ナマクラ!Reviews

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2016年1月のレヴュー更新(まとめ)

改めて、明けましてお目出度うございます!過疎ブログでございますが、今年も宜しくお願い致します!さて、個人的にそこそこ更新した気になっていても、いざ指を折って数えてみると、……6つほどの記事しかない事実。意外だ。賽の河原で石でも積み上げていた気分になってしまった。置いて、とりあえず、ラノベ好き書店員大賞のランクイン作品を消化していこう!と決意して淡々とレヴューしていったわけですが、消化することでついでにこのライトノベルがすごい!のランクイン作品も同時に消化することになっていたのは思わぬ手間省きになって嬉しかった。一石二鳥である。何にせよ、ライトノベルの受賞作群の主だった作品と山本周五郎賞の残りの受賞作を更新し終わったら、小説すばる新人賞の受賞作をレヴューしていきたい。何か新しいことをしないとやる気って出ないもんね。ではでは、また来月!

●(」゚ロ゚)」●
2015年のMedeskiが(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵ 言った!言ってやった!

●このライトノベルがすごい!●
このライトノベルがすごい!(2014年版) 10位:ノーゲーム・ノーライフ/榎宮祐

●小学館ライトノベル大賞●
第6回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 審査員特別賞:俺、ツインテールになります。/水沢夢

●ラノベ好き書店員大賞●
第2回ラノベ好き書店員大賞 8位:とある飛空士への誓約 1/犬村小六
第2回ラノベ好き書店員大賞 9位:森の魔獣に花束を/小木君人
第1回ラノベ好き書店員大賞 1位:のうりん/白鳥士郎

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category: 更新情報

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このライトノベルがすごい!(2014年版) 10位:ノーゲーム・ノーライフ/榎宮祐

ノーゲーム・ノーライフ (205x290)
(あらすじ)
ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。世界を「クソゲー」と呼ぶそんな二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へと召喚される。そこは神により戦争が禁じられ、“全てがゲームで決まる”世界だった――そう、国境線さえも。

answer.――― 66 点
”全てがゲームで決まる”という異世界に召喚された天才ゲーマー兄妹が、イレギュラーなゲームに臆せず挑み、攻略していくゲームファンタジー。無職童貞、白髪赤瞳、ゲーム廃人、コミュ障、義兄妹、天才といった強烈なレッテルを貼り、傲岸不遜に作中世界を進行ならぬ侵攻していく俺TUEEEE!作品。正味な話、それ以上でもそれ以下でもない印象。イラストレーターも兼ねる著者、それこそイラスト、その独特の彩色とのパッケージがあって数ある俺TUEEEE!作品の一群から抜け出たのでしょう。読み手の需要を満たす意味での安定感として、俺タチハ狂ッテイル……!類の登場人物の振り切りは幼稚との紙一重があるので、書き手も素面では挑めないもの。本作ではその辺の躊躇が見られないので、著者は選ばれた人なのだと思いますね。自分の感性に疑問を持たず、筆の赴くまま、感性のままの、天才的作風です。このライトノベルがすごい!のみならず、第2回ラノベ好き書店員大賞にも第2位でランクイン。売レテマス(売レテマシタ)!

このライトノベルがすごい!(2014年版) 10位:ノーゲーム・ノーライフ/榎宮祐

category: か行の作家

tag: OPEN 60点 榎宮祐 このライトノベルがすごい! ラノベ好き書店員大賞

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第6回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 審査員特別賞:俺、ツインテールになります。/水沢夢

俺、ツインテールになります (199x290)
(あらすじ)
ツインテールを愛する普通の高校生・観束総二。ある日、彼の前に異世界から来たという美少女トゥアールが現れる。時を同じくして、総二の住む町に怪物たちが出現!彼らは人々の精神エネルギー『属性力』を糧にする異世界人だった。トゥアールから強力なツインテール属性で起動する『空想装甲』を託された総二は、幼女のツインテール戦士・テイルレッドに変身!こうして異世界の変態たちとの壮絶な戦いが始まった!?

answer.――― 75 点
「もうこのまま出版するといいよ。もしくは来週からアニメ化とかするといいよ」とは、ゲスト審査員を務めた漫画家・畑“ハヤテのごとく!”健二郎の弁だが、いざ読了してみれば、これがどうして審査員特別賞なのか?と首をひねりたくなる、ザ・ライトノベルな仕上がり。どうかしてるぜッ!な表題からも察せられる通り、ツインテールに妄執する少年がツインテールの美少女ヒーローとなってツインテールをこの世から回収しようと企む極まって残念な怪人たちと戦うというド直球の馬鹿ノベルで、主人公は巨乳痴女、貧乳幼馴染、ついでに未だ現役の中二病罹患者の母親(個人的MVP)とともに、様ざまな角度から貞操の危機を迎えていく。下ネタをたっぷり練り込んだ台詞&次の場面では回復する暴力なツッコミは需要を満たす高度なもので、ハイテンションにもかかわらず、緩急を利かせて飽きさせない。本作はアングラ販促賞、第2回ラノベ好き書店員大賞にもランクインしているが、第1回の覇者『のうりん』への投票者が本作へ投票したことも推測出来るキャラクター重視のコメディーが徹底されている。主人公のツインテール好きが両親のDNA由来というのは壮大な馬鹿で、笑いつつもスケールを感じて感心してしまった。馬鹿ノベルだけに読了後には何も残らないのは玉に瑕ではあるものの、故に振り返ってみれば、……という思春期の泡沫作品として思い出にも残りやすい。何も考えず、時間の浪費を楽しみたいときにどうぞ。

第6回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 審査員特別賞:俺、ツインテールになります。/水沢夢

category: ま行の作家

tag: 小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門)審査員特別賞 OPEN 70点 水沢夢 ラノベ好き書店員大賞

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第2回ラノベ好き書店員大賞 8位:とある飛空士への誓約 1/犬村小六

とある飛空士への誓約 (205x290) (200x290)
(あらすじ)
四千もの島嶼が大瀑布を挟んで存在する「多島海」。ハイデラバード連合共同体、セントヴォルト帝国、秋津連邦、三つの大国が覇権を争うこの海を、七人の少年少女の操縦する大型飛空艇が親善飛行していた。空戦ファンタジーの金字塔「飛空士」新シリーズ、史上空前の規模でついに始動!七人の主人公が織りなす、恋と空戦の物語。

answer.――― 76 点
ライトノベル界隈で“とある”と枕に置けば、多くは鎌池和馬の“禁書目録”―――そして、その多く以外は、この犬村小六の“飛空士”シリーズを連想する。単巻ながらいきなりの映画化するほど好評を博した『とある飛空士への追憶』から『とある飛空士への恋歌』、『とある飛空士への夜想曲』と世界観はそのままに主人公を換え、枝を伸ばした“とある飛空士”シリーズ。その集大成と位置づけられたのが本作『とある飛空士への誓約』。一読しての印象は、―――なるほど、集大成!とまさしく首肯したくなる『とある飛空士への追憶』、その《才人の若人(たち)がAからBへ向かい、到着の事実とともに英雄となる》という筋と同型の展開を披露してくれる。そこに同作よりも主要登場人物を増やし、もはや確立しただろう自信の構成、語彙豊富な筆を存分に奮っているのだから、そのエンターテイメントとしての安定感は盤石である。作中の時間の流れを意識してか、航空機の動力源を変えてくる等のこだわりがしっかり施されているのも、著者の新シリーズへの意気込みを感じる。「集大成」故に既視感を感じざるを得ないのは仕方のないところだが、本作へ手を出す人の多くはシリーズのファンなのだろうから気にはすまい。シリーズ未読の新規のファンの場合ならば詰まるところ、単巻でのクライマックスを望むか、複数巻にまたがって得られるカタルシスを求めるかの選択になる。前者ならば『追憶』を、後者ならばこの『誓約』で良いだろう。新旧のライトノベラー、双方を満足させられるだろう好作。

第2回ラノベ好き書店員大賞 8位:とある飛空士への誓約 1/犬村小六

category: あ行の作家

tag: OPEN 70点 犬村小六 ラノベ好き書店員大賞 このライトノベルがすごい!

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第2回ラノベ好き書店員大賞 9位:森の魔獣に花束を/小木君人

森の魔獣に花束を (203x290)
プロローグ
魔の森へ
人喰い花
月に唄えば
青い薔薇
森の破壊者
秋来りなば冬遠からじ
決意の剣
おやすみロザリーヌ
エピローグ

answer.――― 75 点
登場人物が多過ぎる、なる批評を目にすることがあるが、本来的に登場人物は多ければ多いほど「面白い」し、そもそも、《登場人物が多過ぎる》なる指摘は、読み手(そして、著者自身)も納得しやすい文句に違いないものの、的を外している場合も多い。というのも、上述の通り、巷で「売れている」作品、あるいは、その指摘する人が「面白い」と見做している作品中の登場人物の数と比しても、まず「数」は変わらないからだ。だから、登場人物が多過ぎる、なる批評を見つけたらそのまま受け取らず、その批評した当人も気づいていない裏の意味を考えてみよう(o'∀≦o)b!と前置いて、病弱故に見捨てられた貴族の少年が試練の森で彷徨い、出逢ったのは無邪気な魔獣「人喰い花」というストーリーラインの本作。実質、二人の登場人物で本作は成り立っているわけだが、本来的に登場人物は少なければ少ないほど「面白くする」のは難しくなる。ましてや、白痴にも似たヒロインを登用すれば尚のこと。が、ここで「ホンノー」なる第三者を合法的に介入させてくるのが著者のしたたかな工夫。魔獣とホンノーの問答は、ライトな葛藤そのものの構造で(これは……!)と推したくなる。また、さらりと放たれる、―――「後悔って……ねえっ……それ、なんだっけッ?」『思い出に苦しめられることよ。後悔が大きければ、きっと死ぬまで苦しめ続けられるわ』「そんなの嫌ッ!」―――なんて耳が痛くなる教訓めいたやり取りも良い。(やや野暮ったいものの)「二人」以外の登場人物は、無駄なく二人のための物語の伏線となっているのも好感。このストーリーで戦闘場面を必要場面として処理出来ているのも素晴らしい。右肩上がりに著者の《仕事》に魅せられる一作。たとえば紅玉いつきの『ミミズクと夜の王』が好きな方ならば、まず満足出来るでしょう。個人的には同作よりも気に入りました。【推薦】させて頂きます。

第2回ラノベ好き書店員大賞 9位:森の魔獣に花束を/小木君人  【推薦】

category: か行の作家

tag: OPEN 70点 小木君人 ラノベ好き書店員大賞 推薦

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第1回ラノベ好き書店員大賞 1位:のうりん/白鳥士郎

のうりん (205x290)
(あらすじ)
立田茂農林高校、通称『のうりん』。ぼくの名前は畑耕作。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル・草壁ゆかたん!?奇才・白鳥士郎が送る農業学園ラブコメディー!

answer.――― 75 点
きっとと言わず、純度100%に年季の入ったライトノベラーであろうラノベ好き書店員たちが催したラノベ好き書店員大賞。選民的少数故に投じるその一票が己が思惑を超えて重いわけだが、この第1回において9票を集め、売上を含め《最近のライトノベル》の代名詞とも云える『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』を抑え、栄えある第1位に輝いたのが本作『のうりん』。農林高校を題材にしたちょいエロコメディで、とにかくポップ!ぷるるんエロい!という優れもの。頁をめくればイラストを多分に意識しただろうキャラクターメイク、場面作りが目に留まり、《これこそラノベ!》なる書店員の評にも気持ち良く首肯出来ることだろう。軽妙な一人称、台詞主体にもかかわらず、下手と見做されないのはパロディ、時事ネタといった著者の意図を楽しみながらもダイレクトに感じるから。《農林高校》という隙間を突いてきた嗅覚、著者自ら農林高校へ体当たりの取材を敢行しただけあってのドが付くコメディから結びで一転のシリアスな農業の実態報告など、ティーンのためのエンターテイメントとして◎の出来。と御託を並べたが、上述の通り、アイドル好きの主人公が、転校してきた自分の神推しのアイドル、巨乳の幼馴染、超巨乳のお嬢様たちと、オッパイ×2、クンカ×2しているのが最大のセールスポイントの作品に間違いない。俺ガイルよりも得票が上回ったのも、エロという即効性故だろう。《これこそラノベ!》、書店員のこの言葉に裏など無い―――突き詰めれば、ライトノベルとはムッツリ助平(ライトノベラー)たちのエロ本なのである。個人的にも、モダンな作品として楽しめました。

第1回ラノベ好き書店員大賞 1位:のうりん/白鳥士郎

category: さ行の作家

tag: OPEN 70点 白鳥士郎 ラノベ好き書店員大賞

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2015年のMedeskiが(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵ 言った!言ってやった!

15年は突如としてレヴューを猛烈なスピードで消化したりしたが、結局はいつも通りの記事更新数に―――というか、少ないくらいになってしまった。その影響という訳でもないが、今回は13年の『ミナミノミナミノ』や14年の『煙か土か食い物 Smoke,Soil,or Sacrifices』のような大賞に該当する「自画自賛」のレヴューをピックアップ出来なかったのが痛恨の極み。下書きのままなのが多いのもいただけなかった。来年はこういう事態に陥らないようにしたい。では、そんな小粒な15年のレヴューのなかでもお気に入りと云えるレヴューを紹介したいと思います。

* 画像(もしくは、作品タイトル)をクリックしますと、該当のレヴューに飛びます。


☆優秀「自画自賛」レヴュー★

奪取

第10回山本周五郎賞 受賞作:奪取/真保裕一

作品に対しての内容言及というよりも、《冒頭の一文、冒頭の一節、序章(あるいは、一章)こそ、小説にとって本当の「顔」である。》と置いて、書き出しの一つの典型を本文引用で解かり易く説明出来ているのが好感。《へえ、と唸らせれば著者の「勝ち」。》以降のイマニ、イマサン言及も、自分の読書体験を振り返って頂ければ感覚的に納得してもらえると思う。とりあえず、書き手は「顔」くらいは自覚的に矜持を賭けて仕上げて頂きたい次第。

特に感想らしい感想も抱かなかったので、その時の深夜のテンションで好きなAV作品『竹内あいファン感謝祭 素人男性16人ハメまくり大乱交ツアー』のレヴューを書いてしまったが、無理矢理感想を捻り出すよりも、時間の消化具合を含めて有意義に思えました。自分のレヴュワーとしての幅が広がった一稿です。知人関連にもそこそこ好評だったのも嬉しかったですね。


ある意味、去年のナマクラ!Reviewsを象徴している、何とも中途半端な出来具合が残念。《最近のライトノベル》から「最近」の定義みたいな展開を《リズム》を置いて作っていこうとしたら、そもそも、……的な前提が幾つも出てきて、―――長いわ!面倒臭え!と切り上げてしまった。まあ、“世界の”村上春樹の引用があるのでお得感のあるレヴューにはなっていると思う。

12月末に「……このままじゃいかん!」と一念発起。急遽、レガシー(遺産)作りに挑んだ末に完成した【この受賞作を読め!】シリーズの新作。1年に最低1シリーズは追加していきたいところ、とりあえずのノルマは達成出来たので、自分で自分を誉めたいと思います。本当ならこの【特別「自画自賛」レヴュー】にはAll Time Best Song 100! を追加したかったんだが、例によって下書き保存中。今年中に披露出来れば良いなぁ、と他人事のように自分に期待しています。

category: (」゚ロ゚)」

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