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2016年4月のレヴュー更新(まとめ)

今月は色々が立て込んで、疲労困憊です。GWを前にして死ぬかと思いましたわ。何かと繊細な作業が増えてきてしまい、来月もこのくらいの更新になる気がしてならない。というか、適当に書けるライトノベルのレヴューを増やそうか考え中。ところで、いつも来訪して下さる方々、有難うございます!コメント欄なりでリクエストして頂ければ、それを優先にレヴューするかも?

●本屋大賞●
第12回本屋大賞 5位:土漠の花/月村了衛
第11回本屋大賞 1位:村上海賊の娘/和田竜
第10回本屋大賞 1位:海賊とよばれた男/百田尚樹

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▼ 4月 (2016年) ▼

前半4月

4/1 【ソルファ/ASIAN KUNG-FU GENERATION (2004)】

後藤正文(Vo.&G.)が辞書で見つけた英単語sol-fa(ドレミファ音階の意)が表題となっている2ndアルバム。コカ・コーラからの優待が届き、ペットボトルを一本消化してから出掛ける。②「リライト」が流れて、また買い戻そうか検討中。

4/2 【Virgin Killer/Scorpions (1976)】

当初のジャケットは少女のヌード写真だったが幼児ポルノを問題視され、各国でジャケット差し替えとなったことで知られる4thアルバム。廃品回収のアナウンスを聴きながら、駐車場でのらりくらりとしていると、表題曲⑤「「Virgin Killer」のソロに差し掛かったのでボリュームを限界まで上げた。

4/3 【kujaku/OLD (2008)】

“日本のジャクソン・ブラウン”浜田省吾も絶賛の道産子バンドOLDの2ndアルバム。妙に天下一品ラーメンを食べたくなっているこの頃だが、⑧「北極星」が丁度掛かって、ますます食べたくなってきた。というのも、この曲はその昔、あまりに天下一品を衝動的に食べたくなって家から飛び出したときに聴いていた曲だからだ。

4/4 【first soundscope ~水のない晴れた海へ~/GARNET CROW (2001)】

ゲーム『テイルズ オブ エターニア』のテーマソング⑩「flying」が収録されている1stアルバム。今日も今日とて「いろはす買いに行こうぜ!」と誘われてコンビニへ出掛ける間際、④「二人のロケット」の《軌道にのるまでが肝心》という歌詞がなかなか趣きがあって気に入った。

4/5 【In Focus?/トクマルシューゴ (2012)】

トイなポップミュージックを生産するトクマルシューゴの5thアルバム。応相談な案件が勃発して深夜に買い出しに向かうことに。⑤「Call」は、その待ち時間に聴いていた。

4/6 【Road Show/松任谷由美 (2011)】

ユーミン、まさに驚異の36枚目のオリジナルアルバム。10分!ということで電話に出てみれば、まさに雑談に終始した感じになって草(←最近、友人がLINEで使うようになって影響を受け始めている)。②「Mysterious Flower」がBGMでした。

4/7 【CartaMarina/LAGITAGIDA (2012)】

アバンギャルドなインストゥルメンタルを展開するLAGITAGIDAの2ndミニアルバム。夜道を歩きながら、③「Yellow Shark」が耳を震わせる。久しぶりに感銘らしい感銘を受けたのは、セルアウトな文章を読んで、その先を見てしまったからかもしれない。

4/8 【Los Angeles/the brilliant green (2001)】

調べてみれば14年に「THE SWINGIN' SIXTIES」なるセルフカバーアルバムもリリースしていた、一世を風靡した“ブリグリ”の3rdアルバム。天下一品ラーメンを食べるか否かを考えながらランニングしていると、⑩「Hello Another Way -それぞれの場所-」の歌詞が耳に引っ掛かる。

4/9 【MAKING THE ROAD/Hi-STANDARD (1999)】

インディーズとして日本と海外を含めた“ミリオン・ヒット”という異例の好セールスを記録した3rdアルバム。⑥「stay gold」の歌詞を今まで大体で把握していたが、たまたま気になり、ちゃんと読んでみるか。と検索していたら、10-FEETのカバーの話に突き当たった。

4/10 【No Mystery/Return to Forever (1975)】

グラミー賞の最優秀インストゥルメンタル・ジャズ・パフォーマンス賞の受賞作。藤田菜々子の初勝利で湧く競馬サークルの中、⑤「Excerpt from the First Movement of Heavy Metal」の《Heavy Metal》のフレーズに目が留まる。思わず、アル・ディ・メオラのギタープレイが聴きたくなった。

4/11 【GLORIA QUALIA/Lyu:Lyu (2014)】

4thミニアルバム。iPhoneの音楽をそろそろ入れ替えようとパソコンに読み込んでいたときに、たまたま⑤「先生」が流れる。バンド名とヴォーカルの声質からヴィジュアル系のバンドだと思っていたんだが、調べてみると違う模様。

4/12 【Covered/Robert Glasper (2015)】

ロバート・グラスパー(P.)の真っ当な“ジャズ”アルバム。何ともな脱力感の最中、②「I Don't Even Care」を聴きながら作業を継続。

4/13 【EXILE TRIBE REVOLUTION/EXILE TRIBE (2014)】

EXILE TRIBEの1枚目のスタジオ・アルバム。たまたま録画していた週刊EXILEのBGMで⑫「24karats TRIBE OF GOLD 」が掛かっていた。この曲は他にもVer.があるらしい。

4/14 【Rust in Peace/Megadeth (1990)】

マーティ・フリードマン(G.)とニック・メンザ(Dr.)が加入してのバンドの全盛期の始まりとなる傑作3rdアルバム。熊本で震度7の地震が起こったことをLINEで知らされたとき、ちょうど不気味な⑧「Dawn Patrol」を聴いていた。

4/15 【Loftinaction/BACK DROP BOMB (2014)】

バンド結成20周年のメモリアル・イヤーを飾る6thアルバム。最後の信号を越えて、横断歩道を渡りながら③「ENVY AWAY」をクリック。タッピングを凝らしたイントロは、いつ聴いてもこのバンドらしからぬギャップを感じて好感を抱く。

4/16 【Fragile/Yes (1971)】

リック・ウェイクマン(Key.)が加入したことで知られるプログレッシヴバンド・イエスの代表作。「村上海賊の娘」のレヴューをようやく書き上げたとき、キング・クリムゾンの名曲「21世紀のスキッツォイド・マン」かと思ったら、⑨「Heart of the Sunrise」だったでゴザル。

▼ 3月 (2016年) ▼

後半4月

4/17 【Led Zeppelin III/Led Zeppelin (1970)】

リリース当時は賛否がはっきりと分かれた問題作として扱われた3rdアルバム。必殺の名曲①「Immigrant Song」の勢いとは対照的にゆっくりと散歩に勤しんだ昼飯前。この時はまだ、風はそれほどでもなかった。

4/18 【Roxy & Elsewhere/Frank Zappa and The Mothers (1974)】

楽曲の多くがROXYでのショーのものであるライヴアルバム。疲れ果てた午後の三時過ぎ、うとうとしているなかで⑩「Be-Bop Tango (Of the Old Jazzmen's Church)」の長々と掛け合いを静聴した。その前の曲を聴いていた記憶がないので寝ていたのかもしれない。

4/19 【Returns/Return to Forever (2009)】

Return to Forever、再結成を記念したライヴアルバム。深夜、Disc 2の⑥「Duel of the Jester and the Tyrant」でのアル・ディ・メオラ(G.)のプレイにHR/HMな魂を勝手に感じ、リピートしてしまった。

4/20 【11:11/Rodrigo Y Gabriela (2009)】

邦題「格闘弦」と銘打たれたギター・デュオの3枚目のスタジオアルバム。②「Buster Voodoo」はジミ・ヘンドリックス(G.)へ捧げられた曲。夜道を歩いていると、(……ワクワクが足りない!)と少し苛立ちながらシャッフルして気に入った曲。①「Hanuman」も遡ったら大変気に入りました。

4/21 【SHANGRI-La/MUCC (2012)】

CD全体の演奏時間は69分15秒となっている、「ムック15周年記念」の11thアルバム。コメダでの打ち合わせ帰り、うっかり道を間違えて歩道橋の下を通る。④「ニルヴァーナ-Shangri-la Edit-」のサビはどこかで聴いたことがあると思ったら、アニメ『妖狐×僕SS』のOPとのこと……しかし、俺はそのアニメは視聴したことが無い。

4/22 【WORLD GROOVE/trf (1994)】

初回盤は写真集付きのボックス仕様となっていたらしい3rdアルバム。明日の朝食をコンビニで仕入れるために、というのも退屈なので、友人を誘ってドライヴすることに。真っ暗な車内で、③「寒い夜だから…」のサビに反応される。

4/23 【BE/Pain of Salvation (2004)】

バンドメンバー以外にも小規模編成のオーケストラ「The Orchestra of Eternity」を招聘した意欲作の5thアルバム。早朝からのアッシーとしての役目を繰り返した疲労からか、ソファーで知らぬ間に爆睡。⑬「Iter Impius」のあたりで起床して、時間を無駄にした!と思ったら、まだ21時過ぎだったのは救いに思えた。

4/24 【Mockroot/Tigran Hamasyan (2015)】

アルメニアの新進気鋭のジャズピアニストのアルバム。読売マイラーズCでクルーガーを自信の本命に打つも、他の馬が来ず、大敗を喫して脱力の午後過ぎ。⑫「Out of the Grid」が淡々と部屋に流れてまぶたを閉じる。

4/25 【The Joshua Tree/U2 (1987)】

全米チャートで9週連続1位を獲得、全世界でのセールスは2000万枚以上というU2の代表作。Twitterで日記代わりのツイートを更新するなか、(……今日、まだ音楽聴いてねえな?)と適当にシャッフルするも良い歌詞が見つからず、大御所の①「Where the Streets Have No Name」を意図的にチョイスした。

4/26 【LOVE SONGS/竹内まりや (1980)】

第21回日本レコード大賞新人賞を獲得した⑨「SEPTEMBER」が収録されている3rdアルバム。その代表曲を掛けながら電話中、そもそも、……な話になり、中核が何なのか確定する。同時進行で、処理することが多く、若干苛ついた昼飯前。

4/27 【TWELVE/Mrs. GREEN APPLE (2016)】

各種メディアで大注目!今年絶対聴き逃せないバンドの1stアルバム。漠たる意識のまま、事務作業をこなして(ね、眠い(´Д⊂ヽ……)とも許されない中、気分転換に⑤「キコリ時計」を聴く。

4/28 【OU812/Van Halen (1988)】

「Oh, you ate one, too(オー、お前も同じものを食ったのか)」をもじったらしいアルバムタイトルを持つ8thアルバム。怪しい雲模様の中、傘も携帯せずに出掛けると、帰りには見事に小雨にさらされる。⑦「Finish What Ya Started」のプロモ、初めて見ました。

4/29 【Lost Imagination/Raujika (2012)】

Raujikaによるインストアルバム。⑦「Basta」 をリピートしながら、目下の課題に全力で頭を痛めていた。要求が理不尽としか思えない。

4/30 【View from the Top/Grand Illusion (2002)】

北欧AORの隠れた名盤。ツイッターにて「比較的知名度の無いバンドの、隠れてるんじゃね?もうちょっと売れても良いんじゃね?的名曲を5つ教えてください。」と唐突にリクエストしてしまい、とりあえず、自分も挙げてみるか……と思案してみれば、まず①「I Refuse」が思い浮かんだ。後半の怒濤のリフレインが凄いのよね。

category: 更新情報

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第12回本屋大賞 5位:土漠の花/月村了衛

土漠の花 (198x290)
ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。

answer.――― 75 点
月村了衛と言えば、巷を騒がす10年代の機動警察パトレイバーこと『機龍警察』シリーズがまず思い浮かぶと思うが、緊張感のある雰囲気作り、達者な「動き」―――戦闘描写を大衆小説への転換せしめたのが「自衛隊」派遣を題材にした本作。ソマリアを舞台に、現地の女性の助けに応じたことによって《虐殺》に巻き込まれた自衛隊員たちが専守防衛という枷を解き、精神を削りながら抗戦するストーリーライン。概要からも昨今の時代情勢を踏まえたメッセージ性ある娯楽作品と解釈出来るが、早々にゲリラに襲撃を受け、以降は混乱の中での逃亡劇。とりあえず、―――登場人物たちは鮮血を撒き散らして死んでいく。断続的に挿し込まれる戦闘場面はどれも著者の自慢の筆力を存分に注ぎ込んでいるため、血沸き肉躍るその瞬間を覗きたい読み手には満足感高い仕上がり。銃撃戦はもちろん、カーチェイス、廃墟での立て籠もりと手を替え品を替え危機を演出してくれる。ながらに、逆に言えば、それ以外は特段取り上げたくなる要素は少ない。何故、執拗に襲撃を受けるのか?助けた女性は何者なのか?という物語の核となる謎も蓋を開けずとも察せるもので、物語としての求心力は弱い、と言わざるを得ない。この点、高野和明のSFを孕んだ力作『ジェノサイド』と比較してみると、本作に「足りない」ものが輪郭を持って解かるだろう。筆力の高い凡作、といった印象だが、筆力の高さ故に緊張感は演出出来ているので「読める」。

第12回本屋大賞 5位:土漠の花/月村了衛

category: た行の作家

tag: OPEN 70点 月村了衛 本屋大賞

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第11回本屋大賞 1位:村上海賊の娘/和田竜

村上海賊の娘 (201x290)
(あらすじ)
和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった―――。

answer.――― 72 点
本作は、「海賊王」村上武吉の謎の実娘・景という史実からストーリーを編んだ歴史小説。「貰い手のない醜女」というレッテルを貼った上で、男勝りの怪力&胆力を持つヒロイン・景が、結婚相手を探しつつ、信長の侵攻を受ける本願寺に加勢するストーリーライン。読書中、そして、いざ読了してみても印象はついに変わらず―――本屋大賞第1位という評価に首をひねってしまったのが正味な話。やはりと言うべきか、「貰い手のない醜女」というヒロインに相応しからぬレッテル張りにその原因を見てしまう。当然といえば当然だが、景はいわゆるブサイクではない。戦国時代に生きる人々の美的感覚からズレているだけであり、作中では醜女の景の容姿を美しいと見做す者たちも少なくない……が、要所で醜女、醜女と連呼して刷り込み、そんな醜女が活躍する物語を楽しむのは難しい。どんな理由があろうとも、「醜い」容姿を主人公格に与えてはいけない。日本の海賊、村上水軍を題材として取り上げる作品は物珍しく、挿される“知識”は新鮮だったものの、歴史小説でありながら登場人物たちのキャラクターがかったコミカルな調子、「女性ヒロインが活劇する」という観点から、ライトノベルにも似た印象もあり、個人的にはそれが軽薄にも映った。キャラクターを重視するなら、今度は“知識”が邪魔だ。作品の質としては、著者自身初の本屋大賞ランクイン作品『のぼうの城』のほうがキャラクターと知識のバランスが取れているので、同作をお薦めしたい。

第11回本屋大賞 1位:村上海賊の娘/和田竜

category: わ行&数字の作家

tag: OPEN 70点 和田竜 本屋大賞

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第10回本屋大賞 1位:海賊とよばれた男/百田尚樹

海賊と呼ばれた男 (200x290)
(あらすじ)
異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。

answer.――― 83 点
日本大震災からの復興を願い、百田尚樹が出光興産創業者・出光佐三をモデルに「東洋の奇跡」と呼ばれた日本の“戦後復興”を描いた歴史経済小説。さて、バラエティ番組「ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!」での発言だったと思うが、著者の「《義務感》を持って筆を執った」というアツアツっ!な申告通り、不撓不屈の経営者・出光佐三こと国岡鐵造が石油メジャーを始めとした既得権益を向こうに回し、会社を、“日本”を発展させていく。とりあえず、―――単純に「面白い」。実話を基に、という予告的に《約束》された「成り上がり」のストーリー展開もあり、単行本として「上」「下」と分けられたボリュームたっぷりの頁数もストレス少なく、エンターテイメントの核となる国岡鐵造の前に立ちはだかる壁は実際、凡人には(いや、これ、……絶対無理でしょ!?)と挑まずして白旗を振りたくなる乗り越え難き壁だ。それをあの手この手、「海賊」と呼ばれるまでにイレギュラーな手段で既得権益を崩していく様は痛快を越えて感嘆するしかない。これを「つまらない」と言ってしまう人は、大衆小説なんて読まず、《文学》でも読めばいい。ただ、のめり込んで読めばただただ楽しめるものの、一歩引いて冷めてしまうと、ブラック企業の、ブラック企業の社長による、ブラック企業な押しつけでしかない事実に気づかざるを得ない(笑)ので、その辺はしっかりと目を瞑って楽しみましょう。百田尚樹は、専門的な描写はしないが、初心者には必要十分な“知識”を挿してくるので(ex.石油の精製等)、そこはもっと「作家」の仕事として評価されて良いと個人的に思う。

第10回本屋大賞 1位:海賊とよばれた男/百田尚樹

category: は行の作家

tag: OPEN 80点 百田尚樹 本屋大賞

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