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第12回スニーカー大賞 優秀賞:黒猫の愛読書 I 隠された闇の系譜/藤本圭

黒猫
1.序章
2.邂逅
3.ヒースクリフ
4.闇に蠢くもの
5.暴かれた書架
6.心と心
7.饗宴
8.終章

answer.――― 61 点

きっと読んだ人それぞれが本作に対して、何かしらのアドバイスを与えたくなると思う「要」推敲指定の作品。“本の声”を聞く能力を持つメガネっ娘・紙村綴の前に、“本の探偵”を自称する青年・猫目コウが現れるボーイ・ミーツ・ガール作品……そんな王道ながらも、しかし、根暗から眼鏡を取り外すまでの物語!と約してみれば、青春の薫り漂い胸躍るのだが、結果として首を傾げてしまう出来となっているのは必要以上に<動く>からか。漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第四部、ハイウェイ・スターとの攻防を思わせるリアルに命賭けの逃走劇など、物静かな序盤から考えると闇の組織が関わってくる展開は「動」的過ぎてついていけなくなる。良質なジュブナイル小説を予感させる堅実な文章は良かったんだけどね。少女漫画で見掛ける妄想癖も一度ならともかく、二度、三度されると、ヒロインの魅力を下げてしまう。「本の探偵」、このフレーズの魅力に見合う箱庭的なストーリーが本作には必要だったんじゃないかな、……と。

第12回スニーカー大賞 優秀賞:黒猫の愛読書 I 隠された闇の系譜/藤本圭

category: は行の作家

tag: スニーカー大賞優秀賞 OPEN 60点 藤本圭

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コメント

お久しぶりです。ちょっと諸事情ありまして、他人様の感想を読むのを避けていました。
「夢の上」をようやく読了し、とりあえず気持ち的にはひと段落ついたので、またちょこちょこ訪れさせていただきます。

60点台、多いですねw これは手を出していないので、かなり気になっていたのですが。
文章がうまくてストーリーが追い付いていない、というのも珍しいような。逆は結構あると思うのですが。

askayane #- | URL | 2011/05/30 10:10 | edit

Re: askayane

ツイッターでは名言飛び出しながらの大暴れ、テスト勉強含めお疲れ様です。とりあえず、ツイッターの範囲はコンプリートしていましたね。圧巻です。

> 60点台、多いですねw これは手を出していないので、かなり気になっていたのですが。
> 文章がうまくてストーリーが追い付いていない、というのも珍しいような。逆は結構あると思うのですが。

感覚的には、私の点け方がアレなだけで、65点以上の作品はどれも面白いんじゃないですかね?実際、レヴューの絶対数が増えてきたので点数を上げたい作品とかもありますし。ただ、本作に関してはどうも頂けない雰囲気がありますね。序盤、……おっ!と期待させてくれる気配があったんですが、どうしても戦闘に流れると???と首を捻ってしまいますね。表紙の子が眼鏡を外す物語、と作者自身が自戒していれば「そういう」ストーリーになったと思うのですが、作者が描こうとしたものはナンチャッテ!推理&ファンタジーなんでしょうね。

語彙が豊富な作家は個人的に「構成」を疎かにしている人が多い気がします。もっとも、この人は構成が下手というよりも、前述の通り、セールスポイントを間違えた感があるような気がしますね。もちろん、私が読み違えているのかもしれませんが、シリーズとして成功していないのは読者と作者の溝が深かったからなんだと思いますね。

Medeski #- | URL | 2011/05/31 00:16 | edit

追記:Re: askayane

ね、ね、と語尾がウルセエな、と。語尾をマイルドにしようとすると、~ですね、が続いてしまうのよね。

Medeski #- | URL | 2011/05/31 00:19 | edit
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