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第1回ラノベ好き書店員大賞 8位:"葵" ヒカルが地球にいたころ……①/野村美月

葵~ヒカルが地球にいたころ~
1.お前、死んでんだろ
2.皇子様は、女の子がお好きなようで
3.恋愛の達人と呼ばれているけど……
4.人は死んだら、どこへ行くのか
5.彼女の嘘と本当
6.あの星が、微笑みかけてくれたなら
7.あのとき、地球で、君と会えたこと
8.幼年期の終わりに、きみがぼくが願ったこと

answer.――― 72 点
耳を塞ぎたくなるドナドナの惨劇な超駄作『卓球場』シリーズからまさかの反転攻勢、ライトノベルによる文学Hip-Hop!『文学少女』シリーズをリリースして、一角以上のライトノベル作家として名を挙げた野村美月が新たなシリーズの幕開けとして送り出した本作は、日本が誇るヤリチンによるマザコン&ロリコン、そして、因果応報な寝取られエンターテイメント古典『源氏物語』を下敷きにした恋愛ミステリー。その概要は、不良と勘違いされ、高校デビューに失敗した少年が出会って間もなく死んだ優男なヤリチン・帝門ヒカルに憑りつかれ、彼の心残りである女性たちの心を解いていく、というもの。決して筆力の高くない野村美月は本作でも外見描写でその拙さを露呈してしまっているが、……いやいや、そんな些細な欠点さえ目をつむれば、もはや一端の情緒ライトノベル。主人公を含めたどの登場人物も感情、あるいは思惑をひた隠し、故に誤解と嫌疑が交錯する様は、ベタと云えどもベタに面白く、そんな展開だからこそヒカルご執心のメインヒロイン・葵の幼い一途さが立っていく。意図不明な行動を取る主人公に苛つきながら解けていく葵の感情は(強引な)イベントの数を含めても丁寧な運び。何故、ヒカルは……?のミステリー部分を続刊に託しているのは、シリーズ慣れした著者の貫録漂うあざといところだ。本当、公共の場でマスターベーションを披露したが如き上述の問題デビュー作と同じ著者とは思えないね。『文学少女』における《知識》な要素さえ求めなければ、期待を裏切ることなく野村美月なストーリーが展開されています。もう駄作を書くことはないと予感させる安定感に好感を抱きました。……ナイス・「ライトノベル」!

第1回ラノベ好き書店員大賞 8位:"葵" ヒカルが地球にいたころ……①/野村美月

category: な行の作家

tag: OPEN 70点 野村美月 ラノベ好き書店員大賞

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