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第21回小説すばる新人賞 受賞作:蛇衆/矢野隆

蛇衆  (200x290)
(あらすじ)
戦国の気運高まる室町末期、自らの力だけを頼りに各地を転戦する傭兵集団がいた。その名は「蛇衆」。頭目の朽縄をはじめ、6人は宗衛門老人の手引きで雇い主を替え、銭を稼いでいた。

answer.――― 40 点
第21回小説すばる新人賞受賞作。室町時代末期を舞台に、傭兵集団「蛇衆」が運命の悪戯から反駁し合い、雇われ先の家督争いへと巻き込まれるストーリーライン。諸所で言及されているように、まず目につくのが改行多い文章スタイル。余白多い小説はリーダビリティを持つものの、ともすれば「稚拙」と捉えられ、無駄に評価を落としてしまうジレンマに陥る。本作は、まさにそれに該当してしまった形。もっとも、正味なところ、「稚拙」である。改行多い文体から《ライトノベル》と揶揄されているが、金棒使い、弓使い、槍使い、etc…と「蛇衆」、7人の解かり易いキャラクター設定は実際にライトノベル的……が、描き切れていないのが残念&無念。挿し絵でもあればともかく、読み手には登場人物たちが「見えない」のだ。これでは楽しめようもない。この文章スタイルを採るなら、描写を増やすのではなく、もっと登場人物の(過去を交えた)「吐露」がなければならないだろう。血肉を通わせないといかんってことだね。設定は楽しませようという意図を感じるものの、個人的にあまり作家(小説家)に向いていない印象を抱きました。ゲームやらアニメやらのシナリオライターのほうが向いているのでは?

第21回小説すばる新人賞 受賞作:蛇衆/矢野隆

category: や行の作家

tag: OPEN 40点 矢野隆 小説すばる新人賞

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