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第7回スニーカー大賞 奨励賞:されど罪人は竜と踊る/浅井ラボ

されど
1.咒式と剣の禍唄
2.あるいは平凡な日々
3.枢機卿長の祝祭
4.夜と追憶
5.予感の朝
6.闇の中の影なる者たち
7.光条の紡ぎ手
8.帰郷する魂
etc...

answer.――― 77 点

頁を開いてみれば、平仮名と漢字の比率が著しく逆転した文章群、造語、固有名詞の雨、嵐。登場するキャラクターは、顔を合わせれば、誰もがFワードを飛び交わす。徹頭徹尾、本作には読者への思い遣り、労りなど寸分も感じられない。されど、―――されど罪人(=読者)は竜(=浅井ラボ)と踊る。今でこそ迷走気味のスニーカー文庫だが、涼宮ハルヒシリーズ以前はガチンコファンタジーを源流に、読者たちにスニーカー文庫を愛読することに選民意識にも似た感覚を与えていた。スニーカー文庫が好き=正統派。何ともな方程式だがしかし、くすぐられるプライドに読者は自己満足を十二分に得ていた。浅井ラボのデビュー作である本作は、その選民意識故に「……お、面白い!」と言わざるを得ない超ドレッドノート級ファンタジー。実際問題、文章には設定の垂れ流しが散見出来る。だが、だから読めない、つまらないと言ってはいけない著者からのサディスティックな挑発。世界観の設定、登場人物たちの掛け合い、物語の構成、そして、理系の知識を織り交ぜた弩級の戦闘は総じてポテンシャルが高い。読み切れるか否か。読み切れたとき、―――つまらなかった、と言える勇気が私には無かった。そして、表紙を筆頭とした絶品なイラスト。すべてが粋がるライトノベラーを殺すために編まれたように思えてならない作品。

第7回スニーカー大賞 奨励賞:されど罪人は竜と踊る/浅井ラボ

category: あ行の作家

tag: スニーカー大賞奨励賞 OPEN 70点 浅井ラボ

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