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第10回山本周五郎賞 受賞作:ゴサインタン -神の座-/篠田節子

ゴサインタン (197x290)
(あらすじ)
豪農の跡取り、結木輝和はネパール人のカルバナと結婚したが、両親が相次いで死に、妻の奇異な行動で全財産を失う。怒り、悲しみ、恐れ、絶望…揺れ動き、さまよいながら、失踪した妻を探して辿り着いた場所は神の山ゴサインタンの麓だった。

answer.――― 61 点
本作は、真保裕一の『奪取』と同時受賞となった第10回山本周五郎賞受賞作。そのストーリーラインは、四十路過ぎた豪農の跡取りがネパール人の娘と結婚したが、まもなく両親の相次ぐ他界、妻の新興宗教の教祖化、そこから全財産の放逐、妻の失踪―――転がり落ちた男が辿り着いたのは、神の山ゴサインタンの麓だった!!というもの。単刀直入に、非常に退屈である。四十路過ぎの独身というバッドエンド臭まとわせた男を主人公に採用している上、あからさまに財産目当てのお見合いをセッティングして、現在の農家への社会問題を提議する序盤からして(……何を読ませようとしてんだ?)と頁をめくる手が重くなる。そこからあれよあれよと不幸が降り注ぎ、途端にファンタジーの色合いが濃くなってくるものの、それがあまりに脈絡無さ過ぎて本作がそもそも人を楽しませる<大衆小説ではない>ことを悟れる。本作は(ゴサインタン、シシャパンマ……神の住むところ、家畜が絶滅し麦も枯れるところ……)と著者がインチキ降霊術を執り行って書き上げたかの如きオカルト小説。なまじ文章量も多いだけに、読了を目指せば主人公以上に苦行/苦悩を体験出来る一冊だ。唯一、豪農の歴史に関しては《知識》として「読める」のでそこを拾う分には楽しめるかもしれない。まったくお薦め出来ない作品です。

第10回山本周五郎賞 受賞作:ゴサインタン -神の座-/篠田節子

category: さ行の作家

tag: OPEN 70点 篠田節子 山本周五郎賞

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