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第15回スニーカー大賞 大賞:子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき/玩具堂

子ひつじは迷わない
1.第一話.VS ラブレター
2.第二話.VS 三国志
3.第三話.VS 宇宙怪獣
4.第四話.VS バース・デイ

answer.――― 65 点

なかなかの酷評を集めている第15回スニーカー大賞、栄えある<大賞>受賞作。本作の評価を徹底的に下げてしまった原因は<視点>にある。各所で言及されている<注釈がウザい>というのは事実あると思うが、その非難の火に根本的な油を注いでいるのが本作のKEYキャラクター・仙波明希から送られる、主人公(=読者)への冷めた視線である。彼女の<視点>は真実の視点であり、それ故に、彼女の非難はすべて事実として形成される。だから、主人公は勘違い野郎だ、と断言されると主人公(=読者)の男前の行動の数々は<勘違い>行為となってしまう。それこそ、オーソドックスに主人公の主観で語られたならカタルシスさえ呼び込むかもしれない行動も、主人公へ生理的嫌悪感さえ抱いている仙波明希からの<視点>で語られてしまえば、自己中による単に結果オーライな行動になる。本作の評価が低いのは物語の内容以前に、この<視点>の欠陥にあるのだ……が実はこの<視点>欠陥、逆手に取れば、凄い有用になるのだが、作者、気づいてくれないかな?例えば、主人公とオッパイ大きい設定のここの生徒会長が一夜の過ちを犯した嫌疑が掛かったとして、仙波明希の視点で分析していくとどうだろう?超エロそうで面白くね?……え?ダメ?じゃあ、俺、次の巻買いませーん!巷で期待されている佐々原さん、こちらに期待が集まるのも、仙波<視点>で好意的に捉えられているからだろう。読者が<視点>について考えるテキストとしては好サンプルだと思います。

第15回スニーカー大賞 大賞:子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき/玩具堂

category: か行の作家

tag: スニーカー大賞大賞 OPEN 60点 玩具堂

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