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第10回本屋大賞 1位:海賊とよばれた男/百田尚樹

海賊と呼ばれた男 (200x290)
(あらすじ)
異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。

answer.――― 83 点
日本大震災からの復興を願い、百田尚樹が出光興産創業者・出光佐三をモデルに「東洋の奇跡」と呼ばれた日本の“戦後復興”を描いた歴史経済小説。さて、バラエティ番組「ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!」での発言だったと思うが、著者の「《義務感》を持って筆を執った」というアツアツっ!な申告通り、不撓不屈の経営者・出光佐三こと国岡鐵造が石油メジャーを始めとした既得権益を向こうに回し、会社を、“日本”を発展させていく。とりあえず、―――単純に「面白い」。実話を基に、という予告的に《約束》された「成り上がり」のストーリー展開もあり、単行本として「上」「下」と分けられたボリュームたっぷりの頁数もストレス少なく、エンターテイメントの核となる国岡鐵造の前に立ちはだかる壁は実際、凡人には(いや、これ、……絶対無理でしょ!?)と挑まずして白旗を振りたくなる乗り越え難き壁だ。それをあの手この手、「海賊」と呼ばれるまでにイレギュラーな手段で既得権益を崩していく様は痛快を越えて感嘆するしかない。これを「つまらない」と言ってしまう人は、大衆小説なんて読まず、《文学》でも読めばいい。ただ、のめり込んで読めばただただ楽しめるものの、一歩引いて冷めてしまうと、ブラック企業の、ブラック企業の社長による、ブラック企業な押しつけでしかない事実に気づかざるを得ない(笑)ので、その辺はしっかりと目を瞑って楽しみましょう。百田尚樹は、専門的な描写はしないが、初心者には必要十分な“知識”を挿してくるので(ex.石油の精製等)、そこはもっと「作家」の仕事として評価されて良いと個人的に思う。

第10回本屋大賞 1位:海賊とよばれた男/百田尚樹

category: は行の作家

tag: OPEN 80点 百田尚樹 本屋大賞

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