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第20回電撃小説大賞 金賞:韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-/真代屋秀晃

韻が織り成す召喚魔法 (203x290)
プロローグ:クラスルーム・クライシス
Track01:ヒップホップ・ハイスクール
Track02:イメージダウン・ブレークダウン
Track03:プリンセス・プロデュース
Track04:ウリエルギター・ミラクルシスター
Track05:サタニックマイク・ミスティックライブ
エピロー:バスタ・リリッカーズ・イズ・マイメン

answer.――― 66 点
「ノイズを取る、このマイクバトル!」を合図にラップバトルが始まる本作は、韻が織り成す……という表題からも察せられる通り、Hip-Hopを題材にし、また、それを文体へ落とし込んだ実験的な一作。Hip-Hopを落とし込んだ文体というと、畑は違えど、モブ・ノリオの『介護入門』―――もとい芥川龍之介賞受賞、その記者会見での壮大な滑り芸を思い出してしまうが、本作では作中で実際にフリースタイルのラップバトルが展開されるため、そこまでの滑り芸となってはいない。なんて冷ややかに評したのは、やはり不良文化薫るHip-Hopの要素は、ライトノベルというジャンルにおいては需給の面で的外れな印象を拭えないからだ。著者自身それを認めて、主人公を「超」が付く真面目な生徒会長に、かのメフィストフェレスの娘をヒロインに配すなど設定面での対策を施してはいるが、根本的な解決には至っていない。Hip-Hopそれ自体がCoolとされるものなのだから、扱うならば真っ当に大衆小説として―――それこそラノベ仕様なファンタジーは排し、仕上げるべきだっただろう。著者は隙間を狙い過ぎたね。もっとも、個人的な嗜好としてはラップバトルは心躍った文章の実験場。特に新聞部の梨田の一戦はリズミカルなもので、一読に値する力作の場面。残念ながら以降のラップバトルはその一戦と比してしまうと、やや拍子抜けてしまう出来だったが、フロンティアを開拓する著者のチャレンジ精神は買ってあげて欲しいところです。

第20回電撃小説大賞 金賞:韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-/真代屋秀晃

category: ま行の作家

tag: 電撃小説大賞金賞 OPEN 60点 真代屋秀晃

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