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第9回本屋大賞 7位:誰かが足りない/宮下奈都

誰かが足りない
(あらすじ)
足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。注目の「心の掬い手」が、しなやかに紡ぐ渾身作。偶然、同じ時間に人気レストランの客となった人々の、来店に至るまでのエピソードと前向きの決心。

answer.――― 68 点
不穏な表題「誰かが足りない」、そして読んでみれば案の定、1章ではお先真っ暗気味な男のブルーな吐露&目の前に自分の恋人を事実上寝取った男が現れて〆られる章末に、(これはまた、ドス黒そうな……)と恐る恐る頁をめくれば、次章はあっさり別の視点人物の話に変わってしまい、何とも拍子抜けをしてしまった本作。その概要は、予約を取ることも難しいレストラン「ハライ」に10月31日午後6時に予約を入れた客たちのそれぞれの物語。各章で暗い背景を背負った登場人物たちを紹介し、終章でそれぞれが「時」を同じくレストランという「場」で偶然「会している」事実を描いているわけだが、正直、……それがどうした?となってしまうのが偽らざる本音な感想。個人的には、これは「底辺」、と納得出来る状態を示せていた第1章の人生ドン詰まりの視点人物の「物語」を読みたかった。著者としては「失敗自体は病じゃないんだ。絶望さえしなければいいんだ」的なことを伝えたかったようだが、絶望の中から小さな希望を見い出すくらいじゃ、第1章の彼の人生は何にも「変わらない」でしょうに。それだけに「物語」を用意してあげて欲しかったな、と。「その後」を読んでみたかったな、と。

第9回本屋大賞 7位:誰かが足りない/宮下奈都

category: ま行の作家

tag: OPEN 60点 宮下奈都

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