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第8回本屋大賞 1位:謎解きはディナーのあとで/東川篤哉

謎解きはディナーのあとで
1.殺人現場では靴をお脱ぎください
2.殺しのワインはいかがでしょう
3.綺麗な薔薇には殺意がございます
4.花嫁は密室の中でございます
5.二股にはお気をつけください
6.死者からの伝言をどうぞ

answer.――― 66 点
たとえば「映画」「漫画」「小説」という創作のジャンルにおいて、エンターテイメントを表現する上で「あえて」不等号をつけるなら、映画≧漫画≧小説―――私のなかではこんな風に定まる。この手の話になると、「不等号を付ける意味が解らない!」と得意気に声を上げる輩がいるが、そんなことは一度知ってしまえば誰だって「言える」。本当の意味で《ジャンル》を保護/発展させたいなら、この「あえて」を建設的に汲み取れるか否かが一つの分かれ目になる。「不等号を付ける意味が解らない!」なる当たり前(……そして、俺こそ正しい!)な主張に安易に追随してはならない。むしろ、(……何でその順番なんだ?じゃあ、この場合は?)と自分なりに相手を肯定し切ろうとする思考こそスマートな見識に繋がる。―――なんて適当な前振りを置いて、読んだ人ならご存知、売れに売れた本作は「いや~中村佑介先生には勝てませんわ~」と白旗を振りたくなる表紙先行のミステリ。気位の高いお嬢様が刑事、気障な執事が安楽椅子探偵の役目を担う、可もなく不可もない短編が続く典型的な凡作で、累計ン百万部突破!と景気の良い話を耳すると(……何でこれが売れたんだ?)と首をひねりたくなるだろうが、何のことはない、中村佑介の手掛けた表紙を見れば納得である。表紙で売れる?馬鹿な(笑)と思うなかれ。とあるライトノベラーは言った、……この絵、嫌いなんですよねえ。当時は何を言っているのか解らなかったが、時を経て痛感するのは、小説なんて読もうと思わなければ文字の羅列なのである。だからこそ、小説には工夫が要るのだ。結論的に、カバーデザインが中村佑介だから推すの、いい加減、止めようや……!と。6章「死者からの伝言をどうぞ」は動機を喋らせなかったのは本来ならマイナスな演出だと思うが、作品のスタイル(暇つぶしに読んで下さいネ!)を象徴しているようで気に入りました。

第8回本屋大賞 1位:謎解きはディナーのあとで/東川篤哉

category: は行の作家

tag: OPEN 60点 東川篤哉 本屋大賞

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