。採点はシリーズ全編を鑑みての配点だが、個別に評価するなら第2巻<炎の魔神>は筆力、構成ともに白眉の出来。著者の最高傑作に挙げても良いだろう。また、第1巻にのみクレジットされている原案・安田均がどこまで本シリーズの絵図を描いていたのか興味深いところで、それによって、私のなかで水野良という作家の評価が著しく変わることも付け加えておく。

角川スニーカー文庫:ロードス島戦記/水野良 (1989~1993)

category: ま行の作家

tag: OPEN 70点 水野良 三大ライトノベル

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第5回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 大賞:こうして彼は屋上を燃やすことにした/カミツキレイニー

こうして彼は屋上を燃やすことにした
1.ドロシー(前編)
2.ライオン
3.カカシ
4.ブリキ
5.ドロシー(後編)

answer.――― 68 点
失恋したヒロイン(JK)が平然と過ごす元カレへの見せしめに自殺しようと屋上へ向かえば、そこには―――というストーリーライン。章タイトルから察せられるように『オズの魔法使い』のキャラクターを屋上に巣食う「友達ではない」登場人物たちへ重ね、失恋、イジメ、孤独、復讐……それぞれが抱える問題を解いていく。正味な話、鬱々と且つ遅々とした展開には辟易としたが、4章「ブリキ」における姿を見せなかったKEYキャラクターへのAll For Oneな収束にはその我慢した分だけのカタルシスが生まれ、本作を「一」作品として高める構成となっている。昨今、ライトノベルと大衆小説のクロスオーバー作品が細い支流からいよいよひとつの本流になりつつあるように思えるが(個人的にそれを《ライトノベル》が担うべきなのか疑問に思っている。下手すると、単なる出来の悪い大衆小説じゃん?ex.『きじかくしの庭』)、本作は主要登場人物が10代な年齢、10代な環境のため、より「ライトノベル」に寄っている印象。どの登場人物にもあたかも全世界を独りで抱え込む幼さ(「……俺は孤独だ!」 By カミツキレイニー)が見られるのが個人的に厳しかったが、逆に「それこそが10代!」「思春期!」と言われればその通りなので問題ないだろう。ただ、この手の路線の大衆小説方面には、たとえば“ザ・ポピュリズム”石田衣良がいる。クロスオーバーした行き先が「同じ」なら、ライトノベルなんて回り道なんてせずに、すでに「在る」大衆小説を読んほうが良いと思う。そういう意味で、ライトノベル作家(志望含む)はもっと「ライトノベル」ってものを意識して取り掛かる時期なんじゃねえかな、と。ちなみに本作、第1回ラノベ好き書店員大賞・第9位にランクインしております。

第5回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 大賞:こうして彼は屋上を燃やすことにした/カミツキレイニー

category: か行の作家

tag: 小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門)ガガガ大賞 OPEN 60点 カミツキレイニー ラノベ好き書店員大賞

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