ナマクラ!Reviews

03/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30./05

第2回ラノベ好き書店員大賞 8位:とある飛空士への誓約 1/犬村小六

とある飛空士への誓約 (205x290) (200x290)
(あらすじ)
四千もの島嶼が大瀑布を挟んで存在する「多島海」。ハイデラバード連合共同体、セントヴォルト帝国、秋津連邦、三つの大国が覇権を争うこの海を、七人の少年少女の操縦する大型飛空艇が親善飛行していた。空戦ファンタジーの金字塔「飛空士」新シリーズ、史上空前の規模でついに始動!七人の主人公が織りなす、恋と空戦の物語。

answer.――― 76 点
ライトノベル界隈で“とある”と枕に置けば、多くは鎌池和馬の“禁書目録”―――そして、その多く以外は、この犬村小六の“飛空士”シリーズを連想する。単巻ながらいきなりの映画化するほど好評を博した『とある飛空士への追憶』から『とある飛空士への恋歌』、『とある飛空士への夜想曲』と世界観はそのままに主人公を換え、枝を伸ばした“とある飛空士”シリーズ。その集大成と位置づけられたのが本作『とある飛空士への誓約』。一読しての印象は、―――なるほど、集大成!とまさしく首肯したくなる『とある飛空士への追憶』、その《才人の若人(たち)がAからBへ向かい、到着の事実とともに英雄となる》という筋と同型の展開を披露してくれる。そこに同作よりも主要登場人物を増やし、もはや確立しただろう自信の構成、語彙豊富な筆を存分に奮っているのだから、そのエンターテイメントとしての安定感は盤石である。作中の時間の流れを意識してか、航空機の動力源を変えてくる等のこだわりがしっかり施されているのも、著者の新シリーズへの意気込みを感じる。「集大成」故に既視感を感じざるを得ないのは仕方のないところだが、本作へ手を出す人の多くはシリーズのファンなのだろうから気にはすまい。シリーズ未読の新規のファンの場合ならば詰まるところ、単巻でのクライマックスを望むか、複数巻にまたがって得られるカタルシスを求めるかの選択になる。前者ならば『追憶』を、後者ならばこの『誓約』で良いだろう。新旧のライトノベラー、双方を満足させられるだろう好作。

第2回ラノベ好き書店員大賞 8位:とある飛空士への誓約 1/犬村小六

category: あ行の作家

tag: OPEN 70点 犬村小六 ラノベ好き書店員大賞 このライトノベルがすごい!

[edit]

page top

«  第6回小学館ライトノベル大賞(ガガガ文庫部門) 審査員特別賞:俺、ツインテールになります。/水沢夢  |  第2回ラノベ好き書店員大賞 9位:森の魔獣に花束を/小木君人 »

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://medeski02.blog95.fc2.com/tb.php/1189-8d5bfe1f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
page top