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第6回ファンタジア大賞 佳作:海賊船ガルフストリーム/なつみどり

海賊船ガルフストリーム (205x290)

answer.――― 60 点
小説家、漫画原作者のみならず、一社会人としても活躍中!?である夏緑の原点、「なつみどり」名義のデビュー作が本作『海賊船ガルフストリーム』。その概要は、美しき女戦士シグル―ンが魔物乗り込む海賊船ガルフストリームと出くわし、成敗するも、彼らは実は良い奴らで……!といった、強いヒロインが陽性に大活躍するライトノベルらしいライトノベル。目新しいところは、やはり“僕らの”『ONE PIECE』がROMANCE DAWNする以前より、海賊―――ヴァイキングを題材にしているところだろうが、個人的にはヒロインであるシグル―ンが尋常ならざる怪力を頼りに無双する点を挙げたい。今現在、《ヒロインが強い》ことはエンターテイメントとして半ば《お約束》のように確立しているが、しかし「怪力」というともすれば敵キャラ、引き立ての仇役の専売特許を行使する様は未だ珍しいの一言に尽きる。見る人が見れば、そこにキャラクターメイクのある種のフロンティアが映るのではないだろうか。ライトノベル黎明期の作品のため、王子様への片思い、側近の陰謀、チャンチャン♪なエンディングなど、盛り沢山なイベントをライトに処理する「旧さ」は否めないが、その「旧さ」が新鮮に映る場合も(あるいは)あるかもしれない。ジャンルとして洗練される前のライトノベルな一作。4章「賞金首シグルーン」の愛を説くオカマの海賊ウーサーへ「あんたはいい女ね」と微笑むシグル―ンの台詞〆めなんてのは、お洒落よね。

第6回ファンタジア大賞 佳作:海賊船ガルフストリーム/なつみどり

category: な行の作家

tag: ファンタジア大賞佳作 OPEN 60点 夏緑

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