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富士見ファンタジア文庫:幻想封歌 - メルヴィ&カシム 1/冴木忍 (1991)

幻想封歌 (207x290)
1.竜の都
2.風の道
3.水底の夢
4.長い夜
5.黄金の門

answer.――― 60 点
冴木忍の初の「長編」デビュー作であり、富士見ファンタジア文庫が誇るライトノベル黎明期を支えた作品のひとつ。先に余談をさせて頂くが、小中学生時に公然と手に入れられるエロ漫画、それが『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』だった(私の一つ上の世代がおそらく「うん、そうだね」と首肯する直撃世代だと思われる)。その内容は、400年以上を生きる伝説の魔導師ダーク・シュナイダーが味方のヒロインたち、そして、敵の女戦士たちを裸にし、セックス未遂を繰り返し、男の敵は苦戦しつつもボコる!というサービス満載のもので、そこに天使が、天使が、―――最終戦争勃発ッッ!!と壮大なスケールで超絶に展開する。厨二病が発病してしまう漢字とカタカナ・ルビの魔法、その詠唱、二度と見られない必殺技、最終奥義の数々が惜しげなく披露され、改めて上述の言を繰り返すが、美麗なイラストでの乳繰り合いが最大のセールスポイントであるエロ漫画である。さて、本作、例えるならエロくない『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』である。超絶(美形)主人公メルヴィ、こき使われるユニセックスな弟子カシムが、ショボい依頼から壮大な事件に巻き込まれ、苦戦しつつも無敵に、それでいて捻くれつつも善性に、困難辛苦な過去を乗り越える。カシムの一人称、それに支えられた漫画な台詞のやり取り(「何故、逃げる!」「どうして追っかけてくるんですか!?「逃げるからだ」)など、実にライトノベル。キャラクター化激賞された現在、楽しむには登場人物の頭身が高過ぎるが、「漫画」以外に手を出したい当時のお年頃の人たちが手に取り易かったのは理解出来る作品。エロければ彼らはもっと喜んだことだろう。

富士見ファンタジア文庫:幻想封歌 - メルヴィ&カシム 1/冴木忍 (1991)

category: さ行の作家

tag: OPEN 60点 冴木忍 受賞作以外のライトノベル

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