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第4回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:滅びのマヤウェル/岡崎裕信

滅びのマヤウェル
プロローグ・鈍行列車の怪
第1章 自称・妖怪のっぺらぼう
第2章 勘違いの恋人
第3章 滅びの王国
熱帯夜に夢を見た
エピローグ・その仮面をはずして

answer.――― 64 点
ボーイ・ミーツ・ガールならぬ、ボーイ・ミーツ・のっぺらぼう……いや、ボーイ(?)・ミーツ・のっぺらぼう……なんて、いざ読み進めていくと、なかなか評価が難しくなっていく本作『滅びのマヤウェル』は、近年は『六花の勇者』で時の人・山形石雄のデビュー作『戦う司書と恋する爆弾』と肩を並べて第4回スーパーダッシュ小説新人賞《大賞》を分け合った《大賞》受賞作。かの摩訶不思議な一作と賞の上では同列の評価を与えられたように、オープニング、主人公に仕込んだ演出、「転」開する日常、豹変する登場人物たち―――といった(おっ……!)とさせる演出にしっかりと目が留まる出来となっている。がしかし、『滅びのマヤウェル』と口に出しても今現在、おそらく多くの人に認知されていないように、本作の評判もとい売上は芳しくない。著者のHPによれば2巻の時点で打ち切りが確定していた(=本作、1巻の時点で打ち切りが内々定)とのことだから、《大賞》受賞作にあるまじきなかなかの《お荷物》具合である。構成、演出を一通り施している自負があるだろう著者ならば表紙(イラスト)、レーベルのプッシュに売上不振の起因を求めたくなるところだろう。実際、(……何でコレでつまんねえんだろう?)と読書中、首をひねっていた私は著者に若干同情さえしている。そう、―――「面白くない」。問答無用に斬ってしまえば、これに尽きる。「文字数を半分に減らす」「序盤をカットして中盤から始める(OPのアイディアは採用)」「主人公の設定を変える」……パッと思いつく私なりの改善策は、物語の根本を壊すものだ。そんなものは改善策でも何でもない。じゃあ、……物語がそもそも悪いのか?「……この作品、何で面白くないんだと思います?」と周りに訊きたくなる奇妙な一作。「つまらない」わけではない、しかし「面白くはない」。実に不思議だ。ちなみに、著者は2巻で打ち切りの報せが届いたときには先走って4巻まで執筆していたとのことなので、この辺は解かり易いイタさがあるので真似はしないように。

第4回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞:滅びのマヤウェル/岡崎裕信

category: あ行の作家

tag: スーパーダッシュ小説新人賞大賞 OPEN 60点 岡崎裕信

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