ナマクラ!Reviews

04/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31./06

第1回ラノベ好き書店員大賞 7位:アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1/榊一郎

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者
序章 ブレイクスルー
第1章 気が付けば異世界
第2章 皇帝陛下パンチ
第3章 自由と平等と博愛と
第4章 汝の名は侵略者

answer.――― 67 点
自ら《軽小説屋》と称する榊一郎の同時進行出来るフットワークの軽さは現在進行形で確認出来ると思うが、近年は『棺姫のチャイカ』と本作『アウトブレイクカンパニー』、この両作が氏の執筆活動の「柱」だろう。前者が活劇に重きを置く「動」的作品とすれば、本作は文化を照らした「静」的作品で、多作作家ならではの自己管理、バランス感覚には感心させられる。また、どちらの作品世界でも序盤から「国家」規模の問題(視点)を提示するのは流行り廃りの業界でSURVIVE(1997)@B`zし続ける榊一郎クオリティー。―――無駄なく効率的に!そんな読み手を楽しませる省エネな術をこの作家は知っている。さて、ヲタクな自宅警備員が渋々職を求めれば何の因果か異世界に派遣され、ファンタジーな原住民たちに「萌え」を教授する、というストーリーラインの本作。いつぞやの『破壊の宴』を想起させる《リーマン》ものだが、頁を開いてまず面食らったのが、……お前は本当に榊一郎か?と首を傾げたくなるダダ書き具合。さかのぼれば学生時代に何気なく手に取った『神曲奏界ポリフォニカ』を(……ド下手だな)と見下した第一印象も、このブログを始めてから読んだデビュー作『ドラゴンズ・ウィル』、『棺姫のチャイカ』での軽妙でスケールを含んだ効率的な文章に(……ああ、こっちが素か)と感心し、評価を改めたが、本作では見下げた第一印象が鮮やかにフラッシュバック。3章「自由と平等と博愛と」でようやく(本人的に)「整えた」らしく人心地をつけるが、エンターテイメントが溢れる昨今ならそれこそこの3章から始めても良かったと思う。ファンでもないかぎり、ここまで「待っていられない」。「萌え」という時流を溶かす作風は説教臭いなる言及を目にしたが、それも否定出来ず、ファンミーティングな「内輪」作品にも映る。……が、実際説教臭くても、《ライトノベル》で「文化浸透が侵略の一手になり得る」って提示するのは流石さね(そもそも、本作を説教臭いって思う人はもうラノベ読む年齢じゃねえんだから拗らせてないで卒業しろよ)。余談だが、女性の社会進出が無駄に叫ばれている昨今ですが、本当に社会進出させたいならまず髪型を規制して、スカートを禁止すれば良いと思う。個人的に、「服」が一番世界(社会)を変えると思っている。

第1回ラノベ好き書店員大賞 7位:アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1/榊一郎

category: さ行の作家

tag: OPEN 60点 榊一郎 ラノベ好き書店員大賞

[edit]

page top

« 第1回ラノベ好き書店員大賞 6位:問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES! ウサギが呼びました!/竜ノ湖太郎  |  第1回ラノベ好き書店員大賞 8位:"葵" ヒカルが地球にいたころ……①/野村美月 »

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://medeski02.blog95.fc2.com/tb.php/1046-91f3fba2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
page top