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第10回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:くずばこに箒星/石原宙

くずばこに箒星
1.掃きだめに鶴
2.雉も鳴かずば撃たれまい
3.アンデスのハチドリ
4.足元から烏
5.鷲は鳩を孵さない

answer.――― 56 点

「タイトルに惹かれて」「イラストに惹かれて」のビビビッな一期一会、「古典だから」「有名だから」の下策はとりたくない百聞一見、「もしや……!」「これは……!」の財布から虎の子放り出す虎穴虎児、そして、「課金、課金」「神だから」のもはや惰性の延命措置と、人によって本への手の伸ばし方は様ざまだと思うが、私は基本的に一人の作家を追うことはなく、作家の「処女作」とその「代表作」しか読まないようにしている。「処女作」はその作家の端的な才能を求めて、代表作は世間体を意識して(デビュー作が処女作じゃねえんですけど<丶`∀´>に関しては、こう返すわ―――「処女作」は必ず出版される)。そんなこんなで世の中には読む時間が勿体無いくらいに本が溢れ過ぎている。もっと、しっかり選別しようぜ!と。さてさて、本作は記念すべき第10回スーパーダッシュ小説新人賞《大賞》受賞作。その概要は、テストの成績から日頃の行いまで採点する序列システム「グレードチェア制度」が特色の星了学園を舞台に、「No.2」に甘んじる裏のあるエリート・福山英知が“学園の屑”おそうじ部へ潜入し、……というもの。とりあえず、結論的に言えば、焦点が絞り切れていない情緒不安定なお花畑ライトノベル、……失格!なのだが、本作の続刊には興味が湧かないものの、著者の「次作」には期待したくなる作品となっている。というのも単純に語彙が豊富で、自作のフレーズも散見、要は作家としての《伸び代》を感じるからだ。ライトノベルの肝である台詞回しこそ改善して欲しいものの諸所で《化ける》資質を感じるが、一目で分かる厚顔な頁数の通り、取捨選択が出来ていない。結局、誰の「どんな」話なのか?これはごくシンプルな話のはずだ。ラストの「スターライトパレードさえ主人公に見せれば良い」ストーリー。変人揃いの上位席者、おそうじ部の面々さえも、本作に実は「要らない」。取捨選択するために、変えてはいけない部分を自覚しましょう。

第10回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:くずばこに箒星/石原宙

category: あ行の作家

tag: スーパーダッシュ小説新人賞大賞 OPEN 50点 石原宙

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