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第8回小説すばる新人賞 受賞作:英文科AトゥZ/武谷牧子

英文科AトゥZ
(あらすじ)
大学英文科を舞台に、若く美しい志村麻美と文芸評論家・蓬田健のロマンスを、教授会の戯画的世界に描く。英単語に秘められた意外なストーリーとは?

answer.――― 65 点
貴方は「論文」を読んだことがあるだろうか?そして、書いたことがあるだろうか?大学全入時代なんて揶揄されている御時世なので、多くの方がどちらも経験あるだろうが、―――先に、本作のハイライトをご紹介。作中中盤、英文科のヘミングウェイの講読場面である。ここで披露される『二つの心臓の大きな川(Big Two-Hearted River)』への考察は、その正否はともかく、「論文」なるもの(の輪郭)に触れる良質な機会を与えてくれる。何せ、「書かれていない部分」に言及するのだ。《文学》の素養のない人にとって、そのアプローチは清新で、目から鱗となるだろう。「論文」をよく理解しないまま見様見真似で筆を執っても、採点者に文字数を確認されるのがオチだ。その意味で、大学入学前に本作に目を通すのもそう悪い話ではない。が、エンターテイメント観点で判断すれば、見逃すのが賢明だろう。本作は、イギリス帰りのヒロイン講師がポスト争いから憂鬱に浸る大学教壇の内ゲバ物語。大学教壇という舞台自体は物珍しく、興味そそられるものの、イベントに飛躍無く、実質、それだけで終わってしまう。誰に読ませるのか考えていなかった印象。“知識”で攻めちゃったね。

第8回小説すばる新人賞 受賞作:英文科AトゥZ/武谷牧子

category: た行の作家

tag: OPEN 60点 武谷牧子 小説すばる新人賞

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