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第10回スニーカー大賞 優秀賞:レゾナンス 1.夕色の墜落/山原ユキ

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1.悪霊の存在
2.鳥
3.側面を語るものたち
4.たとえ偽りでも静穏な日々
5.雨の午後、きみをさがして
6.精神寄生体

answer.――― 58 点

脳の中、精神に寄生された「何か」を持つ主人公が、同じくその「何か」に寄生された者が起こす怪事件を解決する物語。捜査が杜撰だったり、推理が前提無く進んだり、唐突に現れた新キャラクターが物語の核に関わる人物だったり、と総じて粗いクオリティ。その上でバッドエンドなので、<受賞作だから読む>など外的な目的意識を持たないと読み込むには厳しい作品。登場人物が「何か」に寄生されているだけあってサイコとなる部分もあり、この辺も人を選びそうだ。突き詰めて断じれば、読んで誰が得する話なのか?と。本作は作者自身の、おそらくはセラピーの色合いが強い。何かにつけて<壊す>ことを念頭に置いているのが証左だろう。「1」とナンバリングして、5年が過ぎた今でも「2」が出ないのもセラピーが書く動機だからだ。そう、この作者、本質的にアマチュアなのだ。そして、おそらくこれからもプロとして書く気はないだろう。だから「2」が書けない、あるいは書け切れない。本作は書いた人が得する話であって、読んだ人が得する話ではない。終盤の心情描写だけはセラピー作品だけあって雄弁だ。作中、ライトノベルには珍しくSEXをする。作者自身は気づけないだろうが、これは己のセラピー上、どうしても描きたかった筈。さて、なーんでだ?仮に答えに気づいても、作者は恥ずかしさのあまり手首は切らないでね。同じバッドエンドでも、電撃文庫の『火目の巫女』とは違います。

第10回スニーカー大賞 優秀賞:レゾナンス 1.夕色の墜落/山原ユキ

category: や行の作家

tag: スニーカー大賞優秀賞 OPEN 50点 山原ユキ

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