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第16回ファンタジア大賞 準入選:トウヤのホムラ/小泉八束

トウヤノホムラ (206x290)
序章
第一章 炎をはじまり
第二章 FIRST MISSION
第三章 反目
第四章 水面は揺れる
第五章 トウヤのモムラ
終章

answer.――― 65 点
船津東哉は“神”である。―――というあらすじのリード文から察せられる内容の通りの伝奇アクション。物語は、社に10年監禁されていた主人公・船津東哉が従妹より解放され、報復の誓いを内に刻みながら、目の前の危機へ備えるストーリーライン。一読して、語彙豊富、ライトノベルの“華”である戦闘描写も達者な筆力が魅力的。ファンタジア大賞は時流への対応がイマサンながら、この時期の受賞作は総じて筆力が高い印象がある。本作もその印象を証明してくれるように、(著者が)描きたいことを描ける筆が確認出来た。しかし1ブロックそのままの《説明》も散見され、著者(&作品)にとって必要でも……という贅肉は明確なマイナス項目。読ませられる自信があったのだろうが、目新しさのない《説明》は次の頁をめくる意欲を削ぐ。著者に必要だったのは、エンターテイメントへの謙虚さだろう。06~07年というと、奈須きのこ&moreの影響を受けた新伝綺な作風が蔓延し、本作のような凄惨な描写もない、真っ当過ぎる作品はもはや論外に追いやられていたと思う。己の断筆を賭けて《面白さ》を突き詰めれば、このような仕上がりにならなかったはずだ。それでも、作品としての仕上がりは「買える」ところ。次作があるなら断筆を賭けた、渾身のエンターテイメント作品を創ってくださいな。

第16回ファンタジア大賞 準入選:トウヤのホムラ/小泉八束

category: か行の作家

tag: ファンタジア大賞準入選(金賞) OPEN 60点 小泉八束

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