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第2回ラノベ好き書店員大賞 9位:森の魔獣に花束を/小木君人

森の魔獣に花束を (203x290)
プロローグ
魔の森へ
人喰い花
月に唄えば
青い薔薇
森の破壊者
秋来りなば冬遠からじ
決意の剣
おやすみロザリーヌ
エピローグ

answer.――― 75 点
登場人物が多過ぎる、なる批評を目にすることがあるが、本来的に登場人物は多ければ多いほど「面白い」し、そもそも、《登場人物が多過ぎる》なる指摘は、読み手(そして、著者自身)も納得しやすい文句に違いないものの、的を外している場合も多い。というのも、上述の通り、巷で「売れている」作品、あるいは、その指摘する人が「面白い」と見做している作品中の登場人物の数と比しても、まず「数」は変わらないからだ。だから、登場人物が多過ぎる、なる批評を見つけたらそのまま受け取らず、その批評した当人も気づいていない裏の意味を考えてみよう(o'∀≦o)b!と前置いて、病弱故に見捨てられた貴族の少年が試練の森で彷徨い、出逢ったのは無邪気な魔獣「人喰い花」というストーリーラインの本作。実質、二人の登場人物で本作は成り立っているわけだが、本来的に登場人物は少なければ少ないほど「面白くする」のは難しくなる。ましてや、白痴にも似たヒロインを登用すれば尚のこと。が、ここで「ホンノー」なる第三者を合法的に介入させてくるのが著者のしたたかな工夫。魔獣とホンノーの問答は、ライトな葛藤そのものの構造で(これは……!)と推したくなる。また、さらりと放たれる、―――「後悔って……ねえっ……それ、なんだっけッ?」『思い出に苦しめられることよ。後悔が大きければ、きっと死ぬまで苦しめ続けられるわ』「そんなの嫌ッ!」―――なんて耳が痛くなる教訓めいたやり取りも良い。(やや野暮ったいものの)「二人」以外の登場人物は、無駄なく二人のための物語の伏線となっているのも好感。このストーリーで戦闘場面を必要場面として処理出来ているのも素晴らしい。右肩上がりに著者の《仕事》に魅せられる一作。たとえば紅玉いつきの『ミミズクと夜の王』が好きな方ならば、まず満足出来るでしょう。個人的には同作よりも気に入りました。【推薦】させて頂きます。

第2回ラノベ好き書店員大賞 9位:森の魔獣に花束を/小木君人  【推薦】

category: か行の作家

tag: OPEN 70点 小木君人 ラノベ好き書店員大賞 推薦

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