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第6回本屋大賞 9位:流星の絆/東野圭吾

流星の絆
(あらすじ)
何者かに両親を惨殺された三兄妹は流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。

answer.――― 78 点
第44回《書店新風賞》受賞作。と書いても、そもそも《書店新風賞》がどんな賞なのか解らない方が多いと思うが、昨年度である第49回は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて 慶応大学に現役合格した話』、その前の第48回は『人生はワンチャンス!』と受賞作を遡ればお察しの、これ、売れてたde賞!の類で、隙あらば、もう一度、売りma賞!といった趣旨の販促賞だ。そんな余談はさて置き、本作は三兄妹によるコンゲームを主体にした因縁あり、ミステリあり、仇に惚れた腫れたありのエンターテイメント作品。東野圭吾というと、表現に凝らず、リーダビリティの高い文章の印象が強いが、本作もそのイメージ通りの文章で、冒頭に両親の惨殺、そこから一気に時を飛ばしての三兄妹の若手詐欺師としての活躍を綴り、真っ直ぐに、それでいて、ダーティな生活を送る主人公たちの現状を提示。間もなく、両親の惨殺の手掛かりがとあるカレーライスから……という小技の効いた本線への導入は実にテンポの良いストレスレスな展開で、ちょっとした職人芸に映る。直木賞受賞からの諸々の「ここが売り時……!」なタイミングもあり、08年3月に単行本を出版してから同年10月には連続ドラマ化されているように、登場人物たちの因縁直結の解かり易い悲喜交交が「一般受けを狙い過ぎ!」と無駄にあげつらわれているが、これは有名税だろう。東野圭吾は元からこんなもんだ。高尚な「何か」を求めなければ、暇つぶしには十分な作品。ただ、「二度」読もうと思う人はなかなかいないだろうことは否定しない。

第6回本屋大賞 9位:流星の絆/東野圭吾

category: は行の作家

tag: OPEN 70点 東野圭吾

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